意外と気づきにくい、高次脳機能障害

意外と気づきにくく見逃しやすいのが、高次脳機能障害。いったいどんな病気なんでしょう?

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  • 高次脳機能障害ってどんな病気?

  • 認知(高次脳機能)とは、知覚、記憶、学習、思考、判断などの認知過程と行為の感情(情動)を含めた精神(心理)機能を総称する。病気(脳血管障害、脳症、脳炎など)や、事故(脳外傷)によって脳が損傷されたために、認知機能に障害が起きた状態を、高次脳機能障害という。
    出典 :高次脳機能障害とは
  • 具体的には、注意障害、記憶障害、失語症、失認、失行、地誌的障害などがあるそうです。

  • 何が原因?

  • 高次脳機能障害の発症原因は、頭部外傷、脳血管障害が9割以上を占めます。その他、脳腫瘍、ウィルス性脳炎、低酸素性脳症、アルコール中毒などによっても発症する場合があります。

    ■ 脳血管障害
    脳の血管が破れてしまう脳出血およびクモ膜下出血と脳の血管が詰まってしまう脳梗塞に大別されます。多くは、手足が動かしにくくなる身体障害とともに高次機能障害が出現しますが、記憶力が低下する、イライラしやすくなる、集中力が低下するといった他人から分かりにくい障害だけが残ることがあります。

    ■ 頭部外傷
    頭部外傷の中では交通事故が最も多い受傷原因ですが、他に高所からの落下や、暴行などによって脳が傷つくことがあります。多くはMRIやCTを撮影すると障害部が特定できますが、まれにMRIやCTだけでは障害部位が特定できないこともあるので、気になる症状が残った場合は脳神経外科、神経内科、精神科などの専門医を受診しましょう。
    出典 :高次脳機能障害の原因・検査・治療・社会保障 [脳・神経の病気] All About
  • 病気や怪我などが原因となることが多いんですね。事故で頭をぶった場合なども気を付けたほうが良いでしょう。

  • どうやって発見される?

  • □ 画像による検査
    頭部のMRI、CTや脳波の検査、脳血流の検査などを行います。

    □ 神経心理学的検査
    高次脳機能障害の特徴や重症度を測定するための様々な検査のことを言います。一つの検査で障害の全てが解るものではなく、その方の症状にあわせて、いくつかの検査を組み合わせて行います。
     〔代表的な検査〕 記憶検査、注意検査、遂行機能検査、知能検査など

    □ 問診や行動観察
    高次脳機能障害は、検査場面や入院生活では問題がなくても、実際の生活や職場では様々な問題がみられることがあるため、事故や病気の経過、現在の生活状況やどんな問題があるのかなどをお聞きします。
    出典 :高次脳機能障害の原因、診断、診断基準(福井県高次脳機能障害支援センター)
  • 検査だけ、問診だけではなく、両方から注意深くチェックしていくことが重要なようです。

  • 治療方法は?

  • 高次脳機能障害は、手術治療や内服治療、点滴治療といった確立した治療方法がありません。社会復帰を目指してリハビリテーションを行うことが中心になります。

    高次機能障害は、一見しただけではわかりにくい事が多く、周囲の理解が得られにくい障害の一つですが、記憶障害や集中力が保てない、判断力が低下したり、系統だった思考ができずに仕事に支障がでる、やる気が出ないといった症状は、社会生活を営む上で大きな障害となります。

    一度低下してしまった高次脳機能機能は徐々に改善します。多くの場合、受傷・発症後1年程度の時期までは著しい改善が認められます。その後は改善のスピードが鈍り、受傷・発症後2年程度経過するとほぼ症状が固定してしまうと言われています。しかし、高次脳機能の回復が困難になっても適切なリハビリテーションを行いその他の手段で生活を営む方法を獲得することができれば、より早く社会への復帰ができます。
    出典 :高次脳機能障害の原因・検査・治療・社会保障 [脳・神経の病気] All About
  • 治る病気なんですね。リハビリは大変そうですが、色々と社会保障もあるようです。

  • 色々ある、社会保障制度

  • 障害福祉サービス
    障害者自立支援法により障害の種別にかかわらず、共通のしくみの中で様々なサービスが受けられます。高次脳機能障害の方は手帳または診断書にて申請することができ、自立した生活が送るための支援を受けることができます。
    ※高次脳機能障害は、現行制度上、基本的には精神障害に位置づけられています。

    精神障害者保健福祉手帳
    高次脳機能障害があるために長期にわたり日常生活または社会生活への制約がある方は精神障害者保健福祉手帳の対象となります。

    身体障害者手帳
    失語症の症状を呈している方、身体障害を合併している方は身体障害者手帳の対象となります。
    自立支援医療(精神通院医療)
    精神疾患で通院されている方への医療費助成制度ですが、高次脳機能障害のための通院・リハビリも対象となることがあります。

    介護保険サービス
    65歳以上(40~64歳の方は脳血管疾患などの特定疾病のある方)で要支援と判定された方は介護予防サービスが、要介護状態と判定された方は居宅サービスならびに施設サービスを利用することができます。

    障害年金
    年金に加入している人がけがや病気で障害者になった場合に障害年金が支給されることがあります。高次脳機能障害の原因となった病気や怪我で、初めて受診した日から1年6カ月後に申請することができます。
    出典 :公的制度
  • 色々使える制度があるのは、安心ですね。社会保障制度は変わることもあるので、都度病院の窓口で確認・相談しましょう。