クローン病と仕事の両立について

クローン病の患者さんが緩解期になると気になるのはクローン病と仕事の両立のことです。
クローン病は若い患者さんが多いので、将来について不安がつのることもあるでしょう。
クローン病と仕事についてまとめました。

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  • 難病患者と就労

  • クローン病患者さんは発症年齢が若いことから、人生の大事な節目で何かと問題が発生することがあります。
    出典 :クローンさんの生活 節目編
     

    クローン病の発症年齢のピークが10代から30代になるため、
    就学や就労、結婚などの人生の節目で悩む方も多くいらっしゃいます。

  • 45パーセントの人たちは、何らかの形で働いています。
    ただし、多くは病気のことを隠して、いわゆる「クローズ」で働いていらっしゃるため、通院などへの配慮が得られず、無理をしている人が多いそうです。また全体の26パーセント、つまり4人に1人は、「就業希望があるのに、非就業」状態にあります。
    出典 :ハートネットTV:2012年12月19日の放送 - NHK福祉ポータル ハートネット
     

    これは難病患者全体でのデータです。
    実情はかなり厳しいものがあります。

  • クローン病患者は就労可能か?

  • 一般に仕事の内容に関しては病気が理由で制限することはありません。ただし、過労や過度のストレスで増悪することもあるため、疲れを残さないように注意した方が良いでしょう。また、栄養療法のことや症状が悪化した時に入院が必要なことなどの周囲の理解も必要となります。
    出典 :難病情報センター | クローン病(公費対象)
  • 仕事内容については、病気が理由で制限する必要はありません。ただし、疲れを残さないことや、栄養療法や再燃時の対処のために周囲の理解があることが必要です。
    出典 :クローン病とのつきあい方
     

    クローン病は病状がまちまちですが、
    クローン病患者にはアメリカンフットボールや競艇の選手もいます。
    病状によっては激しく身体を使う仕事でも可能な場合もあります。

  • 撮影者 @yakobusan Jakob Montrasio 孟亚柯  クリエイティブ・コモンズ 表示 2.1

     

    飲ミュニケーションもクローン病には鬼門です。

  • ストレスや不規則な生活、つきあいの食事。
    こういったことの積み重ねでどうしても体調を崩しやすくなってしまい、
    入院することになってしまった場合、理解があるのとないのとでは大きくちがいますから・・・。
    出典 :クローン病ってなあに?
     

    問題は食事と、再燃して入院することになったときにどうするかの2点が大きいようです。

  • 仕事の内容に関しては、制限することはありません。寛解期には問題ないと思います。ただし、過労や過度のストレスで増悪する可能性があることや増悪期には長期入院が必要となることなど、ある程度まわりの理解が必要だと思います。
    出典 :炎症性腸疾患(IBD) Q&A|高野病院
  • 実際の問題点

  • 夫は、就職活動を始めた頃、自分の病気を隠さず面接で正直に言い続けたそうです。ところが、何度も何度も不採用。結局10社以上受けても受けらず、とうとう卒業試験が終わった頃にも就職は決まりませんでした。
    出典 :クローンさんの生活 節目編
     

    この方は結局クローズドで就職されたそうです。

  • 私たちは病気のために仕事を辞めたり変えたりしています。仕事に就けない人も多くいます。病気をうまくコントロールすれば通常の生活が出来ることが、まだまだ社会的に理解されていません。就職就労のチャンスという点でも社会的に大きな課題を含んでいます。
    出典 :No.14 岐阜県潰瘍性大腸炎・クローン病患者会(岐阜ちょう会)
  • クローン病はストレス、疲労などで悪化したり、マメに通院しなければならないなど、なかなかそれらを受け入れてくれる企業は少ないのが現状です。
    出典 :クローン病、仕事とうまく付き合うには。|潰瘍性大腸炎ネットワーク
     

    病院や担当医が平日の決まった曜日にしかいなかったりして通院と仕事の両立にも頭を悩ませます。

  • 今就職活動をしていますが、病気の事を伝えると採用側の表情は険しくなります。
    「クライアントと食事をする時に、残すのですか?」
    「焼肉が好きなクライアントが多いですが、食べられますか?」
    出典 :カキコミ板 - NHK福祉ポータル ハートネット
     

    難病に対する理解の少なさがこうした醜い差別に繋がっているのが現状です。
    かと言って人事担当者に全ての難病を把握しろと言うのも酷ですし…。

  • 一般的な症状は激しい腹痛や下痢、なかには熱が出て下血、貧血を起こす人も少なくない。こうなると体に力が入らず、辛いので学校を休む。すると“怠け病”といわれ、働く人では“仕事もしないで休む”といった陰口を叩かれるといった問題が……。
    出典 :クローン病:PRESIDENT Online - プレジデント
  • ・45%が年平均25.8日、病気によって仕事を休んでいる。
    ・37%が病気のために職につくことや昇格することを避けている。
    ・20%以上が会社に病気を隠している。
    出典 :40歳からのクローン病: アメリカのクローン病患者の声『the Voices of Crohn's』
     

    これはアメリカでのクローン患者へのアンケートの結果です。

  • 難病患者のための就職支援

  • ひとつの方法として身体障害者手帳を取得作成し、企業の障害者枠で就職する方法があります。
    出典 :クローン病、仕事とうまく付き合うには。|潰瘍性大腸炎ネットワーク
     

    障がい者に認定されるクローン病患者さんにはこの方法もあります。

  • クローン病が属する『内部障害者』の障害程度等級は1・3・4級と定められており、一部を除いて2級は存在しません。基本的には身体障害者福祉法で定められている認定基準を満たしていれば該当します。
    出典 :難病ドットコム > 消化器系疾患 > クローン病 > 社会保障
     

    ただし、全てのクローン病患者さんが障がい者に認定されるわけではありません。

  • 中央合同庁舎第5号館。厚生労働省や環境省が入居する。中央合同庁舎第5号館。厚生労働省や環境省が入居する。

     

    厚生労働省では難病対策の改革を掲げて
    さまざまな取り組みを行っています。

  • 難病によって身体面や精神面の症状等があり、就職が困難であったり、職業生活上の困難があったりする場合、障害者手帳の有無にかかわらず、障害者の雇用 の促進等に関する法律による「障害者」として位置づけられ、様々な支援の対象となります。
    出典 :難病情報センター | 難病のある人のための就労支援ガイド 3
     

    障がい者じゃなくても雇用促進等の法律上の障がい者としての支援を受けられることもあります。

  • ハローワークの障害者の専門援助窓口に「難病患者就職サポーター」を配置し、難病相談・支援センターと連携しながら、就職を希望する難病患者に対する症状の特性を踏まえたきめ細やかな就労支援や、在職中に難病を発症した患者の雇用継続等の総合的な就労支援を行っています。
    出典 :難病情報センター | 難病のある人の就労支援(難病対策)
  • こうした状況を受けて昨年、全国15カ所のハローワークに難病患者の就労相談を専門に担当する非常勤の職員「難病患者就職サポーター」が配置された。また、障害者が軽作業を行い一定の賃金を得る就労継続支援事業所で、難病患者も働けるようになった。
    出典 :紙面特集記事−北海道新聞[医療]
     

    一部のハローワークで上記のようなサービスが始まったそうです。

  • このため、難病のある方を新たに雇用し、雇用管理に関する事項を把握、報告する事業主に対する助成を試行的に行い、難病のある方の雇用を促進し、職業生活上の課題を把握します。
    出典 :難病情報センター | 難病のある人の就労支援(難病対策)
  • クローン病を隠して就業するという選択

  • 若い患者にとっては進学や就職も大きな問題。「患者の大半はやむをえず病気を隠し就職している」と、岡山県内の潰瘍性大腸炎とクローン病の患者会「岡山えーでー会」事務局の池田豊紀さん(50)。
    出典 :若者に広まる炎症性腸疾患 岡山県内でも急増 - 山陽新聞社 - 岡山医療ガイド
     

    病気を隠して働くことは個人的にはおすすめしませんが、
    現状そうしている方も多くいらっしゃいます。

  • あなたの場合、見た目には分からないから、病気のことを言わなければ採用してもらえる。仕事を始めてからカミングアウトしたらどうか、と、ハローワークの職員の方に言われました。失望しました。
    出典 :カキコミ板 - NHK福祉ポータル ハートネット
  • 日常生活で支障が無いのであればどちらでも良いと思います。
    というのも、「日常生活に支障が無い人」は就職活動に必要な診断書を
    書いて頂く際、所見に「クローン病」と書くかどうかを相談できるからです。
    出典 :持病(クローン病)による内定取り消し - 就職 - 教えて!goo
     

    現在寛解していて特に支障がなければ、就業先に病気を隠して働くこと自体は虚偽の申告にはあたりません。

  • ただし、病気のことをクローズド(隠して)して就業していると
    クローン病と仕事の両立で悩むことも出てくるかもしれません。
    無用な誤解を招いたり、食事の付き合いで苦労することや、
    再燃して入院となったときにわかってしまうかもしれません。