再確認!「脂質異常症」の恐怖

「脂質異常症」。こう聞くと馴染みがないようにも思いますが、実は皆さん良くご存じのはずです。とはいえ、この病気が恐ろしいものであることには違いありません。今一度、この病気についておさらいしてみましょう。

  • piyo 更新日:2014/02/18

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  • 脂質異常症とは?

  • 脂質異常症(高脂血症)とは、血液中のLDLコレステロールや
    トリグリセライド(中性脂肪)が多すぎたり、HDLコレステロールが
    少なくなる病気です。
    出典 :アステラス製薬|なるほど病気ガイド|脂質異常症(高脂血症)
     

    以前は「高脂血症」という病名でしたが、2007年に「脂質異常症」と改名されました。
    健康診断でのコレステロール値チェックは、今や当然ですね。

  • LDLコレステロール?トリグリセライド?HDLコレステロール?

  • コレステロールには「善玉」と「悪玉」があります。LDLという
    運び屋によって全身に運ばれるコレステロールが悪玉の
    LDLコレステロールで、HDLという運び屋によって全身から肝臓に
    戻されるコレステロールが善玉のHDLコレステロールです。
    出典 :コレステロールについて、もっと詳しく知る|コレステロールに要注意!|あなたのコレステロールバランスは大丈夫?
  • 中性脂肪やコレステロール、脂肪酸、リン脂質という4つの脂肪が
    体にはもともとあるのです。これは私たちの体には必要不可欠な
    ものとなっています。これがエネルギーももとになっているわけです。
    出典 :中性脂肪とは・数値(正常値)|病気・症状チェック
     

    「トリグリセライド」とは中性脂肪のことでした。
    「悪玉コレステロール」、「善玉コレステロール」、「中性脂肪」と聞くと、どれも聞き覚えの
    ある物質だと思います。特に社会人の方は健康診断の際に血液検査で数値をチェックしますよね。

  •  

    でも待ってください。それぞれの説明を読むと、「善玉コレステロール」、「悪玉コレステロール」、「中性脂肪」のいずれもきちんと体内での役割をもっています。
    一体何が問題なのでしょう?

  • 何事もバランスが大事

  • LDLコレステロールによって運ばれたコレステロールが血液中で
    過剰になると、直接動脈の壁に侵入したり、壁の中に入り込んで
    しまいます。LDLコレステロールが多いと、心筋梗塞や狭心症、
    脳梗塞などの動脈硬化疾患のリスクが高まるのです。
    出典 :HDLコレステロールとLDLコレステロールの違い 【HDLコレステロール!高い人低い人別の対策・治療法】
     

    LDLコレステロール(悪玉コレステロール)そのものが「悪」なのではなく、LDLコレステロールが
    増えすぎることによって血管内に運ばれるコレステロールが増え、結果的に動脈硬化を引き起こすということです。

  • 最近、血液中の中性脂肪が増えると、善玉であるHDLコレステロールを
    減らし、悪玉コレステロール(LDL)が増えてしまうことがわかってきた。
    つまり、中性脂肪の増加によって動脈硬化を促進させてしまう可能性が
    あるのだ。
    出典 :中性脂肪とコレステロールはどう違う?|病院・薬・サプリメントの情報満載! healthクリック
     

    こちらも、中性脂肪が増えすぎることによってHDLコレステロールとLDLコレステロールの
    バランスが崩れ、その結果動脈硬化を促進してしまうという現象が発生します。
    中性脂肪自体が悪者というわけではないんですね。

  •  

    つまりは、脂質異常症の患者さんは以下のタイプに分けられます。
    (1) LDLコレステロールが多いタイプ
    (2) HDLコレステロールが低いタイプ
    (3) トリグリセライド(中性脂肪)が多いタイプ

    どれか一つを増やせばいい/減らせばいいという問題ではないことがわかります。

  • 脂質異常症の症状

  • 脂質異常症を放置すると、動脈硬化が早く進みます。つまり、
    虚血性心疾患や脳卒中にかかりやすくなって、死を早めることに
    なるんですね。
    出典 :脂質異常症はなにがこわいの?|厚生労働省
     

    また、脂質異常症の怖いところは自覚症状がほとんどないという点です。さらに、ある程度の
    年齢になれば多少のコレステロール値異常は出やすくなってしまう、といった考えが人々に
    蔓延していることも問題なのです。
    中年のおじさんが「コレステロール値が高くて医者に怒られちゃったよ~」なんて冗談っぽく
    言ってたりしますが、実はとっても恐ろしいことなんですよ。

  • 動脈硬化によって引き起こされる病気

  • 心臓に大きな負担がかかるため、高血圧、心肥大、心不全などの
    心疾患につながります。また、血管が狭くなったり詰まったりする
    ことで、心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症などを
    引き起こします。血管が破れると、クモ膜下出血など脳出血の危険も。
    出典 :だから怖い!動脈硬化症「動脈硬化症が進行すると・・・」 -動脈硬化net-
     

    動脈硬化によって血管が狭くなり、血を送り出すのに余計な力を必要とするため、心臓に
    大きな負担がかかります。そして、死に至る病にかかってしまうのです。先ほどもあったように、
    脂質異常症や動脈硬化はとても厄介なことに「症状に気づきにくい」ため、気が付いたときは
    手遅れということも少なくありません。
    動脈硬化が「沈黙の殺人者」と呼ばれるのも頷けます。

  • 身近にあって、それでいて死を早める病「脂質異常症」。コレステロール値が、中性脂肪値が、と値を
    気にする人は多いと思いますが、それによって引き起こされる病気についてまではあまり気にかけて
    いない人が多いように思われます。ただ値を下げることを目的とするのではなく、これらの値を
    下げることによって健康が保たれることを意識してください。