皆ほぼ一度はかかる病気の麻疹(はしか)。この症状と治療を考えます

麻疹ウイルスの感染でかかり、高熱が1週間ほど続き、赤い発疹も出ます。
辛い病気ですが、ワクチンを打っておけば、後々残った脳内の潜伏ウイルスが
脳炎を引き起こし、死亡に至るということが避けられると言われています。

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  • 感染の仕方

  • 「麻疹ウイルス」の感染によって人から人にうつり、39℃以上の高熱が1週間以上続き、紅い発疹が出現、時には合併症で本邦でも死亡することがある小児では重要な急性感染性です。感染性が著しく高く、また、感染するとほとんどの例が発病すると言われています。
    特に、冬、春に流行し、乳幼児の発病が目立ちますが、一般に出生後早期(4~6ヶ月まで)は、母胎からの免疫があるため、発病しません。
    空気中に浮遊している状態の、感染者、あるいは、発病者のくしゃみや咳に含まれる「麻疹ウイルス」を、麻疹ウイルスに対して感受性のある人が吸い込むこと(飛沫核感染)、もしくは、直接くしゃみや咳のしぶきを吸い込んで感染します(飛沫感染)。
    出典 :麻疹
  • 潜伏期

  • 潜伏期間は、9~11日といわれています。
    出典 :麻疹
  • 主な症状

  • 3つの期間に大別されます。以下に、典型的な症状を示します。
    i.カタル期(2~4日)
    38℃前後の発熱、咳、鼻汁、くしゃみ、結膜充血、眼脂、羞明などが、出現します。そして、一旦熱が下がったころに、口の中の頬粘膜に、白い粟粒のような特徴的な「コプリック(Koplik)斑」が、見られるようになります。この時期は普通の風邪と区別が付きませんが、ウイルスが大量に増えていて、他の子どもに感染しやすい時期です。

    ii.発疹期(3~4日)
     一旦下がった発熱が、再び、高熱となり(39~40℃)、全身の上方に始まり下降していく(耳後部、頚部、顔、体幹、上肢、下肢の順に広がる)、特有の発疹が出現します。
     発疹は、直径数mmの紅丘疹で、融合傾向があります。「コプリック(Koplik)斑」は発疹の最盛期には消失します。不機嫌、食欲不振が著明で、ぐったりしてきます。

    iii.回復期(7~9日)
     熱が下がり、発疹が消失しますが、発疹の色素沈着は残ります。
    出典 :麻疹
  • 合併症

  • 「肺炎」、「中耳炎」、「脳炎(約1000例に1例)」があります。特に脳炎が重要で、死亡例や、後遺症の残ることもあります。ワクチン接種でこうした合併症が予防できますので、ワクチン接種は重要です。
    *麻疹発病者の一般的扱い*
    特効薬は、現在ありません。
    •眼が充血して、まぶしがります。部屋を薄暗くすると楽です。

    •のどが荒れて、食欲が無くなります。口当たりの良いものにして、水分を与えましょう。

    •ビタミン不足(特にビタミンA)におちいります。卵や牛乳など、栄養価の高いものを与えましょう。

    出典 :麻疹
  • ビタミンA

     

    写真のような食品が
    ビタミンAを多く含みます。
    口当たりの良い状態で
    与えてあげましょう。

  • 主な診断方法

  • •臨床診断
    上記の様な臨床症状から診断される場合。

    •病原体検出
    麻疹ウイルスの検出・同定。

    •病原体の遺伝子の検出
    PCR法による咽頭ぬぐい液、血液からの検出など。

    •病原体に対する抗体上昇
    抗原(麻疹ウイルス)に対する血清抗体値の上昇(pair血清による確認)など。
    出典 :麻疹
  • ワクチンに関係して語った麻疹の話

  • 麻疹(はしか)の話

     麻疹ウイルスの空気感染によって起こる病気です。感染力が強く、予防接種を受けないと一生のうちに一度は必ずかかる重い病気です。発熱、せき、鼻汁、めやに、発疹を主症状とします。最初3~4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うとまた39~40℃の高熱と発疹が出てきます。高熱は3~4日で解熱し、次第に発疹も消失します。しばらく色素沈着が残ります。
     麻しん(はしか)にかかると、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎なども一緒にかかることがあります。また、回復後も変異した麻疹ウイルスが脳内に潜伏し、数年あるいは10年以上経過後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という慢性に経過する脳炎が発生することがあります。予防接種を受けずに麻疹にかかった人は、数千人に1人の割合で死亡しています。
     日本は2012年までに国内からの麻しん(はしか)排除を目指しています。

    出典 :麻疹(はしか) | ワクチンのお話 | ワクチンについて | 一般社団法人日本ワクチン産業協会
     

    脳炎は怖いですね。
    しかし麻疹ワクチン自体の安全性はどうなのでしょう?

  • これがワクチンです

     

    麻しん風しん混合(MR)ワクチンというのが、
    最近では当たり前のようです。
    4期にも渡って打つのですね。
    しかし私たちアラフィフ世代は、
    2期くらいで終わった気がします?

  • 麻しんワクチン(弱毒生ワクチン)

     1歳代に麻しん(はしか)にかかる可能性が高いので、1歳になったらなるべくはやく麻しん風しん混合(MR)ワクチンを受けるように努めましょう。
    定期接種は(平成20年4月から)
    第1期:1歳児
    第2期:小学校入学前1年間の小児
    第3期:中学校1年生に相当する者※
    第4期:高校3年生に相当する者※
    ※第3期、第4期については平成20年4月~5年間の措置です。
    に麻しん風しん混合(MR)ワクチン、または麻しんワクチンを接種します。原則として麻しん風しん混合(MR)ワクチンを接種します。
     なおガンマグロブリン製剤の注射を受けたことのある方への接種については、かかりつけの医師にご相談ください。
    出典 :麻疹(はしか) | ワクチンのお話 | ワクチンについて | 一般社団法人日本ワクチン産業協会
  • ワクチンの副反応

  • このワクチンは弱毒生ワクチンであり体内でウイルスが増えるため、接種して1週間後くらいから発熱や発疹の副反応がみられることがあります。その他注射部位の発赤、腫脹(はれ)、硬結(しこり)などの局所反応や蕁麻疹、リンパ節腫脹、関節痛などがみられることもありますが、通常数日で消失します。またまれにアナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、脳炎、けいれんの副反応がおこることがあります。
    出典 :麻疹(はしか) | ワクチンのお話 | ワクチンについて | 一般社団法人日本ワクチン産業協会
  • 治療法は?

  • 特効薬はないので、種々の症状の対症療法のみ。
    鼻水には抗ヒスタミン薬。
    熱には解熱剤。
    咳には鎮咳薬。
    痰切りの去痰薬。
    気管支拡張薬。
    不足しがちなビタミンA投与。
    細菌対策の抗生物質。
    炎症を抑えるステロイド。
    血液が固まらない治療、血液成分の補充。

    このような療法です。