「痛風」の天敵、「プリン体」。痛風のメカニズムは?その予防に、症状緩和に、適した食事って?

その患者の約90%が男性と言われる、「痛風」。またそれを引き起こす一因とされているのが、食べ物などに含まれる「プリン体」だ。ではその痛風のメカニズムは?痛風を予防、症状を改善する食事とは?

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  • そもそも「プリン体」ってどんなもの?

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    プリン環を基本骨格とする生体物質で核酸あるいはアルカロイドの塩基性物質である。プリン体(プリンたい)とも総称される

  • プリン体とは、細胞の核を構成する成分のことで、人間が食する大半の食品に含まれています。

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    プリン体=ビールというイメージが強烈ですが、ほかにも多く含まれます。

  • 食品中では旨味の成分であり、核酸中に多く含まれる。そのため細胞数の多いもの、細胞分裂の盛んな組織に多く存在する。

  • プリン体で引き起こされる「痛風」ってどんな病気?

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    体中のいたるところに痛みがはしるのが痛風の特徴。

  • 痛風(英:gout)は、高尿酸血症を原因とした関節炎をもたらす疾患の名称。この名前は、痛み(発作の箇所)が風が吹く様に足・膝・腰・肩・肘や手など全身の関節・骨端を移動し、尚且つ風が強くなったり穏やかになったりする様に痛みが酷くなったり和らいだりを繰り返すことから命名された。

  • 痛風っていつごろからある病気なの?

  • 痛風は西洋においては実に古い病気です。エジプトから発掘されたミイラの関節の中に尿酸塩を見つけたという報告があります。

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    紀元前の昔から、西洋ではポピュラーな病気だった痛風。

  • ところが、日本では痛風は明治以前にはないとされた病気でした。

    安土桃山時代に日本を訪れたポルトガル人宣教師のルイス・フロイスは日本人には痛風がないと記録し、明治のはじめにもドイツ人医師ベルツが「日本には痛風がいない」と記録しています。

    痛風という病名・症例が日本史に忽然と現れるのは明治になってからで、実際に増えたのは戦後、それも1960年代になってからです。

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    食生活の欧米化、あまりにも度が過ぎる飽食は、日本でも痛風を増加させた一因です。

  • 痛風は、飽食の時代の病気と言われています。

    つまりは、世の中の栄養事情が良くなると増え、戦争などで栄養事情が悪化すると減少します。

    日本で痛風患者が増加した背景には食事内容が欧米化し、動物性蛋白質の摂取量が増えたこと、飲酒量の増加、社会構造の変化により個人の行動パターンが変化したことなどもあげられています。

  • プリン体の多い食品って何?

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    実は、「ビール」などアルコール飲料は、そこまでプリン体の含有量は多くないのです。

  • では痛風の大敵である「プリン体」の摂取量を調整するためには、プリン体の食品に含まれる含有量を知ることが大切です。

    【プリン体の多い食品】

    レバー (特に鶏、次に豚、それから牛)、 干物 (特にマイワシ、次にマアジ、それからサンマ)、白子、 カツオ、大正エビ・・・・など

    【プリン体の少ない食品】

    豆腐、牛乳、チーズ、トマト、ニンジン、キャベツ、海藻、大根、 さつまいも、鶏卵、カマボコ、そば、うどん、パン、米飯、果物、 じゃがいも、とうもろこし、白菜・・・・など

  • 痛風の予防方法は?

  • とは言え、ならないでよいならかかりたくないのが「痛風」ですよね。
    では、痛風を日頃から予防するためにはどうしたら良いのでしょう?

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    アメリカでは研究報告されている、コーヒーで痛風予防!ただし、カフェインの取り過ぎはNGです。

  • ●アルコール量を調整する

    痛風の予防はもちろん、身体のためにもお酒の飲みすぎには注意しましょう。
    特にアルコールの中では気をつけたいのがビールです。麦とホップから造られるビールには、多くのプリン体が含まれています。
    既に検査などで尿酸値が高いと診断されている方は、飲み会でもビールだけは避けるようにしたいところです。


    ●水分補給を心がける

    血液中の尿酸値を緩和するためにも水分補給は重要です。たくさん汗をかいたり、身体から水分量が減ることで血液が凝縮されて尿酸値が上がります。こまめな水分補給を心がけて、みずみずしく綺麗な血液を保ちましょう。


    ●健康的でプリン体の少ない食生活

    プリン体が多く含まれる食べ物を避けましょう。
    ダシに使われるような旨味成分はプリン体を多く含んでいるようです。
    またツブツブしている卵系、明太子やいくらもプリン体が多く含まれています。
    肉類にもプリン体が多く、特にレバーなどの肝系に注意が必要です。



    ●コーヒーを飲む

    アメリカの大学の研究では、1日に4杯以上コーヒーを飲むことで痛風の予防に繋がったという研究結果が発表されています。
    コストもかからず手軽に始められる予防法として、今すぐ実践したいところです。