【妊娠後期に解熱剤】を飲んでも大丈夫なの?

あと少しで赤ちゃんと対面できる妊娠後期。妊娠後期は薬を飲んでも胎児に影響がないと言われていますが、実際のところ解熱剤を飲んでも本当に大丈夫なのかについてのまとめです。

  • Forti 更新日:2014/10/31

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  • 妊娠後期に解熱剤が与える胎児への影響は?

  • 持続性新生児肺高血圧症

     

    新生児に多く見られる疾患と言われています。お腹にいる胎児は、肺では呼吸をしていません。そのため、肺の動脈は縮んだままです。肺で呼吸をするようになるのは、生まれたときから始まります。少しずつ縮んでいた肺の動脈が動き出すのですが、肺の動脈の動きが不十分だと肺に負担がかかり肺高血圧という疾患が起きてしまうことになります。原因は様々ですが、妊娠中に服用していた薬もその原因の一つであるとされています。そのため、薬の服用に関して主治医の指示を仰ぎ、服用量や服用時期も十分に注意することが大切です。また、生まれてすぐではなく子供になってから症状が見られる場合があります。この場合は、小児肺高血圧症と言われ、必ず治療が必要です。治療をしないままでいると大人の体に比べて症状が悪化しやすいのですが、治療すれば効果が出るのも確かなようです。

  • 持続性肺高血圧症とは、肺につながる動脈が出生後も狭い(収縮した)状態が続くことが原因で、肺に十分な量の血流が行きわたらず、結果的に血流中の酸素量が不足する重い病気です。 持続性肺高血圧症は、予定通り、あるいは予定日を過ぎて生まれた新生児や、母親が妊娠中にアスピリンやインドメタシンを多量に服用していた新生児により多くみられます。
    出典 :持続性肺高血圧症: 新生児の問題: メルクマニュアル 家庭版
     

    原因の一つとして妊娠中にアスピリンやインドメタシンを大量に服用していた場合に見られる新生児の疾患といわれています。

  • 新生児遷延性肺高血圧症:persistent pulmonary hypertension of the newborn(PPHN)
    出生後の呼吸循環適応障害の1つで、胎児期における肺高血圧の状態が、出生後も持続することによる低酸素血症です。
    出典 :新生児遷延性肺高血圧症(PPHN) | 新生児に多い病気
  • 先日,妊娠後期のアセトアミノフェン内服によって胎児に動脈管収縮を起こすことがあると報道され,全国の産婦人科医に大きな波紋を投げかけました.医薬品医療機器総合機構から「妊娠後期の妊婦にアセトアミノフェンを投与すると、胎児に動脈管収縮を起こす可能性がある」との添付文書の使用上の注意の書き換えを行なうとの通知がありました。つきましては、動脈管の早期閉鎖が生じると胎児死亡の原因になりうることがありますので周知のうえ注意をお願いします。
    出典 :エラー - Fetal skeletal dysplasia forum
     

    妊娠後期にアセトアミノフェンを服用すると胎児が動脈管収縮を起こす可能性があり、動脈管の早期閉鎖によって胎児が死亡してしまう場合もあるのは本当に怖いことですね。

  • 妊娠後期には服用すべきでない解熱剤は?

  • アスピリン

     

    一般には解熱剤として知られているアスピリンは、知らない人はあまりいないのではないかと思います。頭痛や筋肉の痛みなどが出ると医師から飲むように言われたことはありませんか?一般用医薬品の場合は処方箋無しでも薬局でも購入できる薬です。私は、歯の治療した時に歯科医にアスピリンを飲むように言われました。また、アスピリンの効能は様々で解熱の効能以外にも血栓などの治療や流産の予防として妊娠中にも処方されているようです。

  • ドイツのバイエル社が名付けた商標名のアスピリン(独: Aspirin)がよく知られ、日本薬局方ではアスピリンが正式名称になっている。消炎・解熱・鎮痛作用や抗血小板作用を持つ。サリチル酸を無水酢酸によりアセチル化して得られる。アスピリンは、関節炎、痛風、腎結石、尿路結石、片頭痛、さらに、小規模から中規模な手術後や、外傷、生理痛、歯痛、腰痛、筋肉痛、神経痛などの鎮痛目的で使用される。この他、抗血小板薬として使用する場合もある。
    出典 :アセチルサリチル酸 - Wikipedia
  • アスピリンは古くから解熱鎮痛剤として汎用されていることはご存じの通りです。特に妊娠中期(妊娠13週以降)に流・死産の既往がある場合は、アスピリン服用の効果があるといわれています。しかし、抗リン脂質抗体をもつ不育症の患者さんの人口は、心臓病や脳血管疾患の患者さんに比べるとずっと少ないため、大規模な調査結果がなく、不育症でのアスピリンの効果が科学的に立証されているとはいえません。出産予定日12週以内の妊婦には投与しないこと.[妊娠期間の延長,動脈管の早期閉鎖,子宮収縮の抑制,分娩時出血の増加につながるおそれがある.]
    出典 :A. 低用量アスピリン療法 | 日本医科大学付属病院
     

    アスピリンが妊娠中期の流産や死産を防ぐ効果がある場合もあります。この場合は、アスピリンの効能が不育症に役立つということになりますが、アスピリンの効果が科学的に立証されていると言うわけではなさそうです。また、妊娠後期(出産予定日12週以内)には妊婦の体や胎児に影響を与えるため服用は絶対にしないほうがいいということです。

  • 解熱鎮痛消炎剤アスピリンを妊娠後期の妊婦が服用すると、出産時に異常出血したり、胎児の血流に悪影響が出たりする恐れがあるとして、厚生労働省が注意を呼びかけている。5月25日発行の医薬品・医療機器等安全性情報で示したもので、出産予定日12週以内の妊婦には絶対に用いない禁忌としている。
    出典 :医療QQ - アスピリン 妊娠後期は服用禁止 胎児に悪影響の恐れ - 医療記事 - 熊本日日新聞社
     

    出産予定日12週間以内の妊娠後期には服用しないように言われているものの一つに解熱鎮痛消炎剤アスピリンがあります。出産時には出血するのは当然のことですが、出血量が異常な場合や、胎児に何かしらの影響を与える場合は母子共に危険な状態になりかねません。そのため、妊娠後期に服用禁止になっている薬は少量でも絶対に使用してはいけないと言えます。

  • 妊娠後期に入るとお腹もかなり大きくなり、あともう少しで赤ちゃんと対面できるという喜びも感じるようになるかと思います。ただ、その喜びがある分、体にも負担が出てストレスをためてしまい熱が出たり体調を崩したりと体調に変化がないわけではありません。もし熱がでて辛い場合は、解熱剤を飲んでも大丈夫な期間であれば主治医が処方する場合がありますが、妊娠後期以外では飲める薬でも妊娠後期のある期間から出産まで絶対飲むべきではない解熱剤もありますので注意が必要だと言えます。あと少しで赤ちゃんとご対面ですので、風邪等ひかないよう体に気をつけて過ごすように心がけることも大切ですね。