妊婦さん・プレママ必見!産褥熱の原因を知っておこう

産褥熱の原因を知っていますか?そもそも産褥(さんじょく)とは?産褥熱の病態ってどんなもの?いつ頃どんな症状が出るの??治療法は?妊婦さん・プレママさんやこれから妊娠されようとしている方は是非、産褥熱についての知識を備え、産後の母体のケアに役立ててください。

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  • 【産褥】とは?

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    産褥とは分娩が終わってから約6~8週間、生殖器と全身の状態が妊娠前の状態まで復帰する期間のことです。

  • 【産褥熱とは?】

  • 日本産科婦人科学会によると、産褥熱は、分娩終了1日後から10日以内で、2日間以上38度以上の発熱が続いた場合のこと、と定義されています。

    近年では衛生管理や抗生物質の進歩もあり、産褥熱は激減しているようです。
    でも、安心はできません!!産褥熱の原因を知って取れる対策は取りましょう!

  • 【産褥熱の原因は?】

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    日本産科婦人科学会によると、原因となる菌は、腸内球菌などの弱毒菌および、クラミジアが主となっています。以前はブドウ球菌などの強毒菌が原因となっていましたが、近年の分娩管理向上と抗生物質のおかげで減っているそうです。ただ、薬剤耐性菌が現れているそうで、問題視されています。

    原因はなんとなく分かりましたが、そのような菌にどうやって感染するのでしょうか??

  • 【原因菌への感染経路は?】

  • 日本産科婦人科学会によると、感染経路は以下のとおりとなります。
    ・糖尿病
    ・ステロイド剤投与中の自己免疫疾患による免疫不全状態
    ・易感染性疾患合併
    ・性感染症合併
    ・悪露(おろ)の流出を妨げるような筋腫の存在

    また、分娩時における感染経路は下記のとおりです。
    ・前期破水
    ・産科手術
    ・産科処置
    ・胎盤遺残

    ただ、感染経路や感染原因が不明なことも多いそうです。
    さて、産褥熱の病態とは一体どういったものなのでしょうか。

  • 【産褥熱の病態とは?】

  • 日本産科婦人科学会による産褥熱の病態は下記のとおりです。

    ①産褥子宮内膜炎・・・最も頻度が高い産褥熱の原因。悪露(おろ)が子宮からうまく出ずに滞留が長期化することで最近が繁殖し発症する。分娩後3~5日の間に発症し、発熱や下腹部の痛み、悪露の異常が起こる。適切な処置を早期に取れば数日で治る。

    ②産褥子宮付属器炎・・・子宮内膜炎と同じ症状がみられ、数日後にさらに高熱が出る。腹痛を伴う。感染経路によって卵管炎,卵管留膿腫,卵巣膿瘍となる。

    ③産褥子宮旁結合織炎・・・子宮旁結合組織まで進んだ炎症がさらに進展した状態。分娩後3~4日に高熱が出て、ときに敗血症を併発する恐れがある。

    ④産褥骨盤腹膜炎・・・軽症の場合は子宮内膜炎の症状に続き下腹部の痛みや嘔吐などの症状が出る。重症の場合分娩後3~4日から高熱が出て、腹部全体に強い痛みが現れる。急性腹膜炎にみられるような嘔吐や便秘などの症状が出る。

    ⑤産褥敗血症・・・最も危険な疾患といわれている。血流内に細菌が入り増殖し、全身感染症となる。

  • 【治療法は?】

  • 抗生物質の服用で治療し、必要に応じて感染部分の除去が行われます。多くが2~3日で解熱し快方に向かうそうです。

    ご自身でできる対策は、身の回りの衛生を保ち、特に手指はきれいにしておくことでしょう。そして体力の回復に努めることですね。産後は高熱、悪露の異常、腹痛などの症状にはくれぐれも注意を向け、敏感に反応したほうがよいかもしれません。

    産褥熱は近年の抗生物質の進歩や妊婦分娩管理の近代化により大幅に激減しています。
    妊婦・プレママの皆さんは過度に怖がる必要はありません。産後のリスクの1つと認識し、知識として備えておけば産後をより快適に安心して過ごせるのではないでしょうか。