知っておきましょう!「てんかん」について。

突然倒れて、けいれんをおこしてしまう「てんかん」の事、念の為に知っておきたいまとめです。

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  • てんかんとは?

  • てんかん(癲癇)は、発作を繰り返し起こす大脳の慢性疾患です。大脳に備わっている働きが色々な形で現れ、その症状は極めて多彩です。一人の患者については、ほぼ同じ形の発作が繰り返して起こることが、てんかんの特徴です。

  • てんかんの発作は、脳内の神経細胞がいっせいに過剰に興奮して起こります。神経細胞は弱い電気信号のやり取りで情報の受け渡しをしています。しかし突然、強い電流が流れることによって意識がなくなったり、手足のけいれんが起こったりするのです。このとき、脳波に異常な波(棘波・きょくは)が現れます。

  • 罹病率は?

  • 人口1,000人のうち5~約10人(0.5~1%)に見られ、決して珍しい病気ではありません。3歳以下で最も多く発症し、高齢者でも脳血管障害などが原因で発症する確率が高まります。年齢に関係なく幅広く発症する病気です。

  • 発作が起こる理由は?

  • メカニズムは解明されていて、大脳は左右2つ、つまり「大脳半球」が2つに分かれています。右半球は左半身を、左半球は右半身をそれぞれ支配しています。その内部組織は灰白質(かいはくしつ)と白質に分かれ、灰白質の一部もしくは全体が過剰に興奮して起こる発作の事を言います。

  • 灰白質には神経細胞が集中していて、様々な情報や信号を作り出します。過剰に興奮により、神経細胞が正確な情報のやり取り・制御が出来なくなる状態に陥ります。

  • しかも神経細胞の過剰放電が起こる部位は、その人各々決まっているのも特徴です。例えば、大脳の手を動かす部位に過剰放電が起こると、手のけいれんが起こるのです。これが同じ患者で、原則的にいつも同じてんかんの発作症状が顕れます。  

  • 脳の働きについて

  • 感情、情緒、理性・・・このような精神活動を制御し、記憶の中枢でもある脳は、人間が生活する上でなくてはならない重要な働きをもつ器官です。

  • 人間の体には神経が張りめぐらされ、電気信号によって情報を伝達しています。脳はその神経細胞が多く集まり、様々な情報処理しています。普段何気に感じるもの、例えば目や耳から入る情報、皮膚で感じる情報、匂いや味などの情報は、神経を通じて脳に伝達され、「きれい」「暑い」といった感情に至ります。

  • 人間の脳は、大脳、小脳、間脳、脳幹などによって構成され、中でも人間らしい複雑な行動をコントロールしているのが大脳です。大脳は、前頭葉、頭頂葉、後頭葉、側頭葉の4つに分けられ、部位によって働きが異なります。

  • 脳からの命令を意識することによって体を動かすことができます。または自分では意識していなくても、心臓の動きを調節したり、呼吸したり等、脳は常に何かしらの命令を出し続けています。

  • てんかんの場合、なんらかの原因で脳内の電気信号が乱れ、脳は適切に情報を受け取ったり、命令できなくなり、体の動きをコントロールできなくなるのです。

  • てんかんの原因は?

  • 大きく2種類あり、各々の原因が異なります。

    ■特発性てんかん

    はっきりした脳の障害が見当たらず、原因が特定できないてんかんのことです。

    ■症候性てんかん

    出産前後の脳の障害、交通事故等による頭部の外傷、脳腫瘍や脳炎などの病気によって、脳になんらかの損傷があるために起こるてんかん、小児期では産まれるときの脳の障害が、青年期では頭部の外傷が、年齢が高くなると脳の病気(脳血管障害など)が原因となることが多くなります。

  • 治療方法について

  • てんかん治療は、抗てんかん薬による治療が中心です。けいれん等の発作は大脳の神経細胞が過剰に興奮することによって起こるため、抗てんかん薬はこの過剰な興奮を抑える働きを持っています。現在、日本にも多くの抗てんかん薬があり、発作型に合わせた適切な薬が選択されることが必要です。

  • ■正確な診断により処方箋が違う

    発作のタイプによって飲む抗てんかん薬が異なり、その為正確に診断されることが重要です。中にはてんかんに類似した違う病気の可能性もあります。また発作を起こす力が人によって異なり、正確に診断されたとしても薬が効きにくい場合もあります。薬を変更し、その患者さんに最も適した薬が選ばれる事もあります。