ヒアルロン酸は無駄だった!?

米国整形外科学会(AAOS)は6月4日、変形性関節症(OA)治療に関する臨床診療ガイド(CPG)を改正版で以下のように発表しています。

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  • 米国整形外科学会(AAOS)は6月4日、変形性関節症(OA)治療に関する臨床診療ガイドライン(CPC)の改正版を発表しました。

    OAは摩擦で軟骨が擦り減るのが原因で起こる関節炎です。
    65歳以上に発生することが最多で、米国では3300万人がOAに罹患しています。

    今回の改正はアセトアミノフェンとヒアルロン酸に関する2点です。
    鎮痛剤のアセトアミノフェンが4000mg/日から3000んg/日に減量されました。

    そして、ヒアルロン酸に関してですが、
    OAの治療にヒアルロン酸を推奨しない。と明記しました。

    ヒアルロン酸の関節内注射は14件の試験のメタ解析において、臨床的に重要な改善を意味する閾値に達せず、OAの治療として推奨できないものである。とのことです。

    考えてみれば、OAは軟骨が擦り減ったり、骨棘というトゲのようなものができたりする疾患です。
    ヒアルロン酸で再生医療が可能なわけもなく、擦り減った軟骨が再生するとは考えがたいですし、骨棘がなくなる訳でもありません。

    擦り減ってガタつき、開閉しにくくなった木製の戸に、ロウを塗れば一時的に少し開閉しやすくなります。しかし、戸は擦り減ったままです。ヒアルロン酸はこのロウのような感じなのかもしれません。

    「でも、私は結構効いているみたい」と言う人は、おそらくプラセボ効果ではないかと思います。(あくまでも私見ですが)

    痛い思いをして関節に注射してもらっても無駄だったと言うわけです。
    ましてやサプリメントはどれほど無駄だったのか・・・・

    そして、もうひとつ。
    アメリカの医師が日本に来て膝の手術をすると、「日本人は膝の手術に対する評価や満足度が低すぎる」と驚くそうです。
    なぜ、日本人はアメリカ人より満足度が低いのでしょうか。
    それは、日本人は「正座」という高いハードルがあるからです。
    正座が必要ないアメリカと違って、日本では正座がきちんとできるところまで望みます。

    ヒアルロン酸がアメリカで効果がないとなると、正座ができないと満足しない日本ではなおさら効果がないと言えるでしょう。

    アメリカの整形外科学会での発表ですが、日本ではどのように取り扱うのでしょうか?