女性が8~9割を占める甲状腺疾患

甲状腺疾患は女性に多い病気で約8割が女性です。近年では女性シンガーの絢香さんがバセドウ氏病でした。
しかし甲状腺疾患は、会社の検診や病院のレディース検診でも、ほとんどの場合チェックされません。
女性なら、知っておいて損はありません。甲状腺疾患についてまとめました。

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  • 日本甲状腺学会の調査によると、甲状腺に何らかの異常がある人は全国で760万人にのぼると推定されています。そのうち8~9割を女性が占めており、最近増加しています。

    「三日月」「I bilieve」などのヒット曲を生み出した、女性シンガーの絢香さんも甲状腺疾患のひとつバセドウ氏病だったことは記憶に新しいのではないでしょうか。

    甲状腺疾患を大別すると、甲状腺ホルモンの分泌が多くなりすぎる甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)、ホルモンの分泌がなくなりすぎる橋本病(慢性甲状腺炎)甲状腺にしこりができる甲状腺腫瘍に分かれます。
    これらは、触診、採血検査(TSH,抗TPO抗体、抗Tg抗体、FT4など)、超音波エコーなどで診断できます。

    ①甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)
    20歳~40歳代の女性に好発します。
    眼球突出、頻脈、動悸、息切れ、体重減少、下痢、発汗などの症状が出ます。
    また、落ち着きがなく、イライラしたり、集中力がなくなったりします。

    ②甲状腺機能低下症(橋本病)
    女性が95%を占めます。特に中年女性に多い。
    初期は自覚症状に乏しいのですが、進行してくるとだるさ、便秘、体重の増加、寒がり、冷え性、眠気、物忘れ、無気力などが出てきます。
    また、血液中のコレステロールが高くなることもあります。

    ③甲状腺腫瘍
    8~9割が良性で、進行しないと症状はありません。良性の場合、腫瘍が4~5cmと大きい時や検査目的で手術することはありますが、ほとんどの場合は手術を必要としません。また、たとえ悪性であっても手術で根治できます。


    上記のような症状や検査データから、甲状腺疾患をうつ病や心疾患、更年期障害と間違われたり、努力しているのにコレステロールが下がらないのは食事の問題や不摂生だと言われたり、何かと見逃されることが多々ある疾患です。

    甲状腺疾患は、思春期、妊娠時、更年期に増えるという特徴があります。

    甲状腺の検査は会社などの健康診断や人間ドッグ、レディース検診では項目として入っていないことがほとんどです。
    4~5項目ある甲状腺の採血検査のうち、1~2項目でも取り入れれば、かなり発見できると、専門医たちは語っています。


    更年期の女性で、すっきりしない不調が続いている場合は、甲状腺の検査をお願いしてみるといいかもしれません。