女性器にかゆみ、痛み、おりものの悪臭、それって「トリコモナス膣炎」の症状かも知れません

トリコモナス膣炎の症状は女性器のかゆみや痛みなどがあります。トリコモナス膣炎は比較的よくある性感染症のひとつです。女性だけでなく男性も感染し、不妊の原因にもなります。病気について十分に理解し、早期治療の大切さや予防方法を理解しましょう。

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  • トリコモナス膣炎とは

  • トリコモナス膣炎はトリコモナス原虫による感染症で、クラミジアやカンジタ膣炎と同様、性病(STD)の一つです。この性病は女性だけでなく男性にも感染するため、特定の男女で病原体を互いにやりとりする《ピンポン感染》を繰り返す可能性のあるやっかいな疾患です。

  •  

    トリコモナス膣炎は女性だけでなく男性にも感染します。

  • トリコモナス膣炎に感染すると男女とも不妊症の原因になる場合があります。また、妊婦が感染した場合は、流産や早産の原因になりかねません。その他、母子感染によって子供に感染する可能性があり、子供に感染すると肺炎や失明の原因になる他、最悪の場合、死に至ることもあります。さらにSTD(性感染症)にかかっていると、HIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常より3~5倍高くなると言われています。

  • トリコモナス膣炎に感染すると、、、

     

    不妊症になったり、HIV(エイズウイルス)に感染する可能性が高くなります。

  • トリコモナス膣炎の潜伏期間は1~4週間です。感染者数は減ってきていますが再発を繰り返す難治症例も少なくありません。
    再発のパターンは主に3つあります。

    (1)治療が不十分でトリコモナスが残っていため再発する場合

    (2)膣内だけしか治療せず尿道や子宮内部からの自己感染する場合

    (3)パートナーからの再感染(ピンポン感染)する場合

  • トリコモナス膣炎の症状

  • 女性の症状

  • 女性の場合は、腟だけでなく、子宮頸管(子宮入口の管)、 膀胱、尿道へも感染する可能性があり、そのため症状も多岐にわたり、膣炎・子宮頸管炎・尿道炎に似ている症状も見られます。

    << 主な症状>>
    ・あわ状の悪臭の強いおりものの増加
    ・女性器の強いかゆみや痛み
    ・女性器の灼熱感
    ・女性器のただれ
    ・性交時に不快感
    ・性交渉のときに痛み
    ・性交渉のときに少量の出血
    ・排尿時に痛み
    ・下腹部に痛み

  • 男性の症状

  • 男性でもトリコモナス原虫が性器や膀胱に感染しますが、通常症状はほとんど見られず、症状の無いまま感染していることが少なくありません。しかし、トリコモナスに感染している男性は、前立腺や精のうに寄生していることが多く、それが原因で尿道炎や前立腺炎を起こすとされています。

    << 主な症状>>
    ・尿道からの分泌物(うみ)
    ・尿道にかゆみ
    ・排尿時に軽い痛み
    ・射精時に軽い痛み

  • トリコモナス膣炎の原因

  • トリコモナス膣炎の病原体は原生生物の膣トリコモナス(Trichomonas vaginalis・チツホネマクムシ)です。感染は性行為、母子感染、共同浴場などがあります。
    トリコモナス膣炎の原虫は水気のある場所であれば、宿主から離れてもしばらくは生存可能であるため共同浴場や温泉の他、下着やタオル、公衆トイレなどの便座あるいは風呂をまたぐ際ことによっても感染する可能性があります。そのため、性行為の経験のない女性や幼児にも感染することがあります。家庭内でも感染する可能性があるため家族にトリコモナス膣炎の患者がいる場合には家庭内の衛生管理を徹底する必要があります。

  • トリコモナス膣炎の感染経路

     

    トリコモナス膣炎は性行為の他、母子感染や共同浴場の下着やタオル、公衆トイレの便座などからも感染します。

  • トリコモナス膣炎の診断と治療法

  • トリコモナスは性病としてのイメージが強いため病院に行って検査することに抵抗を感じる方もいますが、トリコモナス膣炎は自然治癒することはありません。また、女性の場合、感染を放置していると不妊症や早産等の原因にもなるので感染者はできるだけ早期に治療を行う必要があります。

  • トリコモナス膣炎の診断

  • トリコモナス膣炎は《顕微鏡検査》と《培養検査》の2種類による検査方法で患部に病原体であるトリコモナス原虫の検出を試みるのが一般的です。男性の場合は尿沈渣や前立腺分泌物中に運動する虫体が検出されます。

  • トリコモナス膣炎の治療

  • トリコモナス膣炎の治療

     

    飲み薬による薬物治療の他、膣錠や外用薬などがあります。

  • 女性が発症するトリコモナス膣炎に限らず、男性がトリコモナス症に感染した場合も、抗トリコモナス剤(メトロニダゾール)を使った飲み薬による薬物治療が一般的です。その他、膣錠や外用薬を用いることで、ほぼ確実に治療ができます。

  • トリコモナス膣炎には確実な治療法があります。

     

    きちんと治療を行ってさえいれば2週間程度で完治します。

  • 基本的には医師が処方する薬剤と指示どおりの治療を行ってさえいれば2週間程度で治るといわれています。この際、症状がおさまっても勝手に薬を中止したりせず、完全に菌がなくなるまで治療を続けることが大切です。
    また、トリコモナス膣炎の治療は「ピンポン感染」を予防するために、性的パートナーと共に治療に取り組むことも大事です。

  • 家庭でもできる検査

  • 郵送性病検査

     

    病院に行くのは恥ずかしい人は自宅で性病検査ができるサービスがあります。

  • 性病検査はしてみたいけれど病院には抵抗があるといった方が、人目を気にせず自宅で性病検査ができるサービスがあります。郵送性病検査のシステムはインターネット上から申込み、性病検査キットを郵送してもらい、血液(尿)などを自己採取しポストに投函すると、後日検査結果が送られてきます。

  • トリコモナス膣炎かな、と思ったら

  • トリコモナス膣炎の診療科は婦人科、産婦人科、女性外来、性病科などがあります。早期に治療することをお勧めします。

  • トリコモナス膣炎の予防方法

  • 性交渉のときの注意
    ■不特定多数との性交渉を避ける。
    ■コンドームを毎回、正しく使う。

  • 日常生活での注意
    ■感染予防のためには患部の清潔を保つ。
      石鹸の刺激で悪化することがあるので、お湯だけでそっと洗い、よく乾かす。
    ■プールや温泉などでは他の人が使った椅子などはよく洗ってから使う。
    ■通気性の良い綿の素材の下着などを身につける。
      下半身を締め付けるジーンズやガードル・ストッキングは避ける。
    ■男性の場合、尿道への感染であれば排尿により洗い流されるので、こまめにトイレに行く。