激痛の発作が辛い痛風の予防と対策

名前は知っていても意外と原因や対応方法については正確で詳細な情報をもっていない痛風。痛風とはどのような病気でどのように予防し、発症後はどのように対処していけばいいのかについて考えます。

view277

お気に入り お気に入り1

お気に入りに追加

  • 痛風とは

  • 痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶になって激しい関節炎を伴う症状になる病気です。医学研究が進み、良い薬も開発されたため正しい治療を受ければ全く健康な生活が送れます。しかし、放置すると激しい関節の痛みを繰り返したり、体のあちこちに結節が出来たり、腎臓が悪くなったりする重大な病気でもあります。
    出典 :痛風とはどんな病気?/痛風を知りたい方へ/痛風ってどんな病気/公益財団法人痛風財団
     

    昔は贅沢病などといわれ、美味しいものをたくさん食べると痛風になるとよく言われたものですが本当でしょうか。

  • 痛風の症状

  •  痛風発作(痛み)は、主に下肢、それも親ゆびの付け根の関節におきやすく、人によっては直前にムズムズする、ピリピリする、違和感があるなどの前兆症状を自覚する場合があり、これは過去に痛風発作を経験した人ほど自覚しやすいと言われます。
     これに気づかず、あるいはこれを放置しておくと、次に突然激しい痛みが襲います。この痛みは最初から激痛で始まり、一日以内に最大の痛みとなる特徴があり、他の痛みのように段々強くなるというよりは急激という表現が妥当です。
     典型的な母趾(足の親ゆび)発作の場合は痛くて靴が履けないどころか、靴下すら通せない程の我慢の出来ない激痛となります。
     この激痛は、そのまま我慢して放置しても軽症であれば3日くらいで消えてしまいます。人によってはそのまま10日から2週間にわたって同じ痛みが繰り返すこともありますが、たいていは歩くと痛いなどの症状を経過して2週間ほどで自然に消えてしまいます。多くの患者さんはこの時点で放置されているようです。

    出典 :発作のある方は - 痛風発作の痛みの特徴
     

    発作が起こると、それは筆舌しがたい激痛だそうで、いままでに経験したことのない痛みのようです。とにかく発作が出たら、まずその痛みを抑える処置をし、その後に尿酸値を下げる処置を行うのが一般的です。

  • 尿酸値が高い、低いって言うけれど

  •  尿酸値は医学的に「血清尿酸値」と呼ばれており、私たちが血液検査で測定を行う尿酸値とは血清1リットル中に何mgの尿酸が含有しているかを示す尿酸濃度の値の事を指しております。
    尿酸は通常は血液中に溶けこむ形で血液とともに体内を巡回しておりますが、血液に溶け込める量、いわゆる血液中の尿酸の濃度には限界点があります。
     この尿酸が血液中に溶け込む事ができる限界濃度(尿酸飽和濃度)が尿酸値検査の基準値の上限とされている「7.0mg/dl」なのです。
     尚、尿酸飽和濃度を超えてしまった場合、血液中に溶けこむ事ができなかった残りの尿酸は、とげとげとした針状の尿酸塩結晶となり血液と共に体内を漂いやがて関節に少しずつ付着していきます。
    出典 :尿酸値-基準値・正常値のまとめ
     

    男性の場合、基準値の7を超えると尿酸値が高いということになり、基準値の一般的範囲は3.0~7.0と言われています。9.0を超えると合併症の恐れがあるレベルになります。

  • 尿酸値を高くする食べ物とは

  • 内臓系のお肉やビールはプリン体が多く尿酸値を上げてしまうとよく言われますが、具体的にNGとされる食べ物には以下のようなものがあげられます。
    ①内臓系:豚・鶏・牛のレバーや砂肝、白子・アンキモなど
    ②干物系:煮干、かつおぶし、アジ・スルメなど
    ③魚類:イワシ・カツオ・マグロ・サンマなど
    ④甲殻類:エビ・カニなど
    ⑤アルコール類:ビール・紹興酒など

  • 尿酸値を下げる食品は?

  • 尿酸値を下げるには、基本的に尿をアルカリ性にする食品を摂取すればいいとされます。具体的には以下のとおりです。
    ①海藻類:わかめ・ひじき・昆布など
    ②野菜類:ほうれん草・ごぼう・ニンジン・キャベツ・アスパラ・かぶ・なすなど
    ③イモ類:里芋・さつまいも・じゃがいもなど
    ④果物類:メロン・バナナ・グレープフルーツなど
    ⑤その他:干ししいたけ・大豆など

  • 痛風は男性に多い病気

  • 痛風は圧倒的に男性に多い病気です。ある調査では痛風患者は、男性が98.5%で女性はわずか1.5%でした。100人の痛風患者の中に、女性の痛風患者は1人か2人程度しかいないということです。
    出典 :痛風の症状を知る
     

    女性に患者が少ないのは、女性ホルモンの分泌により尿酸値を上げにくくしているからだと言われています。

  • 痛風を起こす生活習慣

  • 痛風は典型的な生活習慣病といえます。なかでも痛風の要因となるものをあげてみましょう。
    ①食生活の欧米化
     現代の日本人は、それまでの野菜や魚中心の食生活が一変し、肉やファースト料理が中心となる欧米スタイルになりましたが、これが痛風の要因となっています。
    ②アルコールの過剰摂取
     ビールなどのアルコールの摂取により、尿酸を作り出すプリン体を増やすとともに、尿酸の排泄量を低下させてしまいます。ビールに限らず過剰なアルコールの摂取は注意が必要です。
    ③激しい運動
     運動は体によい印象があるのですが、尿酸値を上げないようにするためには激しい運動は良くないとされています。これはエネルギーの消耗により尿酸値を上げるとともに、腎臓への血流量が減るため、排出量も低下するからだと言われます。
    ④ストレス
     ストレスは結局万病の元です。活動的で責任感の強いタイプなどが痛風にかかりやすいというデータがあり、このような人はストレスを感じやすい人であるといえます。
    ⑤尿酸値を上げる疾患や薬物
     利尿薬や喘息の薬など、薬の服用によって尿酸を上げてしまう場合があります。DNA・RHAなどの核酸を大量に含んだ健康食品も尿酸値を上げます。

  • 痛風になりやすい人

  • 痛風になりやすい人の性格があるそうです。
    以下に該当する場合は、痛風になりやすい人となりますので注意しましょう。

    ○ どちらかというと競争心が強い
    ○ いったん始めた事は、最後までやり抜く
    ○ せっかちなほうだ
    ○ いつも全力投球で物事に当たる
    ○ 短気だといわれたことがある
    ○ 早口である
    ○ ゼスチャーを交えて話す
    ○ マメで気がつくと動いている
    ○ 約束の時間には絶対に遅れない
    ○ 早食いである

  • 治療法①:尿酸値を下げる薬の服用

  • 尿酸降下薬には尿酸排泄促進薬と生成抑制薬があります。尿酸排泄促進薬にはベンズブロマロン(商品名:ユリノーム)、プロベネシド(商品名:ベネシッド)などがある。尿酸生成抑制薬としてはアロプリノール(商品名:ザイロリック、アロプリノーム)に加え、2011年よりフェブキソスタット(商品名:フェブリク)が使用可能となりました。尿酸排泄低下型高尿酸血症には尿酸排泄促進薬を、尿酸産生過剰型高尿酸血症には尿酸生成抑制薬を使用しますが、尿路結石、腎障害合併時には尿酸生成抑制薬が第1選択となります。
    出典 :痛風の治療
     

    痛風の場合、薬は極めて効果的ですが、すぐに治ると思ってはいけませんし、生活習慣の改善と併用する必要があります。

  • 治療法②:生活習慣の改善

  •  尿酸降下薬による薬物治療とともに重要であるのが生活習慣の改善であり、肥満の防止・改善のため適正なエネルギー量を摂取することに加え、アルコール類・果糖・プリン体の取り過ぎに注意します。乳製品、コーヒーやビタミンCの摂取は痛風発症抑制作用があり、高プリン体含有野菜や高タンパク食は痛風発症には影響しないという報告があります。
     尿酸は腎臓から尿中へ排泄されるので、水分を多量に摂取し一日尿量を2リットル以上にすることが勧められますが、心疾患、腎疾患等を有する場合は医師に相談が必要です。
     過度の運動(無酸素運動)は血清尿酸値を上昇させます。個人の運動能力を上回る運動、過度の筋肉強化運動や瞬発力を要する運動は高尿酸血症の予防という観点からは好ましくありません。
    出典 :痛風の治療
     

    何の病気でも生活習慣の改善は不可欠になります。

  • 治療法③:適度な運動

  •  運動療法としてお勧めなのは、有酸素運動です。ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などといった
    軽めの運動です。
    有酸素運動は、体脂肪を燃焼させる効果があります。
    また、ひとつの運動につき、20分以上続けて運動すると、体脂肪が燃えやすくなります。
    出典 :運動療法 | 痛風の治療ナビ
     

    瞬発系の筋トレは逆効果になります。

  • 治療法④:温泉の活用

  •  痛風治療への効果的利用方法は、入浴と飲泉です。
    入浴はご存知だと思いますが、飲泉はあまり聞きなれない言葉ですよね。飲泉とは、温泉湧出口の一番新鮮なものを飲用することをいいます。入浴済みの温泉ではなく、必ず、一番新鮮な状態のものを飲用します。(当たり前ですね。汚いですもんね。)アルカリ泉を飲用することで、尿をアルカリ化させ、尿酸排泄作用を促進することができます。
    出典 :温泉療法 | 痛風の治療ナビ
     

    食べ物もそうですが、尿をアルカリ化させることがポイントです。

  • 痛風の市販薬について

  •  市販薬として売られている痛風の痛み止めを選ぶ場合には、「イブプロフェン」を主成分とする治療薬を選びます。「アスピリン」が入っている市販薬は絶対に痛風には避けなければいけません。バファリンなど知名度の高い市販薬にはアスピリンを主成分としたものが数多くあります。これらの治療薬を服用すると、多量に飲めば尿酸値を下げる作用がありますが、少量だと逆に尿酸値を上げてしまう作用があるのです。つまり、痛風の痛みが激しく出ている発作時にアスピリンの治療薬を服用してしまうと、さらに発作がひどくなったり痛みが長引いたりする危険性があります。これを知らずに独自の判断で治療薬を服用してしまう患者さんが非常に多いので、じゅうぶん注意してください。
    出典 :痛風の市販薬-痛風.com
     

    言わずもがなですが、基本は専門医への受診です。

  • 痛風の合併症(高脂血症)

  • 生活習慣病の一つである高脂血症は、痛風患者によく見られる合併症の一つです。高脂血症を併発している痛風患者は、肉などの高たんぱく高脂肪食品を好んで食べる習慣があるのが特徴です。食生活の偏りが原因となり、痛風と高脂血症が同時に発症することは珍しくないことと言えます。
    出典 :【痛風患者の合併症】 - 痛風で悩んだら見るサイト
     

    高脂血症は痛風のなかでも最も多い合併症かもしれません。

  • 痛風の合併症(尿路結石)

  • 腎臓から膀胱に繋がる尿管から体外に排出する尿道までの尿路に石が出来る尿路結石は、痛風の合併症の一つでもあります。痛風を引き起こす尿酸は、尿路結石の主成分の一つでシュウ酸カルシウムやリン酸カルシウムを巻き込みながら結晶化して結石を作ります。痛風によって尿酸を多量に含んだ尿が頻繁に膀胱に蓄積されることが原因となっているのです。
    出典 :【痛風患者の合併症】 - 痛風で悩んだら見るサイト
     

    尿路結石も激痛を伴います。

  • 痛風の合併症(糖尿病)

  • 生活習慣病の代表格である糖尿病は、痛風の代表的な合併症の一つでもあります。糖尿病の代表格である2型糖尿病と高尿酸血症は、食生活の乱れを原因としているなどの相似した性質を持つ病気であるといえます。糖尿病を発症すると、腎臓障害や神経障害、網膜症や足の壊疽などの生活に支障をきたす症状が現れる為、非常に厄介な合併症となります。
    出典 :【痛風患者の合併症】 - 痛風で悩んだら見るサイト
     

    糖尿病は、発症してしまうと非常に怖い病気で注意が必要です。

  • 痛風の合併症(虚血性心疾患)

  • 冠動脈に動脈硬化が起こるによって心臓の血液供給が滞り、心筋が衰える虚血性心疾患も痛風の合併症の一つです。痛風が進行して症状が上半身に現れだした頃に併発し、血管内部に尿酸結晶が詰まることで発症します。虚血性心疾患は心筋梗塞や狭心症を引き起こすことが多く、命に関わる事態に発展することがあります。
    出典 :【痛風患者の合併症】 - 痛風で悩んだら見るサイト
     

    痛風も命に関わる病気であることを意識すべきです。