新出生前診断 染色体異常で97%が中絶を選択する背景とは

2013年4月より始まった新出生前診断は、従来の羊水検査や絨毛検査などのような身体的負担やリスクがなく検査でき高齢出産などで受ける人が多いようですが、検査結果が陽性の場合に中絶を選択する人がほとんどだということです。そんな新出生前診断についてまとめます

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  • 染色体異常でほとんどの妊婦が中絶を選択

  • 妊婦の血液から胎児のダウン症などの染色体異常を調べる新型出生前診断が昨年4月に導入されてから1年
    検査を受けた7740人中、142人(1.8%)が染色体異常の疑いがある陽性と判定され、113人が羊水検査などで確定。うち97%に当たる110人が人工妊娠中絶を選んだ。
    出典 :染色体異常、97%が中絶=1年で7700人受診、陽性1.8%—新出生前診断 (時事通信) - Yahoo!ニュース
     

    残る3人のうち2人は流産、ダウン症と分かったが出産を決め妊娠を続けている人はわずか1人ということです

  • 受診者の平均年齢は38.3歳で、妊娠週数は13.3週だった。出産時に35歳以上が目安となる「高齢妊娠」を理由に診断を受けた人が9割以上を占めた。
    出典 :新出生前診断 染色体異常、確定者の97%が中絶  :日本経済新聞
     

    羊水検査などの確定診断での異常ありの内訳はダウン症が70人、心臓疾患などを伴う異常は43人だったということです

  • 新出生前診断について

  • 新出生前診断(正式名称・無侵襲的出生前遺伝学的検査)とは、母体から採取した血液で胎児の染色体異常を調べる検査のことです。
    NIPTとも言われたりすることがあります。
    出典 :新型出生前診断(NIPT)とは?費用・条件・時期など | 30代の高齢出産体験記|先輩ママの体験から高齢出産に備える
     

    ・出産予定日時点で妊婦が35歳以上を迎える高齢出産の場合
    ・妊婦本人あるいはパートナーに染色体異常が見られ、胎児がダウン症候群などの先天性疾患を罹患している可能性が高い場合
    ・過去に実際に13トリソミー、18トリソミー、ダウン症候群を患った赤ちゃんを妊娠・出産した経験がある場合
    これらのいずれかに当てはまる場合のみ、妊婦側の申し出により検査できるそうです

  • 妊婦の血液中にある微量の胎児のDNAを分析し、染色体の病気を調べる。従来の出生前診断には超音波検査、羊水検査、血液中の特定の物質を測る母体血清マーカーなどがある。新型検査は簡便で精度も高いが、確定させるには羊水検査などが必要。
    出典 :[揺れる命]世界は今(1)新出生前診断 米で急拡大
     

    2013年4月より日本でも行われるようになりました

  • 新出生前診断のメリット

     

    ・20ccほどの血液を採取するだけで済み、従来の羊水検査や絨毛検査のように母体への負担やリスクがなく検査できる

    ・8~9割方、胎児の先天性異常を予見できる

  • この検査を受けるにあたって注意すべきなのは、検査ですべての異常が分かるわけではないということです。検査を受けて「異常なし」という結果であっても、「正常な赤ちゃんが生まれてくる」ということとイコールではないということを理解しておく必要があります
    出典 :出生前診断・新型出生前診断とは [不妊症] All About
     

    この検査で分かる染色体異常は、ダウン症候群、18トリソミー、13トリソミーのみですが、新生児の染色体異常症のうち、これらの占める割合は2/3程度であると考えられています
    約20万円という高額な検査ですが、1/3の染色体異常は分からないということです

  • 諸外国の新出生前診断

  • 海外の新出生前診断についての考え方

     

    米国では、情報を得ることは個人の権利であり、中絶自体を違法と主張しても、妊婦には胎児の状態を知る権利があると考える人が多い一方、ダウン症児への支援も広がっており、陽性結果でも産む選択をする妊婦も増えてるということです
    欧州では、イタリア、スペインなど26のダウン症協会・障害者団体などが、出生前診断そのものへの反対運動を起こすなどの社会的議論を産んでいるとのことです

  • 出生前診断を受けた人の体験談

  • 私は目を細く開けて注射器に満ちていく無色透明な羊水を認め、また目を閉じた。
    恐怖のため足が痙攣するように震えてくる。強い生理痛のような痛みの波が下腹部から押し寄せてくる。
    ごめんねと私は胎児に心の中で謝る。
    出典 :出生前診断、どうしてしちゃいけないの~ 羊水検査体験記|ニマの会
     

    この方は、子宮筋腫があり医師から暗に勧められて羊水検査を受けた過去があるそうです
    結果は陰性だったとのことですが、羊水検査の恐ろしさを知っているあまり、胎児への負担も母体への負担も少ない新出生前診断は福音だったとのことです

  • 新出生前診断を受けて陰性だった人の体験談

     

    この方は結果陰性だったということですが、新出生前診断で陽性だった場合、必ず羊水検査を受けるようにと言われたとのことで、簡単な検査でもかなりの精神的負担があったとのことです
    検査を受けて、出産前に知っておくことに意味はあると感じられたとのことです

  • 生む、生まない。命の選別をする事になってしまうこの検査。
    結果が出るまでの2週間。もし陽性と出た場合、中絶という選択を選ぶ事ができるのだろうか?思いのほか、深く考えさせられました。
    出典 :新出生前診断(染色体)の検査報告を受けに昭和大学病院へ。 | パパやる
     

    この方は陰性だったということですが、やはり浮かれることはないもののホッとされたとのことです
    その後、無事元気な男の子が生まれ、元気に育たれているようです

  • 新型出生前診断でわかる病気はごくごく一部だけど、結果が陰性と出て、やっぱり安心したのは確かなので、今回は受けてよかったなぁと思いました
    出典 :ヒゲとバイソンとイワシとモズク 新型出生前診断受けました
     

    結果が陰性だった人は、すべての不安が取り除かれるわけではないものの、受けたことで出産を落ち着いて迎えられ、受けて良かったと思われる方が多いようです