“胃ガン”―転移についてのまとめ

“胃ガン”の転移先について、いろいろと調べてまとめてみました。

  • wolf 更新日:2013/09/19

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  • 胃のなりたちと、胃ガン

  • 胃は、食べ物が接触する部分の「粘膜層」から「粘膜筋板(ねんまくきんばん)」、「粘膜下層」、「固有筋層」、「漿膜下層(しょうまく かそう)」、「漿膜」、というように層になって作られています。

    胃ガンは、胃の内側の粘膜層(ねんまくそう)から発生して、粘膜内をまず横に広がります。そして、胃壁(いへき)を外へ向かってどんどん浸潤(しんじゅん)していきます。

    そしてそのうち胃壁の外側にがんが顔を出すようになります。
    出典 :胃がんの転移とは?胃がん転移について解説(癌・ガン)~高齢者の生活習慣病
  • 胃ガンの転移先

  •  

    胃がんの転移ですがこれは他の癌に比べて転移しにくい癌だとされています。
    これは初期の段階で発見された場合、癌細胞は固まりの状態になっていて、分裂、増殖を繰り返すことはないからです。

    しかしこれはあくまで初期の段階のことになってきます。

    当然がんは命に関わる病気ですし、癌は転移するものです。
    胃がん転移早期発見できれば転移することのない状態でがんを切除することが可能ですが、胃がんの場合がん細胞は小さな固まりの状態からゆっくりと増殖し、分裂していきます。
    ゆっくりゆっくりと・・・・
    そして進行を続け筋肉にまでがん細胞は広がっていきます。
    これを「進行胃がん」と言いますがこうなってしまうとがん細胞は広がるスピードが速まっていきます。
    がん細胞が広がってくるとがんが転移してしまいます。
    胃がんで主に転移されやすいところはリンパ節、肝臓、腹膜とされています。

  • ■リンパ節への転移

  • 胃がんの転移として最も多いのがリンパ節転移です。

    胃袋の後ろには大動脈が走っています。
    そこから枝分かれした先の肝臓・膵臓・胃に分布する動脈周辺への転移が最も転移しやすいとされています。
    リンパ節の転移は他の臓器転移と違って手術でリンパ節を取り去ることである程度治すことが可能です。
    しかし広範囲へのリンパ節への転移が認められた場合すでに手術の適応はなく、延命処置として抗がん剤を使用します。

  • ■肝臓への転移

  • 胃の静脈内に入り込んだがん細胞が肝臓に流れていき、そこで大きくなって発生します。
    とくに肝臓には、大量の血液が流れ込んでくるため肝臓への転移が多く見られます。

    肝転移の場合切除が可能な場合、手術を優先して行います。
    現在の医療レベルでこの切除ほど確実な処置はありません。

  • ■腹膜への転移

  • 粘膜から深く浸潤していったがん細胞が一番外側の奬膜を突き破り、大腸・小腸・膀胱などの臓器の外側の膜や、それら臓器を一括して包んでいるお腹の膜にくっついて発生します。

    そして胃のがんの進行とともに細胞が血管やリンパ節を通って腹膜へを浸出し、腹水が溜まっていきます。

  • 胃ガンの再発率

  • 胃がんは胃の壁の中で大きくなるだけでなく、体のあちこちに広がっていきます。
     がんは末期状態まで進むと命を奪ってしまいますが、それは主にこの転移が重要な臓器の機能を障害するためです。
     早期胃がんも転移しますが、転移する場所は限られ、その頻度も進行胃がんに比べて低率です。
     また早期胃がんの転移のほとんどが「リンパ節」 に生じますが、その頻度は約10%に過ぎません。進行胃がんではしばしば肝臓・肺・腹膜にも転移が認められますが、 早期胃がんではこれらの転移は極めてまれです。
     そのため、早期胃癌の治療成績はきわめて良好です。
     早期胃がんの手術成績も、再発はわずか1%程度に過ぎず、10年生存率は約99%です。
     つまり早期胃がんは適切に治療すれば、99 %は「治せる」がんなのです。たとえリンパ節に転移していても、リンパ節を切除(郭清)すればほとんど再発しないのが早期胃がんの大きな特徴です。
    出典 :胃がんの再発・転移関連情報(生存率、再発率、名医、実力病院等のデータ)
  • 胃がんの再発・転移とその対応

  •  胃がんの再発で最も多く見られるのは腹膜転移です。
     初発時に治療を目的とした根治手術をした症例のうち、再発によって死亡した率は18.5%で、そのうち腹膜転移が40%、血行性転移が32%、局所再発が14%、遠隔リンパ節転移が9%、残胃再発が4%という報告があります。
     胃がんが再発した場合の治療は、化学療法が中心となります。
     胃がんの局所再発が起きた場合には、既にリンパ行性か血行性の転移が起きている可能性が高く、他臓器への転移が起こっている可能性もあります。
     また初発時に内視鏡的粘膜切除術を行って局所再発をした場合には、再度内視鏡的粘膜切除術等の手術を行います。レーザー照射を行う場合もあります。
     胃がんの再発や転移が見つかった場合、どの医師・病院で診てもらうかはとても大きな問題です。
     胃がんの専門医・専門病院の紹介をしている書籍やインターネットなどからの情報収集を行い、悔いのない治療を受けられることをお勧めします。
    出典 :胃がんの再発・転移関連情報(生存率、再発率、名医、実力病院等のデータ)
  • 胃癌が転移し、末期に達した場合の余命

  • 胃癌は、初期や中期はともかく、後期になると転移することが多く、末期にはほとんど胃以外の部位で癌が発生します。むしろ。胃癌の後期や末期という呼び名は、胃から他に転移した癌が問題になるほど進行した状態を指すといってもいいかもしれません。

    そんな状態ですから、末期になると余命は短く、大半の患者が半年といった余命を告げられます。全身の癌が一斉に進行したら医師にもどうしようもありません。そこまで来ると、もはや闘病生活の疲れや癌による苦痛で体力も気力も尽きかけていて、手術をしたら持たないという状態になっていることが多いわけです。

    もっともどっちみち、治療ができる段階は過ぎているので、もう癌を治すのではなく、少しでも命を長らえさせたり、苦痛を緩和したりする方向に処置が転換しています。余命が半年と告げられて、しかも身体の自由が効かないとなれば、もう抗がん剤などを投与して副作用で苦しむ必要もないことになります。それでも望みを捨てない人は治療を続けるでしょうが、癌ではなく抗がん剤の副作用で死にそうになっている人は、もう全部やめにしたいと考えても不思議はありません。
    出典 :胃癌の転移、末期と余命
     

    抗がん剤を拒否して最後の日々を過ごす人たちは、意外なほど苦痛が少ないとされています。まず薬の副作用がないことと、要所要所で鎮痛剤を投与してなるべく患者が苦しまないように、最後の日々を穏やかに過ごせるための配慮がされているためです。

  • 胃ガンをテーマに扱った映画

  • 『生きる』

     

    1952年(昭和27年)公開。日本映画。
    監督:黒澤明
    主演:志村喬

  • 市役所で市民課長を務める渡辺勘治は、かつて持っていた仕事への熱情を忘れ去り、毎日書類の山を相手に黙々と判子を押すだけの無気力な日々を送っていた。市役所内部は縄張り意識で縛られ、住民の陳情は市役所や市議会の中でたらいまわしにされるなど、形式主義がはびこっていた。
    ある日、体調不良で診察を受けた渡辺は自分が胃癌だと悟り、余命いくばくもないと考える。不意に訪れた死への不安などから、これまでの自分の人生の意味を見失った渡辺は、市役所を無断欠勤し、これまで貯めた金をおろして夜の街をさまよう。そんな中、飲み屋で偶然知り合った小説家の案内でパチンコやダンスホール、ストリップなどを巡る。しかし、一時の放蕩も虚しさだけが残り、事情を知らない家族には白い目で見られるようになる。
    その翌日、渡辺は市役所を辞めて玩具工場に転職していようとしていた部下の小田切とよと偶然に行きあう。何度か食事を共にし、一緒に時間を過ごすうちに渡辺は若い彼女の奔放な生き方、その生命力に惹かれる。自分が胃癌であることを渡辺がとよに伝えると、とよは自分が工場でつくっている玩具を見せて「あなたも何か作ってみたら」といった。その言葉に心を動かされた渡辺は「まだできることがある」と気付き、次の日市役所に復帰する。
    それから5ヶ月がたち、渡辺は死んだ。渡辺の通夜では、同僚たちが、役所に復帰したあとの渡辺の様子を語り始める。渡辺は復帰後、頭の固い役所の上司らを相手に粘り強く働きかけ、脅迫にも屈せず、ついに住民の要望だった公園を完成させ、雪の降る夜に完成した公園のブランコに揺られて息をひきとったのだった。新公園の周辺に住む住民も焼香に訪れ、渡辺の遺影に泣いて感謝した。いたたまれなくなった助役など上司たちが退出すると、市役所の同僚たちは実は常日頃から感じていた「お役所仕事」への疑問を吐き出し、口々に渡辺の功績を讃え、これまでの自分たちが行ってきたやり方の批判を始めた。
    通夜の翌日市役所では、通夜の席で渡辺を讃えていた同僚たちが新しい課長の下、相変わらずの「お役所仕事」を続けている。しかし、渡辺のつくった新しい公園は、子供たちの笑い声で溢れていた。
    出典 :生きる (映画) - Wikipedia
     

    『生きる』あらすじ

  • 『エンディングノート』

     

    2011年公開
    監督:砂田麻美

  • ガンの宣告を受けた一家の父が自らの人生を総括し、家族へあてた“エンディングノート”を残すまでの姿を軽妙なタッチでつづったドキュメンタリー。2009年、何事も「段取りが命」をモットーに高度経済成長期を支えてきた熱血営業マンの砂田知昭は、67歳で会社を退職。第二の人生を歩み始める。しかし、その矢先に重度の胃ガンが発見され、自身に「自らの死の段取り」を課すことになる。監督は知昭の娘で、是枝裕和監督らの映画制作現場に従事してきた砂田麻美。
    出典 :エンディングノート : 作品情報 - 映画.com
     

    『エンディングノート』解説