女性に多い甲状腺の病気と症状

甲状腺に問題を抱える女性は意外と多い。健康診断や、妊娠判明時などに初めて聞かされたりすることも。日々疲れやすい、だるい…といった症状も、甲状腺にかかわることがあります。

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  • 甲状腺はどこにある?

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    甲状腺は、のどぼとけの下、鎖骨よりも上にあり、大きさは縦4センチほどで薄くやわらかく、普段は触ってもわかりません。
    蝶が羽を広げたような形をしています。
    気管の前にありますが、気管や食道とはつながっていません。
    腫れてくると、手で触っただけでわかるといいます。

  • 甲状腺の役割

  • 甲状腺ホルモンという物質を分泌しています。甲状腺ホルモンは、食物の海草などに含まれるヨウ素(ヨード)を材料にして合成されます。ホルモン分泌が増加したり、減少したりバランスが崩れることで、病気になることがあります。

  • 甲状腺ホルモンは体内のタンパク質合成やエネルギーの代謝、酸素消費などの能力を高める作用があり、その種類はT4(サイロキシン)とT3(トリヨードサイロニン)に分かれます。
    出典 :甲状腺ホルモンとは?
     

    T4、T3は、それぞれヨウ素の元素を4つ或いは3つ持つという意味です。

  • 甲状腺の病気は大きく分けて、機能亢進、機能低下、腫瘍。

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    甲状腺の病気は自己免疫疾患と呼ばれ、男性より女性に多く見られます。20代の若い女性にも見受けられるようです。

  • 機能亢進

  • 甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが出過ぎて働きがつよく出る病気です。

    甲状腺が腫れる、頻脈(脈が速くなる)、手の指が震える、汗をかきやすくなる、たくさん食べるのにやせる、イライラする、疲れやすい、ときどき手足の力が入らなくなる(周期性四肢麻痺)

    多くの場合、甲状腺は腫れて大きくなりますが、腫れの程度と病気の強さは必ずしも一致するわけではありません。また、眼球が突び出したようになる眼球突出は有名な症状ですが、実際にはそれほど多くありません。さらに、若い人は症状が出やすく、中年を過ぎると出にくくなります。
    出典 :甲状腺の病気/意外に多い、機能亢進症・機能低下症
     

    いわゆる「バセドウ病」は、機能亢進の主なものです。

  • 機能低下

  • ホルモンが不足し、新陳代謝が衰えます。血液検査ではコレステロールが高くなることが多いので、コレステロールの高い方は一度は甲状腺ホルモンの検査も受けておくほうがよいでしょう。

    元気がなくなり寒がりになる、むくみが起きやすくなる、便秘になる、白髪が増える、髪がぬける、声がしわがれてくる(嗄声)、疲れやすい

    しかしはっきりした症状がなく、内科以外の診療科へ受診してしまうような症状が強く出る場合もあり、注意が必要です
    出典 :甲状腺の病気/意外に多い、機能亢進症・機能低下症
     

    「橋本病」が代表的です。

  • 甲状腺のあたりを触診してみて、もし腫れやしこりがあるようでしたら、以上のような病気のほかに、良性の腫瘍、甲状腺がんという病気もあります。

  • のどの中の症状は甲状腺とは関係ない?

  • のどが詰まる、のどに異常な感覚がある、などの症状から甲状腺の病気を疑う人がいますが、甲状腺の病気では、そのような症状が出現することはあまりありません。
    出典 :来院のきっかけ|伊藤病院 - 甲状腺疾患専門
  • 妊娠時にはどうなる?

  • 機能亢進でも機能低下でも、妊娠しにくくなります。医師と相談して、甲状腺疾患の調子のよい時期に計画妊娠するようにしましょう。
     機能亢進の場合は、妊娠中に薬の種類を切り替える場合があります。また、妊娠中には体内に必要な甲状腺ホルモンの量が3~5割増しになります。妊娠中に甲状腺ホルモンが少なすぎると、胎児の神経発達が悪くなるといわれていますので、妊娠中は機能低下症のホルモン補充量をやや増やすこともあります。
     出産後は、免疫機能が高まるため甲状腺機能亢進や機能低下になる率が高く、産後の肥立ちが悪いなどといわれている方に、甲状腺機能のバランスが乱れている方がふくまれていることがあります。体調が悪い場合には、甲状腺ホルモンの検査も受けてみましょう。
    出典 :甲状腺の病気/意外に多い、機能亢進症・機能低下症