食物アレルギーの経口免疫療法(?)について

食物アレルギーに対して医療機関に入院してアレルゲンとなる食物を医師の管理の下で食べて治すことを目指す治療法が注目を浴びているようです。

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  • 経口免疫療法(?)とは・・・

  • 従来は食物経口負荷試験(以下、負荷試験)で陽性(症状が出て除去継続となること)と診断された場合、 その後は今まで通りに原因食物の除去を続けていました。

    ところが近年、専門の医師の管理のもとで “連日原因食物を少しずつ食べていくことで、原因食物が食べられるようになる”という報告が当科(※引用者注・国立病院機構相模原病院)や、国内外で相次いでいます。

    この治療法を経口免疫(減感作)療法といいます。負荷試験で明らかな誘発症状を認め、 当科の医師が「経口免疫療法の治療適応がある」と判断した患者さんを対象に、本治療法を実施しています。 (2013年4月現在では鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツアレルギーの児が対象です。)
    出典 :経口免疫療法とは | 独立行政法人国立病院機構 相模原病院
     

    ある資料では、国内50施設で行われているというこの治療は、国内9施設の共同研究が行われている段階で治療法が確定していません。

    入院治療中に発現した軽度のアレルギー症状は治療過程では無視されているようです。

  •  















    ※引用者注・当院=国立病院機構相模原病院

  • 経口免疫療法(?)の現状・・・

  • 経口免疫療法とはひとことで言うと、症状が出ない程度の量の原因食物を食べ、その量を段階的に増減していきながら、最終的に耐性を獲得させて食べられるようにする治療法である。

    ただし、まだ臨床研究の段階であり、摂取量を増やすペースなど統一された手法は確立されておらず、全国の先進的な病院で試験的にさまざまな形で実施されているのが現状だ。
    出典 :med.taiho|アイピーディ|BreathLet Vol.3 TOPICS 2 食物アレルギーに対する経口免疫療法
     

    現状では研究段階という事を、マスコミ、世間は認識出来ているのだろうか・・・放置主義?の厚生労働省も治療法や効果が確定していないにもかかわらず、治療効果に疑問が呈されるなどしたためあわててガイドラインを修正したようだ。

  • 経口免疫療法(?)の意義・・・

  • ① 微量で激烈な症状が出るために避けざるを得なかった患者のアナフィラキシー対策の一環として

    ② あるていどの許容量はあるが増量すると症状が出てしまうような患者をより早く寛解に導くため

  • 経口免疫療法の仕組み・・・

  • この療法は、免疫学では古くから知られる「経口免疫寛容」という体の仕組みを利用しています。これは、「口から入って、腸管から吸収された物質に対しては、免疫反応が起こりにくくなる」というものです。

    しかし、原因物質を食べ続けることで、なぜ耐性ができるかは解明されていません。食べられるようになっても、アレルギー検査の値は治療前と変化がなく、吸い込んだり、目の粘膜に入ったりすれば症状は出るといいます。食べ続けるうちにこの値も下がることが確認されていますが、根本治療につながるかは今後の研究が必要です。

    病院によって手法もバラバラで、標準治療はまだないです。重症者を受け入れているところが多く、多くは治療過程でアレルギー症状も出ます。自己流で行うのは危険なため、必ず医師の監視下で行わなければならなりません。大人も対象ですが、食べるうちにアレルギーになるエビ、カニは適しません。
    出典 :食物アレルギーを食べて治す 「経口免疫療法」2011年11月20日NHKスペシャル放映 最新の医療医学・情報サイト
     

    まだ十分な研究結果が出ておらず経験則で効果があると推定されている治療であり、まだ治療法と名乗るレベルでは無いようだ。

    経験則だけでなく化学的、生物学的知見を得る必要があるだろう。まだまだ治療法と名乗ることのコンセンサスを得るには長い道のりが必要なようだ。

  • 経口免疫療法(?)に疑問を呈す・・・

  • 私は「この子が半年、1年後にどうなっているのかというのが結論ではないのか。」と書いた。だいたい、メカニズムが不明なものを、「免疫療法」と呼ぶこと自体がいかがわしい。
    出典 :三宅小児科のブログ 経口免疫療法(厚労省の見解)
     

    全くこのお医者さまの言われるとおりだと思います。

    研究結果を待つまで、マスコミはじっと見守るべきでしょう。