子どものPTSDの症状を知っておこう

生死にかかわるような実際の危険にあったり、死傷の現場を目撃したりするなどの体験によって強い恐怖を感じ、それが記憶に残ってこころの傷(トラウマ)となり、何度も思い出されて当時と同じような恐怖を感じ続けるという病気であるPTSD。子どものPTDS症状について調べてみました。

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  • PTSDとは?

  • PTSD というのは、アメリカの精神障害の診断統計マニュアル(通称DSM-IV)にある診断名の1つ、"Post-traumatic Stress Disorder" の略称です。「外傷後ストレス障害」という日本語訳がついていますが、日本のアディクション問題関係者の間では、そのまま「PTSD」と英語読みされることが多いようです。PTSDのTは「Trauma, トラウマ」の頭文字で、PTSDの訳語では単に「外傷」とされていますが、身体的外傷ではなく、精神的(心的)外傷のことです。
    出典 :PTSD:心的外傷後ストレス障害
  • トラウマ

     

    トラウマは、心的外傷つまり、心の傷の事で、その原因となる体験ではありません。
    外傷的体験とは、人の対処能力を超えた圧倒的な体験で、その人の心に強い衝撃を与え、その心の働きに永続的、不可逆的な変化を起こすような体験を意味します。そのような圧倒的な衝撃は、普通の記憶とは違って、単に心理的影響を残すだけではなく、脳に「外傷記憶」を形成し、脳の生理学的な変化を引きおこすことが近年の研究で明らかにされています。

  • 外傷記憶を形成するような体験

     

    外傷記憶を形成するような体験とは、戦争、家庭内の暴力、性的虐待、産業事故、自然災害、犯罪、交通事故など、その人自身や身近な人の生命と身体に脅威となるような出来事です。

  • PTSDの典型的な症状

  • 身体的もしくは精神的に大きなダメージとなるような事件・事故などの出来事が発生した後、しばらく(個人差はありますが約1ヶ月以上)経過してからも以下のような症状が継続的に発生している場合をPTSDと定義します。
    出典 :PTSD症状【PTSDとは?診断基準やチェック】
  • フラッシュバック(再体験・追体験)

     

    PTSDの原因となった出来事を思い出して動揺、興奮、恐怖、パニックを感じたり感情的になります。

  • 過覚醒、過敏反応

     

    引き金となった事件や事故のことを考えすぎて、精神的に不安な状態が続き、夜眠れなかったり、悪夢に悩まされたり、原因となった出来事を連想させるような音や光などの現象に過敏に反応します。

  • 回避、感情の低下、記憶喪失

     

    原因である事件や事故に関することが思い出せない、それらに関する場所や行動を避けたり、無気力、未来への希望が持てなくなったりします。

  • PTSDの症状は複雑です。上に挙げた以外にも様々な病状が報告されています。上記の事例に該当しない場合でも、安心は禁物です。
    また、問題なのが、病院に通ってもすぐに治らないケースが多いということです。カウンセリングや薬物による治療を何年も続けても、全く回復する気配が見られなかったり、少ししか改善しなかったりすることもあるようです。
    出典 :PTSD症状【PTSDとは?診断基準やチェック】
  • 子どもの場合のPTSD症状

  • PTSDになったからといって、いつでも不安になっているとか、暗い表情を浮かべているわけではありません。多くの人はできるだけトラウマを忘れようとし、無理をしてでも明るく振る舞おうとしています。
    出典 :PTSD|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省
  • 子どもの場合には、被害の遊びを何度も繰り返したり、絵に描いたりしますが、子どもの多くはこうした遊びを通じて回復していくので、周囲の大人は落ち着いて見守ることが大切です。 また、常にトラウマの記憶が思い出されることを恐れているので、緊張が続き、取り乱したり、注意が散漫になったりしがちです。
    出典 :PTSD|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省
  • 子ども特有の症状

     

    つらい記憶を忘れるために、急にぼんやりとしたり、自分の体の感覚がなくなっていったりすることもあります。周囲の人々と一見普通に話していても、目に見えない膜が一枚挟まっているようだと感じられます。 PTSDになると、自分への自信や周囲への信頼を失ってしまいます。