意外と知らない脳の病気、パーキンソン病

パーキンソン病はだんだん体が動かなくなる病気ですよね。実はこれ、脳の病気なんです。

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  • パーキンソン病って何?

  • パーキンソン病とは、筋力が保たれているのにも関わらず、体が思うように動かなくなってしまう病気です。この病気は脳の「黒質(こくしつ)」という場所から出るドーパミンという物質が出にくくなるために神経細胞の連絡がうまくいかず、体が動きにくくなるのです。
    出典 :パーキンソン病の原因・症状 [脳・神経の病気] All About
  • 身体がだんだん動かなくなるって怖いですよね。原因は何なのでしょう?

  • パーキンソン病の原因は?

  • 人は老いてくると、次第に脳の働きが鈍くなってくるのですが、最近、「パーキンソン病」や「認知症(アルツハイマー病等)」だけでなく、「脳の老化現象」に脳神経細胞の「異常な死」が深く関係していることが分かってきました。では、なぜ細胞が死んでしまうのでしょうか? 主な原因は細胞で不要なタンパク質が細胞の中に蓄積してしまい、正常な細胞の活動ができなくなるからです(図2)。ではそれまで正常に働いていた細胞に何が起こったのでしょうか。遺伝や環境からの影響、ウイルスの感染等、現在世界の多くの研究者が原因の解明と早期の診断や治療に取り組んでいますが、残念ながら未だその原因は明らかになっていません。
    出典 :パーキンソン病はなぜ発病する
  • 原因不明…。1000人に一人は発病すると言われていますから、あまり珍しい病気でもありませんね。

  • 遺伝子の異常も関係している

  • パーキンソン病を発病する原因として考えられているのは、「遺伝子の異常」と「ミトコンドリア障害」の二つがあります。「遺伝子異常」説は、パーキンソン病の発病に関わる特定の遺伝子が突然変異を起こすことで、パーキンソン病が発症するというものです。しかし、パーキンソン病は他の遺伝性疾患と違って家族には受け継がれない性質を持っています。「ミトコンドリア障害」説は、細胞内にある酸素を取り込んでエネルギーを作り出すミトコンドリアが、薬物などの外部からの影響を受けることで機能障害を起こし、パーキンソン病を発病するというものです。特定の薬物でパーキンソン病の症状を発した場合、「パーキンソン症候群」として分類されます。
    出典 :パーキンソン病 - あの人も闘病しているパーキンソン病の原因や治療法 - 脳の病気ガイド
  • なんだか色々複雑な病気のようです。難病指定されるだけありますね。どうやって治療するのでしょうか?

  • 薬物療法

  • 薬物療法はその作用機序によりいくつかのグループに分けられます。
    ドーパミン補充療法:レボドパ(マドパー、ネオドパストン、メネシット、ECドパールなど)
    抗コリン薬(アーテン、アキネトン、トリモール)
    ドーパミン放出促進薬(シンメトレル)
    ドパミン受容体刺激薬(麦角系:パーロデル、ペルマックス、カバサール、非麦角系:ドミン、ビ・シフロール、レキップ):パーキンソン症状の改善のほか神経保護作用があるとされ、症状の進行が抑えられることが期待されています。
    ドパミン分解抑制薬(エフピー錠、エフピーED錠):MAO B阻害薬とも呼びます。レボドパと併用します。症状の進行を抑えることも期待されています。

    COMT阻害薬(コムタン):レボドパを分解する酵素であるCOMTを阻害しレボドパの効果を持続させる薬です。レボドパと併用します。レボドパの作用時間が短くなる現象(ウエアリングオフ現象)や症状の日内変動を改善することが期待できます。

    ノルアドレナリン補充療法:すくみ足の改善(ドプス) 
    レキップとコムタンは2007年保険適応になった新薬です。

    パーキンソン病は脳内ドーパミンが不足する病気ですので、ドーパミンの補充療法が基本的治療になりますが、必ずしも早期から十分量補えばよいと言うものではありません。
    30年にわたるレボドパ治療の反省から(下記の長期治療上の問題点をご覧下さい)、現在の薬物療法の原則は次のようなものです。

    初期(ヤール1・2期)にはできるだけ、レボドパ以外の薬(抗コリン薬、シンメトレル、ドパミン受容体刺激薬)をつかう。 症状が軽度なら投薬しないこともあります。
    初期から神経保護作用のある薬(ドーパミン受容体刺激薬)を単独使用、あるいは他剤と併用する。
    レボドパはヤール3期以降につかうのが望ましい。
    多剤併用療法を行ない、レボドパ量は最少量に維持する。
    ただし、レボドパの使用開始時期には患者さんの社会活動量の多少、年令なども考慮されます。70歳以上ではレボドパでの治療開始が考慮されます。
    出典 :パーキンソン病の基礎知識と療養のポイント
  • 病状の進行や年齢によっても、薬が変わってくるんですね。

  • 手術と言う方法もある

  • お薬を中心とした治療のパーキンソン病の生涯の中に、脳深部刺激療法などの外科治療を加えると、パーキンソン病の自然経過を変えるチャンスができます。パーキンソン病の治療で、最初から脳手術(脳深部刺激療法・DBS)が選ばれることは絶対にありません。たいていは、薬の効果が薄らいで数種類の薬を飲む時期となる頃、つまりパーキンソン病になって8~10年程度経った頃、脳手術(脳深部刺激療法・DBS)を考えて頂く症状の方が増えてきます。またパーキンソン病になって8~12年前後で、薬の副作用に悩む時期も、脳手術(脳深部刺激療法・DBS)を考えるよい時期と言われる様になってきました。

    脳手術(脳深部刺激療法・DBS)でパーキンソン病の何が良くなるか? この疑問に一言で答えるのなら、「オフの底上げ効果」です。外科医が行う脳手術(脳深部刺激療法・DBS)をもってしても、パーキンソン病を治したり、パーキンソン病の流れを止めることはまだできません。ただし、薬を飲む回数を少なくしたり、また種類を減らすことは期待できます。薬の種類を減らすことができた患者さんは、後から追加された薬の副作用を軽くすることも期待できます。つまり、パーキンソン病になって8~12年後の時期に、脳手術(脳深部刺激療法・DBS)を受けると、パーキンソン病の自然経過で、ひとつ前の段階に戻り、もう一度「あのころの自分を取り戻すチャンス」が実現できる可能性があります。先ほど「脳手術(脳深部刺激療法・DBS)では、パーキンソン病の流れを止めることはできない」と述べました。この脳手術(脳深部刺激療法・DBS)を、パーキンソン病の生涯に組み込むことによって、できるだけ安定した状態で生活する期間を延ばすことが可能です。

    それでは、脳手術(脳深部刺激療法・DBS)を組み込むと、パーキンソン病の自然経過はどのように変わるのでしょうか? ご理解いただきたいことは、脳手術(脳深部刺激療法・DBS)は約5~7年間にわたり効果を発揮することが確認されています。この5~7年間、治療の内容を前の段階に戻して、もう一度「あの頃の自分を取り戻すチャンス」が生まれるわけです。
    出典 :パーキンソン病 脳手術でもう一度あのころの自分を取り戻す
  • 手術だと、かなり長く効果があるようですね。この先、どんどんより良い治療法が見つかるかもしれません。