『胸郭出口症候群』って何だろう?

肩がこったり、腕や背中がだるくなったりという症状で悩んで、病院へ治療に行ったとき、『胸郭出口症候群』と診断された方はいませんか?

そんな聞き慣れない言葉『胸郭出口症候群』について、まとめてみました。

  • wolf 更新日:2013/08/26

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  • 『胸郭出口症候群』とは、いったいどんな症状なのか?

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    肩こりの原因は、骨や椎間板が原因による骨格の問題に加え、ストレスや睡眠不足などが重なって生じます。
    骨格的な問題として、「なで肩傾向」もそのひとつです。
    しかし、それだけでは症状として現れませんが、さらにストレスや負担のかかる姿勢等が加わって、肩こりや腕のだるさがでてきます。
    これらの問題を総称して『胸郭出口症候群』と言います。

  • 『胸郭出口症候群』の病態

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    右首から右肩にかけての解剖図です。

    この疾患は、「胸郭出口」と呼ばれる、神経と血管の通り道での圧迫により、様々な症状が出てきます。
    左図の赤丸で囲んだ二箇所の部分で血管や神経が圧迫されるのが原因です。
    まず、首の付け根の方で前斜角筋と中斜角筋、そして鎖骨の3つで囲まれたところを神経(黄色いライン)と血管(赤いラインと青いライン)が通ります。
    もう一箇所、鎖骨に近いところで、神経と血管が筋肉と骨の間通り抜けるところがあって、小胸筋が圧迫の原因になります。
    この部位が、ある種の動作を行うときに腕や肩がだるくなったりすることがあります。
    これが胸郭出口症候群の病態です。

  • 『胸郭出口症候群』の原因

  • 生まれつきの原因として、頚肋(頚部に肋骨がみられること)、胸郭出口を横切る繊維性の柵状物、鎖骨と肋骨が狭い状態などがあります。それ以外では、交通事故、スポーツ選手、事務作業の反復などが原因となります。

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    下記の説明用イラストです。

  • 原因は大きく2種類に分けると、『①なで肩』 と 『②筋緊張』 があります。

    ① なで肩 -ストレッチ型-

    猫背やスラウチ姿勢などの不良姿勢により、鎖骨が下に押し下げられ、なで肩を強いられると起こりやすくなります。
    また、首の形状がストレートネックになっていると、背中は同時に猫背になりやすいので、発症しやすくなります。レントゲンで撮ると、鎖骨が下に下がっている分、首が長く見えます。

    なで肩と鎖骨

    正常な鎖骨の形は、上のイラスト左のように 『軽いV字』 になっていますが、なで肩の人は右のように一直線になっています。肩を支える(持ち上げる)筋力が減少していることに起因します。

    ② 筋緊張

    小胸筋を中心とした胸の筋肉をよく鍛えている方の場合、胸郭の出口が狭くなりやすいので発症しやすくなします。

    ・格闘家のように顎を引き背中を丸くし低姿勢の状態でトレーニングをする方。
    ・弦楽器(ギターやバイオリンなど)のように同じ姿勢で腕を小刻みに動かす方。
    ・重い荷物などをいつも決まった側で持っている(担いでいる)方。

    …は、特に注意してください。
    出典 :胸郭出口症候群ってどんな病気? -症状・原因・施術など-
  • 『胸郭出口症候群』症状の現れ方

  • ・慢性的に酷い肩こりがある。
    ・手の指の中指~小指に妙な違和感が続いたり、痺れを感じる。
    ・首~肩周辺が痛む
    ・肩から腕にかけてだるい
    ・握力低下
    ・筋力低下
    ・重いものを持つと症状が悪化する。
    ・同じ姿勢でいると痛みが増して辛い。
    ・ある特定の動作や姿勢でいると症状が出る、または悪化する。
    ・パソコン作業、マウス操作の時に症状が出る、または悪化する。
    出典 :胸郭出口症候群の原因と症状
     

    このような症状がある方は、一度病院でご相談ください。

  • 女性によく見られる症状「牽引型」

     

    腕を上げると、掌が白くなっているのがわかります。

    女性の場合には、肩周辺の筋力が弱いので、腕が下に引っ張られ、これが原因で神経や血管に圧迫をうけ、症状が出ます。

  • 男性によく見られる症状「圧迫型」

     

    首が前に出て、背中も丸くなっているのがわかります。

    男性に多いのは、筋肉の発達によって腕の血管や神経の通り道で圧迫が起こり、症状がでるものです。

  • 『胸郭出口症候群』は、このような方が患いやすい!

  • ・猫背で体形が細い人。
    ・なで肩、首が長い人。
    ・筋肉があまり付いてない、運動しない人。
    ・女性。年齢は20歳後半~60歳くらい。(中には男性、10歳や70歳以上の人もいる)。
    ・日常的にある一定の姿勢を長時間続けている人(絵描き、パソコン、スマホ、美容師ほか)。
    ・筋肉ムキムキな人(ほとんど見ることはないですが、稀にいる)。
    ・事故に遭った後の2次的障害として起こる。

  • 『胸郭出口症候群』治療法

  • ・温熱治療、温熱療法
    ・体操、運動療法
    ・頸椎牽引法
    ・神経ブロック注射
    ・斜角筋ブロック
    ・星状神経節ブロック
    ・腕神経叢ブロック
    ・手術

  • 『胸郭出口症候群』についての動画はコチラ⇓

  • 胸郭出口症候群について - YouTube

  • 「胸郭出口症候群」 家庭でできる治療&チェック かない鍼灸接骨院 - YouTube

  • 『胸郭出口症候群』についてのリンク。