認知症の原因物質とは何なんでしょうか?

認知症についてある程度知っておられる方が多いと思いますが、その認知症の原因物質まで知っておられる方は少ないと思います。まだ研究途中の分野ですが、今までにわかっていることをまとめてみました。

view612

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • 認知症とは?

  •  

    まずは定義から知りましょう。

  • 認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
    出典 :認知症とはどういうものか?|厚生労働省
     

    6か月以上継続していないと認知症とは呼ばないのですね。

  • 認知症の数は増加傾向

  •  

    急激に増えてますね。

  • 我が国では高齢化の進展とともに、認知症の人数も増加しています。65歳以上の高齢者では平成22年度の時点で、7人に1人程度とされています。なお、認知症の前段階と考えられているMCIの人も加えると4人に1人の割合となりますが、MCIの方がすべて認知症になるわけではありません。また、年齢を重ねるほど発症する可能性が高まり、今後も認知症の人は増え続けると予想されています。


    :MCI=Mild Cognitive Impairment
    正常と認知症の中間ともいえる状態のことだが、日常生活への影響はほとんどなく、認知症とは診断できない。MCIの人のうち年間で10~15%が認知症に移行するとされている。
    出典 :もし、家族や自分が認知症になったら 知っておきたい認知症のキホン:政府広報オンライン
     

    誰が認知症になってもおかしくはないのですね。

  • ではここで本題、認知症の原因物質とは(アルツハイマー型)?

  • (タウタンパク質)

    1980年代に井原康夫・同志社大学教授が発見。
    神経細胞の骨格を作るタンパク質の一部。細胞膜の内側にあり、微小管というタンパク質にからんで細胞の形を支える。
    アミロイドβより早く蓄積する患者が見つかっている。

    脳の奥深くにあって記憶を担っている嗅内野の神経細胞に溜まる人は、20歳代後半から増え始め、50歳代で半数に達する   (高島明彦・理化学研究所チームリーダー)。

    プリオンに似る
    タウタンパク質は外部から神経細胞の中に入り、正常なタウタンパク質の形を変化させる
    出典 :アルツハイマー病/アミロイドベータ/アミロイドβ/ベーターアミロイド//
     

    結構若い時から増えるのですね。

  • Seed Aβ仮説:
    アミロイドβ蛋白(Aβ)は、可溶性単体では毒性はない。 ところが、Aβは、神経細胞膜に発現するGM1ガングリオシド(Ganglioside)に結合して (G-Aβ)と呼ばれる複合体を形成し、 この複合体は高い凝集塊形成性を示す。Aβは、GM1ガングリオシドに結合すると構造が変化して seed(種)となる。  G-Aβの形成には、神経細胞膜内コレステロール量が必要であり、 神経細胞膜内コレステロール量が増加すると、Aβが脳内で凝集し易くなり、 脳内に沈積し神経細胞を損傷して、アルツハイマー型認知症に至ると考えられている。
    出典 :アルツハイマー型認知症 病気の本質 | Forest consulting
     

    ようはアミロイド単体では問題ないが、他の物と結合するとアルツハイマー型認知症の原因物質になるという仮説なんですね。

  • (アミロイドβ)

    遺伝性のアルツハイマー患者の家系でアミロイドβが溜まり、老人斑を作りやすいことが分かり、アミロイドβが原因とする仮  説が提唱された。

    治療薬の標的はアミロイドβになった。だが、2010/8に米イーライ・リリーが開発中止した「セマガセスタット」は患者の一部  で認知機能が悪化した。アミロイドβを取り除くことができても、認知機能の低下は抑えられなかった。
    出典 :アルツハイマー病/アミロイドベータ/アミロイドβ/ベーターアミロイド//
     

    結局仮説がまちがっていたということなんですかねえ。

  • 最近ではアルツハイマー病患者の脳では、ベータ・アミロイドという物質が増えることが分かっています。

    このベータ・アミロイドという物質は、タンパク質が異常に変化したもので、いわゆる「老人斑」というしみのようなものが脳の表面で広がる原因となります。
    さらに、神経細胞に「神経原線維変化」とよばれる糸くず状の微少な組織が見つかるようになります。
    出典 :認知症 症状:認知症の基礎知識
     

    これは前述のアミロイドβと同じものです。

  • レビー小体型認知症の原因物質は?

  • レビー小体とは、脳の神経細胞の中にできる異常な物質のことで、もともとパーキンソン病の原因物質として知られていました。
    しかし、このレビー小体が大脳につくられると、認知症を引き起こすことが最近わかってきたのです。
    出典 :いろいろな種類の認知症 | 縁処日記
     

    レビー小体型、パーキンソン型共通の原因物質のようです。

  •  

    レビー小体は可視化できるのですね。

  • レビー小体とは別にあってこれまで無害だと考えられていた「βシヌクレイン」というタンパク質が脳の神経細胞に損傷を与えることを発見し、マウスを使った実験によって証明したということです。
    出典 :レビー小体型認知症の母 突然始まった遠距離介護 レビー小体型認知症 原因物質発見(11月3日のニュース)
     

    科学の進歩でいろいろ分かってくるのですね。

  •  

    レビー小体とβシヌクレイン両方が原因なのですね。

  • 原因物質に関する研究も進んでいます。

  • 熊本大大学院生命科学研究部(薬学系)の伊藤慎悟助教(35)と大槻純男教授(45)=いずれも分子生物学=らの研究グループが、血糖値を下げる働きを持つインスリンを分解する酵素(IDE)が、アルツハイマー病の原因物質を分解・排出するメカニズムをマウスの実験で突き止めた。


     糖尿病の患者は、認知症の原因となるアルツハイマー病のリスクが高いことが指摘されており、発症を遅らせる治療薬の開発などにつながるという。
    出典 :医療QQ - アルツハイマー病の原因物質の分解・排出の仕組み確認 熊大グループ - 医療記事 - 熊本日日新聞社
     

    次は人間で効果があるかどうかですね。

  •  

    これで原因物質が人間でも完全に分解・排除されればすごいことになりますね。

  • アルツハイマー病など認知症の原因物質の一つとみられるたんぱく質「タウ」が、患者の脳内に蓄積した様子を可視化することに成 功したと、放射線医学総合研究所(千葉市)のチームが発表した。
    出典 :認知症の原因物質、見えたお!…海馬に「タウ」 : ZiNGER-HOLE
     

    まずは第一歩という感じですかね。

  •  

    特殊な物質を作成し、それを体内に注射し、弱い放射線を当てる事で可視化するそうです。

  • アルツハイマー病の原因物質アミロイドを脳から取り除くワクチンの開発を進めていた国立長寿医療センター研究所(田平武(たびら・たけし)所長、愛知県大府市)と名古屋大などのチームが、マウスを使った実験で発症後に飲むと認知能力が戻ることを確かめた。脳炎や出血などの危険な副作用もなかった。
    出典 :アルツハイマー病のワクチン開発に成功:原因物質アミロイド除去
     

    これが実用化されればすごいですね。

  • ノーベル化学賞を受けた島津製作所の田中耕一さんが、受賞した質量分析技術をさらに発展させ、他の成分があっても正確にアミロイドβを見分ける技術を確立させました。

    今後数年の研究で原因物質の量と発症の関係が明らかになれば、早期診断や新薬の効果を見極めるのに有力な手段になります。アルツハイマー型認知症の治療や研究が大きく進む可能性が出てきました。
    出典 :血液検査でわかる!認知症治療にアルツハイマーの原因物質アミロイドβ検出可能に
     

    あの島津さんが技術を確立したのですね。さすがノーベル賞受賞者はすごいです。