聴神経腫瘍の手術・複雑な顔の神経と聴力を温存するためには早期診断を

聴神経腫瘍の手術は難度の高い難しいものだそうです。
なぜなら、すぐそばに神経がたくさんあるから。
手術で知っておきたいことを、まとめてみました。

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  • 聴神経腫瘍について

  • 難聴やめまいがあれば注意

     

    聴神経腫瘍の症状としてあげられるのが、難聴やめまい、耳鳴りなどです。

    特に片側だけに難聴や耳鳴りが起こった場合は病院を受診する方が良いそうです。

  • 片側の聴神経だけに発生する

  • 内耳(ナイジ)から脳につながる聴神経に、腫瘍ができる病気を「聴神経腫瘍」といいます。聴神経腫瘍は、30歳代から50歳代の人に起こりやすい病気で、そのほとんどは、片側の聴神経だけに発生します。
    出典 :聴神経腫瘍①基本的な症状 - 耳の病気 - 難聴.COM
  • 良性の腫瘍です

  • 聴神経腫瘍とは耳の奥、小脳橋角部という部分できる良性脳腫瘍の一種です。ほとんどが中年以降に一側性進行性の難聴で発病、バランスを司る前庭神経から発症する良性脳腫瘍です。脳腫瘍全体の約1割を占めます。
    出典 :聴神経腫瘍の治療 | 脳神経外科 | 受診案内 | 関東病院 | NTT東日本
  • 聴神経腫瘍の手術

     

    手術はどういったものになるのでしょうか。

    ポイントをまとめてみました。

  • 腫瘍摘出術により治る

  • 良性の腫瘍ですから、手術により腫瘍をすべて取り除く、つまり全摘出することにより、再発もなく治ります。
    出典 :千葉大学脳神経外科 : 当科の診療・研究の特徴 : 脳腫瘍 : 聴神経腫瘍
     

    小さい腫瘍であるほど聴力を残したまま全摘しやすくなり、大きくなると合併症なども起こしやすくなるそうです。

  • 難易度の高い手術です

  • 後頭蓋窩、特に聴神経腫瘍を代表とする小脳橋角部腫瘍の手術は、多数の脳神経と腫瘍が接触あるいは
    癒着していることから、脳神経外科の中でも最も難易度の高い手術の1つです。
    出典 :聴神経腫瘍手術の実際
  • 手術はとても難しいので手術経験の多い脳外科医を捜しましょう
    出典 :聴神経腫瘍 | 脳外科医 澤村豊のホームページ
     

    イギリスの脳神経外科医によると、聴神経腫瘍の手術成績が安定するのは術者が50人くらいの患者さんを手術した後だとのことで、50例以上の手術経験がある医師を選ぶ方が良いと書かれていました。

  • 手術の方法

  • 耳の後方の皮膚を切開して手術を行います。顕微鏡下に腫瘍を神経から丁寧にはがして摘出します。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:聴神経腫瘍
     

    東京大学医学部脳神経外科での手術法です。
    後にご紹介しますが、手術には様々なアプローチ法があるらしいです。

  • 麻酔から醒めて4階のICUに入室したところで、ご家族には手術経過の説明をします。術後2-3日はめまいと嘔気がありますが、徐々に消失します。7-10日目に抜糸を行い、通常は手術の約2週間後に退院です。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:聴神経腫瘍
  • 重要なことは顔面神経の温存

  • この手術での一番重要な事は顔面神経の温存です。顔面神経が損傷してしまうと術後片側の顔が歪んでしまい、目が閉じられなかったり、口が歪んで口が閉じられなくなったりしてしまいます。腫瘍を摘出する事も大切なのですが、手術後に顔面麻痺を残さない事が最も重要と考えております。
    出典 :聴神経腫瘍|脳疾患一覧|福島孝徳 公式サイト
  • 温存のため電気反応の検査を用いる

  • 大学病院ならではの最新の画像診断機器を用いて手術計画を立て、聴力温存と顔面神経温存のためにABR, CNAPや顔面神経刺激という電気反応の検査を用いて手術を行います。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:聴神経腫瘍
  • 脳神経外科と耳鼻科で手術アプローチが違ってくることも

  • 日本の現状では、脳神経外科では脳神経外科的アプローチ (後頭蓋窩法・拡大中頭蓋窩法)のみ、耳鼻咽喉科では耳鼻科的アプローチ (経迷路法・後迷路法・中頭蓋窩法)のみが選択され、腫瘍を手術するチームによっておのずと手術アプローチが決まることがほとんどです。
    出典 :聴神経腫瘍手術の実際
     

    耳の神経にできた腫瘍だけれど、大きくなってくれば脳を圧迫したりと脳にも関わってくるこの病気。
    どちらの科にかかれば良いかは腫瘍の大きさや場所で変わって来そうです。

  • 聴神経腫瘍の手術・アプローチ法

  • 手術以外の治療法

  • 手術で摘出する以外の治療方法としては、小さい腫瘍の場合にはガンマナイフという放射線治療の方法があります。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:聴神経腫瘍
     

    大きな腫瘍の場合は、手術以外の選択肢はなくなるらしいです。

  • 腫瘍が小さい場合には成長速度をみながら経過を観察するのも選択肢の一つとなります。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:聴神経腫瘍
  • なぜ経過観察も選択肢になるのか

  • 自然に小さくなってしまうことがある腫瘍です 自然退縮とは何もしなくても腫瘍が小さくなってしまうことです。聴神経腫瘍では10%以上(文献によっては30%)にこれが起ります。
    出典 :聴神経腫瘍 | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 耳が聞こえなくなったらすぐ受診を!

  • 聴神経腫瘍は良性の腫瘍ではありますが、早期診断が非常に重要です。
    “耳が聞こえなくなった”
    聴神経腫瘍かも知れません!
    出典 :千葉大学脳神経外科 : 当科の診療・研究の特徴 : 脳腫瘍 : 聴神経腫瘍
  • 聴神経腫瘍の手術をするにしても、腫瘍の大きさで経過が変わって来そうです。
    まずは早期診断できるよう、耳が聞こえにくい、めまいがする、耳鳴りがする、などの症状があれば耳鼻科を受診するようにしましょう。