体を支える重要な役割をしている背骨。背骨骨折の治療は、他の骨折よりも難しい場合も…

体の中枢と言える背骨。その背骨骨折の治療は、他の部位の骨折よりも少し大変なケースが多いようです。

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  • 知っているようで知らない、背骨の役割

  • 私たちが普段「背骨」と言っている骨。背中の骨ということはわかりますが、その働きをよく知らないという人も多いのではないでしょうか。まずは、背骨の働きや役割を知り、それが折れた時にどのようなダメージがあるのかをみてみましょう。

  • 「背骨」は一本の骨ではなく椎骨(ついこつ)という小さい骨の集合体です。椎骨が縦に24コと仙骨・尾骨がつながったモノが背骨なのです。この鎖のような構造が他の骨にはない背骨の大きな特徴です。
    出典 :NO.10 骨のはなし 「背骨とは?」 : Think Health
  • いくつもの細かな骨がつぎあわさって、うねりながら腰骨から首骨までをつないでいる一連の骨。
    出典 :背骨とは - はてなキーワード
  • 確かに、このような形の骨は他の場所では見かけませんよね。どのように造られるのか、どのように構成されているのか、考えてみると不思議ですね!

  • また、背骨には、他の呼び名があります。医学的にはそちらの名前で呼ばれることが多いので、カルテや診断書を見て「背骨じゃないの?」と思ったことがある人もいるかも?

  • 脊椎(せきつい)は一般的に背骨といわれている部分を指す。動物の身体を重力から支える役割を持っている。
    出典 :脊椎 - Wikipedia
  • その呼び名は「脊椎」です。この呼び名も一般的に使われるので、聞いたことはあるでしょう。
    例えば背骨を圧迫骨折した場合は、「脊椎圧迫骨折」という名称になります。

    では、その背骨(脊椎)を骨折した場合は、どのような影響があるのでしょうか?

  • 背骨を骨折すると、骨折していない人に比べ死亡率が8倍以上になることが報告されています。
    出典 :母の腰痛の原因を知りたい!|イタみる|日本イーライリリー
  • 一般的に「死亡率」とは、一定期間その地域の人口で何人死亡したかで算出されるものですが、ここで言う「死亡率」は死亡リスクのことです。
    8倍とはすごいですね!!いかに、背骨が私たちの体を維持するために大きな役割を担っているかがわかりますね。

  • それにしても、こんなに太くてしっかりしている背骨。骨折することなんてめったにないんじゃない?そう思いますよね。
    でも実は、加齢とともに骨折しやすくなる場所なんです!!

  • 骨折の原因は骨粗鬆症が進んで、脊椎が弱くなったため、少しの衝撃でつぶれてしまうのです。転倒・しりもち・くしゃみなどで起こります。骨折は、背骨の中でも胸と腰の境い目の部分におきることが多いです。
    出典 :脊椎圧迫骨折
  • 転倒や事故などではまだわかりますが、くしゃみで骨折するとは恐ろしいですね…。
    また、脊椎圧迫骨折は高齢の方に多いものですが、最近では若い世代にも増えているそうですよ。骨粗しょう症にならないように、日頃から予防しておきたいですね。

  • 女性は閉経後、急激に骨密度が減りますが、高齢になってからも十分な骨密度を保つためには、カルシウムを十分に摂取するとともに、カルシウムの吸収を促す栄養素を食事に取り入れましょう。
    出典 :骨粗しょう症(骨粗鬆症)ホームページ/予防
  • 骨密度を保つには、やっぱりカルシウム!!若いうちから積極的にカルシウムを摂りましょう。

    また、適度な運動や日光浴も効果的。天気がいい日はウォーキングやランニングなどをする習慣を付けてみては?

  • 背骨の骨折はこのように治療する

  • では、背骨骨折の治療方法を見ていきましょう。体の要ともいえる背骨。その方法も期間も、他の部位よりも少し難しそうです…。

  • 現時点で圧迫骨折の治療として安静療法、手術療法の2つの治療法があります。この両者を厳密に比較した試験がないので、どちらの治療法が優れているのか判断はできません。
    出典 :圧迫骨折の症状・診断・治療 [怪我・外傷] All About
  • 背骨の骨折治療は、基本的には他の部位と方法は変わりません。安静にして骨がくっつくのを待つか、手術して繋げるかの2択になるようです。
    しかし、背骨の骨折はとても痛いもの。痛み止めでコントロールできる程度でしたら、服用しながら、コルセットで固定するのも良いですが、痛みがひどい場合は手術してしまった方が楽でしょう。

  • 治療は長期間にわたる可能性がありますが、できるだけ早く座ったり歩いたりすることで、日常生活のレベルや骨密度を維持することができます。保存的(手術を実施しない)治療では、装具を用いて痛みを和らげます。
    出典 :骨折|済生会熊本病院
  • 安静にしながら骨がくっつくのを待つのも良いですが、仕事をしている人や、小さなお子さんがいる場合はそんなにゆっくり治療に専念できないでしょう。そのような人にも、やはり手術がおすすめです。

  • 手術によって骨を移植したり、金属製のねじや棒で骨を固定します。
    出典 :徳島健生病院 - 脊椎圧迫骨折の新しい治療法「経皮的後弯矯正術」について
  • 俗に言う「ボルトで止める」などの外科手術が行われます。全身麻酔での手術になりますので、入院し、術後はリハビリの必要があります。
    そのため、一時期は負担が大きく感じるかもしれませんが、保存的治療に比べると完治までの期間がとても短く済みます。
    ボルトなどの金属で骨を固定した場合、手術を受けた年齢によっては1年以内に抜く手術をまた受ける必要がありますが、それを含めても完治が早いというメリットの方が大きいと言えるでしょう。


    また、最近では脊椎圧迫骨折の場合、新しい手術法を行っている医療機関も増えています。

  • Balloon Kyphoplasty【バルーン カイフォプラスティ】(略して「BKP」と呼ばれています)は、1990年代にアメリカで開発された、新しい治療法です。
    この治療法は、世界で80万件以上の脊椎圧迫骨折に対して行われています。
    出典 :脊椎圧迫骨折の新しい治療法BKP| せぼねと健康.com
  • 脊椎圧迫骨折によってつぶれてしまった椎体を、骨折前の形に近づけ、椎体を安定させ、痛みをやわらげる治療法です。
    BKP治療には、バルーン(風船)状の手術器具や医療用の充填剤(骨セメント)を使用します。
    出典 :脊椎圧迫骨折の新しい治療法BKP| せぼねと健康.com
  • この手術は短時間で済み、傷口も1cm程度、入院期間が短いというメリットがあります。しかし、すべての脊椎圧迫骨折に行える訳ではありません。原因や骨折した骨の数などによって、受けられない場合もあります。