日本でも増加傾向の「肥満症」。肥満治療ってどうやって行うの?

食生活の変化などから、日本でも増加傾向にある「肥満」「肥満症」。ではその「肥満」の治療ってどうやって行うのでしょうか?またどうなると「肥満」なのでしょう?

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  • 「肥満」が病気と認定され始めたのは、日本では1999年のこと。

  • 日本においても,また欧米をはじめとする諸外国においても,肥満が病気,疾病であると考えられるようになったのはつい最近のことです。

    欧米に比べて、肥満の数も少なかった 日本では、1999 年に,日本肥満学会が「新しい肥満の判定と肥満症の診断基準」を発表し, 「肥満症とは治療の必要な肥満」と定義するまでは,肥満は治療の対象となりうるのかさえはっきりしていませんでした。

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    肥満は様々な病気の原因となりえます。

  • 日本肥満学会では肥満を病気として、すなわち「肥満症」の概念を確立したが,欧米語には肥満症に相当する術語がないという状況がいぜんとしてあった。

    英語で肥満はobesity であり,日本で定義された肥満の概念に相当するのは obesity as a risk factor, 肥満症に相当するのはobesity as a disease とよばれていた 。

    日本の肥満症を世界に紹介した大阪大学(当時)松澤佑次教授は“obesity disease”と表記し,疾病であることを強く意識させた。

  • 肥満症と診断される基準は?

  • 「肥満症」の診断にはその基準、ガイドラインが設けられています。

  • ●肥満は体脂肪が過剰に蓄積された状態であり、日本人ではBMI≧25を肥満とする。
    ●肥満には単純性肥満(肥満の95%以上)と症候性肥満とがある。症候性肥満は、視床下部疾患、内分泌疾患、薬物によるもの、遺伝性疾患を含む。
    ●肥満に基づく健康障害を合併している場合、または合併が予測されるハイリスクな肥満は「肥満症」と呼び、治療が必要な疾患として扱う。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    学会などでガイドラインの見直しも常に行われています。

  • ●ハイリスク肥満とは上半身肥満(腹囲が男性≧85cm、女性≧90cm)または内臓脂肪型肥満(内臓脂肪面積≧100cm2 )のことであり、上半身肥満=内臓脂肪型肥満である。
    ●肥満症は「脂肪細胞の質的異常によるもの」(BMI 25~30)と「脂肪細胞の量的異常によるもの」(BMI≧30)に大別される
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    単に体重や体脂肪率で診断するものではありません。

  • 肥満症の治療はどうやって行われるの?

  • 食事療法は肥満治療の基本である。内臓脂肪は減りやすいため、脂肪細胞の質的異常による肥満症では比較的制限の緩やかな1,800~1,200kcal/日の治療食を用いる。量的異常による肥満症では肥満がより高度であり、1,400~1,000kcal/日の治療食を使用する。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    絶食などではなく、カロリーをおさえての治療なのですね。

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    食事の量、カロリーをコントロールして治療

  • 運動療法はメディカルチェックをした後、無理のないように行う。歩行、軽いジョギングなど有酸素運動を行う。高齢者ではレジスタンス運動も併用する。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    過度な運動ではなく、無理のないところから段階的に行われます。

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    ウォーキングすら、過度の肥満になると大変な運動です。

  • 行動療法はグラフ化体重日記などを用い、減量中、減量維持中も継続して記入する。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    視覚化することで、モチベーションも上がりますね。

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    目に見える形で残すことも大切です。

  • 薬物療法はマジンドール(サノレックス®)が使用されるが、BMI≧35の高度肥満症に保険適用がある。乱用を慎むため使用期間が制限されている。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    ダイエット薬などは、常に問題になっていますよね。服用には注意が必要です。

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    ダイエット用のピルを服用するときは、十分に注意しましょう。

  • 減量指導では、減量がうまくいかなくても患者のせいにすることなく、共に好ましい方向を模索することで患者が通院しやすい雰囲気をつくることが大切である。リバウンドは減量にはつきものであり、リバウンドしても落胆せずに再挑戦する。
    出典 :肥満症 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン
     

    誰かと一緒に取り組むことで、落ち込んだ時も励ましてもらい、また治療が継続できますね。

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    お医者様は肥満症の治療の味方です!

  • サウジアラビアでは、なんと体重「600K超」の男性が、国の支援で肥満治療

  • 体重が610キロに増えたサウジアラビアの男性が19日、国の資金援助による減量治療を受けるため、フォークリフトで病院に搬送された。

    国営サウジ通信(SPA)によると、ハレド・モフシン・シャイリ(Khaled Mohsin Shairi)さんは、同国南西部ジーザーン(Jizan)の自宅から首都リヤド(Riyadh)まで、特別な機材を積んだ航空機で搬送された。サウジ通信は、リヤドに到着したシャイリさんがフォークリフトで機外に運び出される様子を写した写真を配信した。
    出典 :体重600キロ超のサウジ男性、フォークリフトで病院に搬送 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News
     

    サウジアラビアでは、国が援助して肥満治療を。