アナフィラキシ―ショックの怖さ

アナフィラキシ―ショックは身近な生活においても誰でもなりうる危険な症状です。

view393

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • スズメバチによる死亡事故の原因はアレルギー性ショック死

  • スズメバチの毒には強力な溶血作用その他の生理作用があります。ただし数箇所刺されたくらいの毒量では死ぬことはありません。91箇所も刺されれば別ですが、通常、人が死ぬのはほとんどの場合、過剰な抗原抗体反応(免疫反応)に伴うアレルギー性ショック死です。
    過去にハチに刺された経験があると、体内にはハチ毒による抗体が作られます。二度目にハチに刺されたときに、稀に抗原(ハチ毒)によるアレルギー反応が生じる人がいます。このアレルギー反応は、発症までの時間が極めて短い即時型反応(Ⅰ型)で、短時間(数分~30分以内)のうちにアレルギー症状が表れます。
    このうち,呼吸困難や血圧低下などの全身的な反応をアナフィラキシーと呼び、生死に関わる重篤な症状を伴うものをアナフィラキシーショックといいます。症状がでるまでの時間が短いほど重症になる可能性が高く危険です。
    出典 :スズメバチによる死亡事故 | 怖いアナフィラキシーショック
  • スズメバチに刺されたときの処置

  • スズメバチの外敵は巣を襲って幼虫やサナギを食べる哺乳動物です。熊だという説があります。だから、毛皮の黒い色に攻撃を仕掛けてくるのだとも言われます。
    人がスズメバチに刺されるのも、大概の場合は(黒髪がある)頭部です。また青色の服やズボンなどにも反応しますが、複眼のスズメバチには青色が黒っぽく見えるのでしょう。
    一方で、黒い色は外敵の急所である目の瞳の色だとの説もあります。そういえば頭部の中でも、とりわけ顔面を刺されることが多いように思われます。
    私は子供の頃、アシナガバチの巣にいたずらをしてよく刺されましたが、刺された場所は大概は目の近くでした(瞳を刺されたことはありませんでしたが・・・)
    スズメバチの攻撃を避けるためには白い帽子を着用して、服装もできるだけ白っぽい色にしておくほうがいいようです。

    さて、スズメバチにさされた場合の処置ですが、次のようにします。
    ・刺された部位から(可能なら)毒液を素早く絞りだす。
    ・毒は水溶性なので水で洗い流す。
    ・すぐに病院に行く。

    アレルギーがなければ数箇所刺されたくらいでは問題ありません。ただ、刺傷後早い段階(数分~30分以内)で全身のじんましん、めまい、意識障害、呼吸困難などのアレルギー症状が見られる場合は危険ですので、できるだけ早く病院に行けるよう最善を尽くさなければなりません。
    なお、昔からの民間療法でハチ刺されにはアンモニアが利くというのがありますが、これは真っ赤なウソです。ハチ毒はほぼ中性のため、アンモニア水(アルカリ性)での中和は無意味です。またオシッコをかけるといいとの説もありますが、これも単なるデマ。神話です。不快なだけで何の効果もありません。
    出典 :スズメバチによる死亡事故 | 怖いアナフィラキシーショック
  • 食べ物でも起こるアナフィラキシーショック

  • 人間の身体はウイルスや細菌などの外敵を排除する働きを持っています。しかし、この働きが、排除する必要のない食べ物に対して誤って過剰に反応してしまうことを食物アレルギー反応といい、これが全身に起こり重症化して命を脅かすほどのショック症状がでることを「アナフィラキシーショック」と言います。蜂に刺されて死亡した人のニュースを聞いたことがあると思いますが、同じことが食べ物でも起きるのです。
    出典 :メディカルコーナー|日本サッカー協会
  • どんな食べ物で引き起こされるのか?

  • 即時型アレルギーを起こす食物すべてにアナフィラキシーを起こす可能性があります。その原因として最も多いのは鶏卵です。アナフィラキシーの原因というとピーナッツやそばが多いというイメージがありますが、鶏卵アレルギーは軽症から重症まで含めた人数が一番多く(食物アレルギー全体の約3分の1)、アナフィラキシーを起こした人の中でも鶏卵アレルギーが最多となっています。ピーナッツやそばは即時型アレルギーを起こす人数が少ない(食物アレルギー全体の数%)ですが、鶏卵などと比べるとより重症のアナフィラキシーを起こす人の割合が多いと考えられています。

    同じ食物に対してアナフィラキシーを起こす場合でも個人差が大きく、加工品をほんの少し食べただけでもアナフィラキシーショックを起こす人もいれば、たくさん食べたときだけ症状を起こす人もいます。

    食べ物以外にも蜂、ラテックス(天然ゴム)、薬のアレルギーや運動などが原因となることもあります。特に運動の場合には「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」といって、特定の食物を食べてから運動をした時にだけアナフィラキシーが起こる方もいます。この場合は食べただけや運動しただけでは症状がないので、最初にアナフィラキシーを起こして初めて食物アレルギーに気づかれることがほとんどです。
    出典 :アナフィラキシー | 食物アレルギー対策 | アレルギー支援ネットワーク
  • どんな治療が必要?

  • アナフィラキシーは即時型アレルギー症状のひとつなので、症状を起こさないためには原因となるものを食べない(接触しない)ことが必要です。

    もしアナフィラキシーが起こってしまった場合には、その症状を抑える薬が必要となります。アナフィラキシーの症状を抑える薬として、速効性があり効果も高いアドレナリンの筋肉注射が第一に選択されます。 このほかにじんましんや痒み、鼻水を抑えるための抗ヒスタミン薬(抗アレルギー薬)や、遅れてでてくる症状を予防するためのステロイド薬などの飲み薬を一緒に使用する場合もあります。またアナフィラキシーの症状は一旦治まったように見えてから再び症状がでてくる可能性(二相性反応)もあるため注意が必要です。
    出典 :アナフィラキシー | 食物アレルギー対策 | アレルギー支援ネットワーク
  • 一度なってしまったらどうすればいいの?

  • 原因となる食物と接する機会があれば、園や学校、職場や訪問先、ホテルやレストラン、どこでもアナフィラキシーが起こる可能性はあります。自分や家族が、ある食物でアナフィラキシーを起こす可能性があるならば、薬を携帯するだけではなく「食物アレルギーがある」ということを周りの人に伝えましょう。人に知ってもらうことは自らの身を守ることになります。そして周りの人はアナフィラキシーが起きないために、原因となる食物をその人から遠ざけたり、間違って食べたりしないように注意をしてあげてください。たとえば学校などでは本人、担任、栄養士だけではなく、教職員全員やクラスの同級生にも知ってもらうことも大切です。「アレルギーであることを知られるのが嫌だ」という気持ちで食物アレルギーであることを隠していると、それを知らない友達からアナフィラキシーの原因となる食物をもらって食べてしまう危険性もあります。「隠し通す」よりも「理解してもらう」ことのほうが長い目で見ても患者さんのためになると私たちは考えています。

    一度アナフィラキシーを経験した場合には、再びアナフィラキシーにならないように原因となった食物をしばらく避ける必要があります。ピーナッツのようになかなか食べられるようにならないものもありますが、鶏卵などのように小さいころアナフィラキシーを起こしたものでも、成長とともにアレルギー症状が出なくなる可能性が高いものもあります。また最近では経口減感作療法という新たな治療法も試みられています。しかし自分で食べられるのかどうかを判断するのは危険ですから、専門の医師に血液検査や食物負荷試験などを通してしっかり判断してもらうようにしましょう。
    出典 :アナフィラキシー | 食物アレルギー対策 | アレルギー支援ネットワーク