尾崎紀世彦さんも転移性肝がんで亡くなっていた。その怖さとは?

胃がんから転移した転移性肝がんで、尾崎紀世彦さんが亡くなってからはや2年がたちました。実はがんには原発性と転移性の2種類があり、その治療法はまったく違うのをご存知ですか?

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  • 大ヒット曲「また逢う日まで」などで知られる歌手尾崎紀世彦(おざき・きよひこ)さんが5月31日午前0時5分、肝臓がんのため東京都港区の病院で亡くなった。69歳だった。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
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    尾崎さんは、胃がんの手術を受けましたが、2011年には肝臓に、2012年には肺にも転移していました。

  • トレードマークの太いもみあげと彫りの深い容姿、豊かな声量とダイナミックな力強い歌声で「和製トム・ジョーンズ」と呼ばれた尾崎さんだが、この半年間は食事をとることもできず、点滴に頼る生活だった。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
     

    ダンディで素敵な方でしたね。本当に残念です。

  • 肝がんには、転移性肝がんと原発性肝がんがある

  • 原発性肝がんは、肝臓から発生したがん、つまり“本籍地”は肝臓です。肝臓を形作る細胞ががん化してしこりを作ったものです。
    出典 :原発性と転移性の違いは?:がんナビ
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    原発性肝がんの98%が、肝細胞ががん化した肝細胞がんと胆管細胞ががん化した胆管細胞がんで占められています。そして、そのうちの95%が肝細胞がんです。

  • 一方、転移性肝がんは、肝臓以外の臓器にできたがん、例えば大腸がん、膵がん、乳がんなどから、がん細胞が血液の流れに乗って肝臓に運ばれて、そこに着床してがん病巣を作ったものです。
    出典 :原発性と転移性の違いは?:がんナビ
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    転移の元になった臓器を原発臓器、そのがん病巣を原発巣といいます。

  • もともとあった臓器のがん(原発巣)が外科手術などで十分に除去されている場合と、残っている場合とがありますが、後者では治療が難しく、長期生存は難しい傾向にあります。
    出典 :転移性肝がんの症状や原因など - goo ヘルスケア
  • つまり尾崎さんの場合、一般には転移性肝臓がんで亡くなったと言われますが、医学的には胃がん細胞によって胃がんで亡くなったということになります。

  • 転移性肝がんの症状は?

  • 転移性肝腫瘍に伴う症状としては、腹痛、胃部閉塞感、腹水、黄疸、右肩痛(放散痛)などです。場合によって門脈腫瘍塞栓をきたし、門脈圧亢進症状をきたすこともあります。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
  • 定期的に通院をしている人では、血液検査で腫瘍マーカーの上昇や、肝機能検査値の異常が先に見つかるほうが多いようです。また、定期的な診察を受けている人では、自覚症状が出る前に、超音波検査やCT検査などの画像診断で、肝臓内に無症状のがん結節が発見されることが一般的です。
    出典 :転移性肝がんの症状や原因など - goo ヘルスケア
  • 転移性肝がんの治療で大切なこと

  • 転移性肝がんも原発性肝がんと同じように肝臓にしこりを作るわけですが、腫瘍としての性質は肝細胞がんと大きく異なり、原発巣の性質を持ちます。実際に顕微鏡で観察しても、原発巣と同じがん細胞の形をしています。
    出典 :原発性と転移性の違いは?:がんナビ
  • 例えば、大腸がんの肝転移(転移性肝がん)は大腸にある原発巣(大腸がん)と同じ細胞でできており、がんとしての性質も大腸がんと同じで肝細胞がん(原発性肝がん)とは違うのです。
    出典 :原発性と転移性の違いは?:がんナビ
  • 性質が違う、ということは治療法も全く違うこともあり得るわけです。このような誤解が肝がんの医療現場で混乱を招いています。
    出典 :肝がんには2種類ある!:がんナビ
  • 例えばラジオ波熱凝固療法は・・・

     

    3cm以下の肝細胞がんに最近よく選ばれている治療法ですが・・・

  • ラジオ波熱凝固療法は、転移性肝がんに行うと明らかに再発が多く、再発した後の手術が難しくなります。転移性肝がんはどんなに小さくても切除できるものはまず切除するべきなのです。
    出典 :肝がんには2種類ある!:がんナビ
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    転移性肝がんと診断されて患者が、ラジオ波熱凝固療法を希望することがあります。現代のがん治療では、様々な治療法の欠点、利点の説明を受けた上で、治療法を選択するのは患者です。そのため、医師が手術を強く勧めても、患者がラジオ波熱凝固療法で治療することに固持した場合、手術拒否としてやむを得ずラジオ波熱凝固療法を行うことになります。結局、その後再発し、改めて肝臓外科に行く場合もあります。

  • 経カテーテル肝動脈塞栓療法(TAE)は hypovascular tumor(血管に乏しい腫瘍陰影)が多く、あまり効果が期待できないとされています。経皮的エタノール注入療法(PEIT)は、腺癌などではエタノールが浸潤しにくいこともあり、効果はあまり期待できないといわれています。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
     

    ラジオ波熱凝固療法以外にも、転移性肝がんには適さない治療法があるということです。

  • 肝がんの治療を選択する場合、肝がんの種類、進行度、そして肝臓の予備能力など、考えなければならない条件が他のがんよりも多く複雑です。しかも肝がんの領域のここ数年の技術や新薬の進歩は目覚ましく、医師であってもすべてに精通することは難しくなっています。
    出典 :肝がんには2種類ある!:がんナビ
  • 思い込みの自己診断は禁物ですね。そして、やはり最新の転移性肝がん治療に詳しい医師を探す努力が必要でしょう。

  • 転移性肝がんの治療法

  • 外科的治療は、一般的な切除の適応について、原発巣の再発がない、肝以外に遠隔転移がない、リンパ節転移がない、下大静脈、肝門部脈管への浸潤がない、腹膜播種がない、肝実質の30%が温存可能な場合に外科的治療を試みる場合があります。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
  • 化学療法は、全身化学療法と局所化学療法があり、使用される薬物は原発悪性腫瘍に有効なものを用います。
    出典 :お医者になるのは、大変ですね : 胃癌による転移性肝癌/肺癌の闘病中だった−尾崎紀世彦さん
  • 最近では2種類以上の薬を組み合わせて行う全身化学療法(静脈注射または内服で抗がん薬を使う)を行うこともあります。乳がんなど特殊ながんではホルモン療法が有効で、長期の内服治療も併用します。
    出典 :転移性肝がんの症状や原因など - goo ヘルスケア
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    このような条件を考えながら、治療法が決定されます。

  • 原発がんの治療を終えても、必ず定期的に専門医の診察を受けることが基本です。転移性肝がんの自覚症状はあまり多くありませんが、お腹が張っている感じや腹痛、黄疸などに気づいたら、ただちに原発がんの担当医を受診してください。