良性の肝腫瘍 経過観察でいい場合が多いものの悪性腫瘍との鑑別が困難なことも

良性の肝腫瘍は比較的多くみられるようです
多くの場合症状はなく経過観察となるようですが、悪性腫瘍との区別がつきにくいケースも多々あるため生体検査などの診断が必要となることもあるようです

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  • 良性の肝腫瘍

  • 良性の肝腫瘍は比較的よくみられますが、多くの場合症状はありません。その大半は、別の病気で超音波検査やCT検査、MRI検査などの画像診断を受けたときに偶然見つかります。ごくまれに、こうした良性肝腫瘍が肝臓の腫大や腹腔内出血を引き起こすことがあります。
    出典 :肝臓の病気≫肝臓の腫瘍≫肝血管腫
     

    良性腫瘍があっても肝臓はほとんどの場合正常な働きを保っているので、肝機能検査の値は正常範囲内に収まっているということです

  • 肝臓の良性の上皮性腫瘍には肝細胞腺腫、胆管嚢胞腺腫、胆管細胞腺腫などがありますがまれな疾患です。また非上皮性腫瘍としては、血管腫、血管筋脂肪腫、類上血管内皮腫などがあります。
    出典 :東京慈恵会医科大学 外科学講座
     

    肝癌などの悪性疾患と見分けることが難しい腫瘍もあるようです
    類上皮血管内皮腫については肝臓およびその他の臓器に発生するまれな血管のがんであり、良性腫瘍というわけではないようです

  • 良性の肝腫瘍~上皮性と非上皮性~

  • 上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍

     

    腫瘍は発生した元の組織と組織構造の類似性によって上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍に大きく分けられます
    消化管の粘膜上皮や皮膚の表皮のように表面を被う上皮から発生するのが上皮性、皮を支持する血管や線維組織、体全体を支える骨格や筋肉などから発生してくる腫瘍が非上皮性となります
    腫瘍の生物学的態度(浸潤や転移など)から良性腫瘍と悪性腫瘍に分類されます

  • 上皮性と非上皮性の区別

     

    上皮とは、粘膜のいちばん下を構成する基底膜までのことをいい、図のように基底膜を超えていない場合をを上皮性、基底膜を超えて上皮外に浸潤しているものを非上皮性と区別するようです

  • 最も多い良性の肝腫瘍【肝血管腫】

  • 肝血管腫

     

    ・肝に発生する良性腫瘍で、最も頻度が高い
    ・ほとんどは血管系組織の拡張による海綿状血管腫
    ・稀に胎児期の血管組織の遺残物が増殖したものがある
    ・ほとんどは無症状で、超音波検査、CTなどで偶然に発見されることが多い
    ・症状があれば、外科的切除(肝切除)の適応となる

  • 症状を伴うことはごくまれですが、乳児では広範囲の血栓形成や心不全などの症状を起こす大きな肝血管腫が見つかることがあります。このような大きな肝血管腫は手術による切除が必要になります。
    出典 :肝臓の病気≫肝臓の腫瘍≫肝血管腫
     

    成人のおよそ1〜5%に無症状の小さな肝血管腫がみられるようで、その場合は治療の必要はないとのことです

  • 肝臓の中に毛細血管が一部増殖して腫瘍状に発育したものです。「顔などにできる赤あざのようなものが肝臓の中にできているものと考えて下さい。」と患者さんには話しております。正確には腫瘍の本質を現してないとお叱りを受けるかもしれませんが、患者さんに理解していただけるための例えとして用いています。
    出典 :肝血管腫(2) - 森田荘二郎のホームページ
     

    3ヶ月後・6ヶ月後と再検査し、大きさや形に変化がなければ、1年に1回の超音波検査で経過観察となるようです

  • 悪性腫瘍と見分けにくい良性の肝腫瘍

  • 脂肪腫は基本的に良性であり、命に関わるものではないですが、肝血管筋脂肪腫の場合、肝細胞がんと似ていることがあり、注意が必要です。
    出典 :脂肪腫 肝血管筋脂肪腫について
     

    超音波検査で見つかることが多く、脂肪細胞・血管・平滑筋から成るとのことで、肝細胞がんとの見分けることが難しいようですが、脂肪腫と診断された場合は治療は不要ということです

  • 肝細胞腺腫
     20~40歳代の肝硬変をともなわない女性に多く、日本ではまれです。経口避妊薬(ピル)が原因とされます。糖尿病の人に多いとの報告もあります。
    出典 :肝良性腫瘍 とは - コトバンク
     

    将来がんになったり、破裂する可能性があり、肝切除が行なわれますが、肝硬変をともなわないときは経過観察となる場合も

  • 限局性結節性過形成は,良性の肝腫瘤である.局所動脈血流異常に伴う過形成性変化が成因と考えられている.通常,無症状であり,肝機能検査で異常を認めず,肝炎ウイルス陰性,腫瘍マーカー陰性を示し,肝硬変などの慢性肝障害を伴わない.
    出典 :文献概要 | 41巻2号 | medicina | MedicalFinder ~医学・看護の電子ジャーナルサイト~
     

    比較的若い女性に多く、肝細胞癌、肝腺腫、血管筋脂肪腫、肝血管腫などとの鑑別診断が問題となるようです

  • 炎症性偽腫瘍(炎症性の線維組織が非腫瘍性のかたまりを作った状態)
    出典 :眼球突出-慶應義塾大学病院形成外科
     

    発熱時などに発見されることが多いようですが、慢性肝膿瘍の修復過程であると言う見解もあるとのことです