今、日本でも新たに取り入れられている新型出生前診断の問題点について

2013年4月から日本でも新型出生前診断が始まりました。高齢出産が増えている日本では必要な診断かと思いますが、いくつかの問題点もあるようです。

  • Forti 更新日:2014/10/31

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  • ①検査の誤判定が発生する確立が高い

  • トリプルマーカーテストの場合

     

    妊娠中期(妊娠15~17週ごろ)にする検査で、費用は1万円前後です。
    血液中の3種類の成分(α-フェトプロテイン(AFP)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、非抱合型エストリオール(uE3))から検査するテストですが、胎児がダウン症かどうかや、脳や脊髄の形成異常があるかということを推定する検査に過ぎないため、あくまでも確立の算定結果と言えますので、結果が陰性でも確実にわからないということにもなります。

  • クアトロテストの場合

     

    検査時期は妊娠15週から21週まで可能です。
    血液中の4種類の成分(α-フェトプロテイン(AFP)、ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)、非抱合型エストリオール(uE3)、ダイマー型インヒビン)などから調べる検査ですが、検査結果が確実に胎児に異常があるかがわかるわけではなく、あくまでも確率の算定ということになり、クアトロテストの結果がネガティブの場合でもダウン症児を生む場合も出てくることになります。

  • 妊婦の血液検査方法のクアトロテストやトリプルマーカーテストの場合の算定確立に比べて新型出生前診断は精度が高いことは事実ですが、検査の誤判定がでてくることも事実です。

  • 新型出生前診断は、従来の血液検査「トリプルマーカーテスト」や「クワトロテスト」(母体血マーカーテスト)よりも、格段に精度が高いのは事実です。しかし、それでもなお検査の誤判定がかなり高い割合で発生します。だから、確定診断としての羊水検査・絨毛膜検査が絶対に必要なんです。
    出典 :新型出生前診断は99.1%の精度ではない!|出生前診断のはなし|ママニティ大百科
  • ②結果が陽性でも胎児に障害があるとは言えない

  • 確実な結果を得るためには羊水検査が必要!

     

    羊水検査は、妊娠15週~17週にお腹に針をさしますので流産などのリスクが大きいためいまだに抵抗がある人は、多いと思います。ですが、新型出生前診断で陽性という結果が出た場合でもこの検査をしない限り確実な結果を得ることができないというのが事実です。また羊水検査の費用は保険適用ではないため10万円ほどかかります。羊水検査をするか悩んでいる人が行う前段階の検査が、まさしく新型出生前診断ということが言えるかもしれません。

  • この検査は従来のものより格段に精度が高いとはいえ、あくまでもスクリーニング検査にすぎません。たとえば検査でダウン症候群「陰性」となれば、99.9%以上はダウン症候群ではありません(陰性適中率99.9%以上)。すなわち陰性と判定されれば、少しだけ安心できることになるかもしれません。しかし検査でダウン症候群「陽性」となった場合80~90%の確率でダウン症候群ですが、10~20%はダウン症候群ではない場合も含まれています(陰性適中率80~90%)。すなわち改めて羊水検査による確定検査が必要ということになります。
    出典 :新型出生前診断スタートから1年 「命の選択」をどう捉えるか | THE PAGE(ザ・ページ)
  • ③結果が陽性の場合、ほとんどの人が中絶を希望

  • 人工中絶者が増えることで社会の波紋も生み出しています。

     

    母体保護法(母性の生命と健康を保護することを目的とし,条件が当てはまる場合には不妊手術または人工妊娠中絶を認めるとしたもの)では、人工妊娠中絶は違法ではないと謳っていますが、その条件によっては該当しない場合もあり、刑法上は違法になることになってしまいます。例えば、新型出生前診断で胎児に異常が見つかった場合に関してのその条件が当てはまるかは議論を生み出しているようです。ただ、胎児に異常が見つかった場合、果たして妊婦が精神的にも身体的にも妊娠生活を継続していけるかを考えるととても難しいと思います。そのためこの場合の条件も当てはめて、現在は「妊娠の継続や分娩が身体的・経済的理由で母体の健康を著しく害する場合」という条件に含まれるとしています。確かに、実際その状況になってみないと他人がいろいろと意見を出したところで解決法にはならないとも思います。

  • 父母にとっては出産前に把握できたリスクについては避けたいという要望が生じ、医療の現場ではこのような要望を無視できない状態になってきています。
    一方では、軽度の疾患・障害の疑いがあるという程度での人工妊娠中絶を認めてもよいのか、といった議論や、「人の手による胎児の選別にあたるのではないか」という倫理的な側面からの問題もあります。
    出典 :多胎妊娠・出生前診断・人工妊娠中絶と法(後半) | 弁護士が運営する病院・医療法人の法律問題解決サイト 【医療法人.net】
  • 妊婦の血液から胎児の染色体異常を調べる新型出生前診断を実施している病院のグループは27日、導入から1年間で陽性と判定された142人のうち、113人の異常が確定し、97%に当たる110人が人工妊娠中絶したと発表した。残る3人は流産したり、妊娠を続けたりしている。
    出典 :新型出生前診断、異常確定のうち97%が中絶:朝日新聞デジタル
  • 主に3点が新型出生前診断の大きな問題点だと言えます。高齢出産が増えている昨今、この新型出生前診断は需要が多い検査だと思います。そのため、検査結果によっての中絶希望者は増える可能性があります。今後もいろいろと社会に大きな波紋を呼ぶことは仕方の無いことかもしれません。新型出生診断にはこのような問題点はありますが、羊水検査をする前にリスクの少ない血液検査で判明する新型出生前診断をすることは、羊水検査の際に不幸にも障害のない子供が流産してしまうなどのリスクを減らす可能性もあるとも言えると思います。