どうしよう!妊娠に気づかずに鎮痛剤を飲んでしまった!

FDA(アメリカ食品医薬品局)は妊娠中の薬剤投与リスクをA、B,C,D,Xに分けて分類しています。この基準と日本の添付文書に基づいて、皆さんが日頃よく使用しているであろう鎮痛剤について、危険性をまとめました。

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  • FDAでは次のように分類しています。
    A:妊娠初期の人間女性を対象とした臨床実験で胎児に危険がなかった薬剤。
    B:動物実験で胎児に危険がないと判明しているが、妊娠初期の人間女性での臨床試験がない。あるいは、動物実験で胎児に影響があったが妊娠初期の人間女性では胎児に危険がなかった薬剤。
    C:動物実験では胎児に悪影響があり、妊娠初期の人間女性での臨床試験の情報がない。あるいは動物実験、人間女性での臨床試験のいずれも存在しない。
    D:母体への生命の危険性が高く、より安全な薬が使用できない場合のみに使用。
    X:動物実験、臨床実験の両方で危険性が証明されている。妊婦には禁忌

    次によく使う鎮痛剤の分類です。<>内は日本の添付文書です。
    アセトアミノフェン(カロナール、サールツー、アンヒバ、セデスなど)・・・B <症例ごとに判断>
    アスピリン(バファリンなど)・・・C <出産予定日12週以内は禁忌>
    ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)・・・B <禁忌>
    イブプロフェン(ブルフェン、イブなど)・・・B~D <禁忌=症例ごとに判断>
    ロキソブオフェンナトリウム(ロキソニン)・・・ー <妊娠末期は禁忌>
    メフェナム酸(ポンタール)・・・-<症例ごとに判断>

    となっています。
    ボルタレンは非麻薬系の鎮痛剤の中では最強で、術後の疼痛緩和などによく使われます。
    通常の外来診療で投与されることはあまりありません。

    禁忌となっているものも、妊娠の時期によっては禁忌と考えるのが妥当です。
    Dランクとなっているものも、時期によってはD、連用はDという捕らえ方でよいでしょう。
    幸い、これらの鎮痛剤の中にはXランクのものはありませんでした。

  • 現実的には、多くの経産婦が妊娠に気づかずに鎮痛剤を飲んだ経験があります。しかし五体満足な子どもを産んでいます。
    理論的には最終月経から28日まで(妊娠4週まで)に薬を飲んでも奇形(先天異常)という点では問題はありません。

    その後が一番危険な時期になります。

    しかし、薬を飲んだからと言って、安易な人工中絶をするのは避けるべきです。
    ほとんどの薬には心配するような危険はありません。

    妊娠中にまったく薬を飲んでいなくても、約2%の割合で先天異常が生じます。一部特殊な薬がその危険性を少し高めていると、考えるのが妥当でしょう。

    薬を飲まなければ100%大丈夫と言うわけでもないし、飲んだからと言って必ず先天異常がおこるわけでもありません。

    しかし、妊娠が判明したら不要な薬は飲まないに越したことはありません。
    無用な心配をしなくてすみます。

    大切なのは、妊娠中の薬は必ず医師の指導の下で服用すること。
    薬のことで心配なことや気になることは医師に相談することです。

    また、サプリメントなら大丈夫だろうと、安易にサプリメントを使うのもとても危険です。
    アロエをはじめ、サプリの中には流産や早産の原因になるもの、血が止まりにくくなって、分娩の際に大量出血の危険のあるものも数多く存在します。
    主治医に相談することなく、勝手にサプリを使うことは厳禁です。
    医師の中にはサプリメントのことは、それほど詳しくない医師もいます。

    主治医と薬剤師の両方に相談するくらいでちょうどだと言う、専門家も多いです。

    また、どうしてもサプリメントを使う場合は、「日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー」の認定証を所持している薬剤師に相談して購入することをお勧めします。