妊娠中期に死産を引き起こす「不育症」とは?

安定期の妊娠中期に死産を引き起こす「不育症」を知っていますか?
昔は難病でしたが、現在は治療法も確立されてきました。その不育症のまとめです。

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  • 妊娠中期の死産とは?

  • 妊娠12週から22週未満に流産してしまうことを 後期(中期)流産と言います。24週以降は、死産となり流産とは言いません。
    妊娠初期の流産は、ほとんどが 胎児側に原因がありますが、妊娠中期以降は母体側の原因が 多くなってきます。
    出典 :妊娠後期(中期)流産の症状と原因
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    妊娠初期とは違い、妊娠中期以降の死産は、母体側の可能性が高い。

  • 妊娠22週以降の死産の原因としては、常位胎盤早期剥離、胎児の形態異常(致死的疾患)が多くなります。妊娠高血圧症候群や管理されていない糖尿病なとの母体合併症、分娩時異常による死産は産科管理の進歩により、年次的には減少しています。
    妊娠年齢が高齢化しリスクの高いケースが増えているのに、周産期死亡率・死産率は年次的に減少しています。
    出典 :NPO法人 SIDS家族の会 | 死産について
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    ただし、妊娠中期以降の死産は、原因がわからない場合も多い。

  • その一方で、早産率は上昇傾向にあります。
    これは、これまでであれば、子宮内胎児死亡から死産になったであろう赤ちゃんが、その前に診断され帝王切開等により娩出(早産)され、新生児医療(NICU)との連携により救われる場合が増えてきているものと推察されます。産科医療の発展は、助けられうる命を確実に救ってきているのです。
    出典 :NPO法人 SIDS家族の会 | 死産について
  • しかし、とれたけ医療が進んでも、死産となるケースを予知・予測すること、予防することには限界があり、予期せぬ死産がなくなることはありません。
    それは、死産原因が不明とされるケースが相対的に増加していることとも関連しているのでしょう。
    出典 :NPO法人 SIDS家族の会 | 死産について
  • 以下に、妊娠中期以降の死産の主な原因となる、「不育症」についてまとめています。

  • 死産の原因となる「不育症」とは?

  • 不育症とは、不妊症とは異なり、妊娠はできるが流産や子宮内胎児死亡を繰り返し生児を得るに至らない病状のこと。
    出典 :死産になった本当の原因。|~天国からの1週間~天使ママのブログ。
  • いわゆる「不育症」は単一の診断名ではなく、複数の病態を含んでいます。
    22 週以前の流産を繰り返す反復流産(2回以上の流産)、習慣流産(3回連続した流産) に加え、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて「不育症」としています。
    出典 :不育症でお悩みの方へ~不育症には治療法があります~ | 鳥取大学医学部附属病院
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    不育症とはさまざまな要因で流産しやすい体になっていまっていること。

  • 流産の約半数は偶発的流産で、特別な治療を行わなくても次回妊娠予後は良好です。
    しかし、残りの半数に、血液が固まりやすくなるなどの血液凝固異常や夫婦の染色体異常や、子宮形態異常などの共通のリスク因子が認められることがあります。
    出典 :不育症でお悩みの方へ~不育症には治療法があります~ | 鳥取大学医学部附属病院
  • 不育症は原因不明の難治性の疾患と思われ、不育症を専門とする婦人科医は稀でした。
    ほんの20年前ほどに解明されてきて、この10年前に著しく不育症を含む生殖医学の飛躍的な進歩により生殖免疫と血液凝固の領域の検査が発展し不育症の1つの原因である抗リン脂質抗体(抗リン脂質抗体症候群)の発見に至ったという。
    出典 :死産になった本当の原因。|~天国からの1週間~天使ママのブログ。
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    昔は知られていなかった病気だが、最近は自治体などで啓蒙講座が開かれたりもしている。

  • 厚生労働研究班による不育症のリスク因子別頻度を示します。これは研究班により集計した日本のデータです。
    子宮の形が悪い子宮形態異常が7.8%、甲状腺の異常が6.8%、両親のどちらかの染色体異常が4.6%、抗リン脂質抗体症候群が10.2%、凝固因子異常として第XII因子欠乏症が7.2%、プロテインS欠乏症が7.4%あります。
    出典 :不育症のリスク因子/不育症研究-不育症治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究-
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    その他の原因としては、うつ、糖尿病、高齢出産などもある模様。

  • なお、不育症例に陽性率の高い抗リン脂質抗体の一種である抗PE抗体陽性者が、34.3%に認められますが、この抗体が本当に流産・死産の原因になっているかは、未だ研究段階です。
    出典 :不育症のリスク因子/不育症研究-不育症治療に関する再評価と新たなる治療法の開発に関する研究-
  • 抗リン脂質抗体症候群とは、簡単に言うと、血が固まりやすい病気。血小板を刺激して血液を凝固させ血栓(血の塊)を形成する。血栓は、胎盤など血流の流れが遅い部位にできやすい。
    胎盤に血栓ができると、流産、子宮内胎児死亡の原因になる。
    出典 :死産になった本当の原因。|~天国からの1週間~天使ママのブログ。
  • 「不育症」は原因を突き止めることが重要!

  • 悲しい出産を経験したあとというのは何も考えられないですが、中期(妊娠12週以上)の流産、後期(妊娠22週以上)の死産を経験した場合、できるだけ胎盤の検査を受けてください。
    そこに血栓があるかないかで、後の治療方針が変わってきます。
    出典 :不育症とは
  • 初期流産であっても胎盤になる絨毛検査(羊水を検査することになると思いますが)でそこに血栓や梗塞が見つかる場合があります。
    出典 :不育症とは
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    辛くても原因を調べないと、次の赤ちゃんを授かった時に、また死産してしまう可能せもあります。

  • 赤ちゃんを亡くして検査のことなど考えたくないと思いますが赤ちゃんはママにメッセージを残しています。胎盤には赤ちゃんからのメッセージがたくさん含まれていると思いますのでできるだけ検査を受けてください。
    出典 :不育症とは
  • 最後に

  • 不育症とは読んで字のごとく、おなかの中で赤ちゃんが育たない病気です。
    ですが、原因を突き止めることで適切な治療ができ、元気な赤ちゃんを出産することができる病気でもあります。
    出典 :不育症とは
  • ですから、不育症と診断されても治療を受けて赤ちゃんを抱く、という希望は決して捨てないでくださいね。
    出典 :不育症とは
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    不育症は現在も治療法の研究がどんどん進んでいます。
    原因をしっかり究明し、治療を受ければ、いつの日か赤ちゃんをさずかることも夢ではありません。