精神障害の一種である統合失調症とはどんな病気なのですか?

今回は統合失調症について、原因・症状・治療法などをまとめてみました。

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  • 統合失調症とは?

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    まずは定義です。

  • 「連想分裂」を中核とする類似の症状の集合から構成される精神病理学あるいは臨床単位上の診断・統計カテゴリーの一つである。疾患あるいは障害単位の存在自体がいまだ不明であり、疾患としては単一のものであるとは考えられておらず、多数の発症原因を持つ多数の疾患であると予測されている。かつては「精神機能の著しい分裂」を基礎障害とするという意味で意訳され「精神分裂病(せいしんぶんれつびょう)と呼ばれていた。この症状の担当診療科は精神科であり、精神科医が診察に当たる。
    出典 :統合失調症 - Wikipedia
     

    精神病の一種です。

  • 原因は?

  • およそ120人に1人の割合(0.8%)で発症します。かなり高い頻度であり、けっして「珍しい病気」ではないのです。
     脳内の神経と神経の間ではたらいている物質が関係しているといわれていますが、明らかな原因はまだわかっていません。ストレスや環境の変化など、外部の因子でおこったのではなく、脳の中に原因があるという意味で、統合失調症と躁(そう)うつ病は、内因性精神病(ないいんせいせいしんびょう)ともいいます。
     両親の一方が統合失調症の場合、その子どもが統合失調症になる割合は約16%といわれ、一般人口中の統合失調症になる割合より高いことから、発症には、ある程度遺伝が関係していると考えられています。
     しかし、一卵性双生児(いちらんせいそうせいじ)の1人が統合失調症であっても、もう1人が統合失調症である確率は100%ではなく、約60%であり、このことは、統合失調症の発症には、遺伝だけではなく、それ以外の要因も関係していることを示しています。
    出典 :統合失調症 とは - コトバンク
     

    遺伝が関係している可能性があるのですね。

  • 症状は?

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    症状は大きく分けて、3系統あります。

  • 陽性症状

    統合失調症によって表れる陽性症状は、この病気特有の症状です。そして、この陽性症状を簡単に考えれば「本来、心の中にないものが存在する」となります。



    もともと心の中にはないものが、聞こえたり見えたりすることによって、幻聴や被害妄想などが表れます。脳内の神経伝達物質に異常が起こっているため、正常な人にはないものが存在するようになります。



    これら陽性症状は統合失調症を発症して間もない頃や再発時に多く見られます。
    出典 :統合失調症の症状(陽性症状と陰性症状)
     

    まずはこの陽性症状が出てくるのですね。

  • 陽性症状に分類される徴候

    幻覚
    統合失調症患者は誰もいないのに声を聞いたり映像を見たりすることがあります。それは彼らの体においてただならぬ感覚であったりします。時に幻の声は文句を言ったり、安心させることも言ってきます。患者さんは声におびえたり、またその声に脅されることがあります。その声は彼らに何か普通でない行為や、有害なことを命令することもあります。

    妄想
    継続する訂正困難な強い信念のことです。それは宇宙人に指令を受けていると思いこんだり、有害な何者かによって監視されているという確信かもしれません。それは妄想型というタイプの統合失調症を特徴付ける症状です。その妄想について議論することは全く効果が無く、本人にとっては現実的な体験なので誰かの説得で変更できる類のものではありません。

    思考障害
    統合失調症者の思考の道筋の過程は、ほかの人とはかなり異なっています。思考はまとまりが無くばらばらで、会話はしばしば論理がめちゃくちゃでつじつまが合わなくなります。様々な考えが制御を欠いて浮かんできたり、思考が突然中断することもみられます。しばしば不適切な対応につながることがあり、その人は悲しいことや恐怖について話しながら笑っているなどちぐはぐな印象を与えます。

    自我障害
    彼らは自分の体や過去の自分とのつながりが薄くなったことを感じるかもしれません。自分の体と外界の境目を言えないかもしれません。この障害は自分が自分であることに混乱をきたし、一人の人間としての感覚を障害する可能性があります。

    記憶障害
    彼らはある出来事を思い出せないかもしれません。たとえばいつどこでやったかなどを思い出せないかもしれません。加えて、注意力散漫で優先事項を忘れることもありえます。
    出典 :統合失調症の症状|イル ボスコ 東邦大学医学部精神神経医学講座
     

    陽性症状の具体的な例です。

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    幻覚などが見えたら、できるだけ病院へ行ってみましょう。

  • 陰性症状
    陽性症状に対して、陰性症状では「本来、心の中にあるはずのものが存在しない」と考えることができます。



    正常な人では感情や意欲がありますが、統合失調症による陰性症状ではこれらもともと備わっているものがない状態となります。そのため、社会的引きこもりや無関心などの症状が表れてしまいます。



    なお、これら陰性症状は統合失調症を発症してから少し経過した後(急性期の後)に多く見られます。統合失調症によって長期的に表れる症状として、この陰性症状があります。

    出典 :統合失調症の症状(陽性症状と陰性症状)
     

    長期的に出てくるのはこっちの症状みたいです。

  • 陰性症状に分類される徴候

    アパシー、意欲の低下
    エネルギーや人生に対する興味が欠如するために怠け者のようになるかもしれません。睡眠や食事にも問題をきたすこともあります。

    感情や感覚の鈍麻
    その人は感情が平板化し、仮面のように顔の表情が乏しくなります。心の動きはあるかもしれませんが、やさしさを受け取ったり、手伝ったりできるにもかかわらず、外見上の表情が少なくなります。この徴候は障害の進行に伴って更に目立ってきます。

    うつ状態
    うつ状態はいつも統合失調症に関係しているわけではない症状です。助けや望みが全く無い感じがしたり、人生の問題を感じたりするのは、一つには感情や表情の表現が乏しくなり愛嬌が無くなったり、症状のせいで人間関係が破壊されかねない振る舞いをしているためである場合もあります。このような感覚はとても辛くて自殺につながりかねません。

    社会的引きこもり
    統合失調症の患者さんは、彼らの友人と環境から様々な理由で引きこもるかもしれません。彼らは一人でいることに安心しほかの関係に属することから自分を守っているように感じます。何らかの社会性を示すことは大変困難になってゆきます。
    出典 :統合失調症の症状|イル ボスコ 東邦大学医学部精神神経医学講座
     

    陰性症状の具体的な例です。

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    引きこもりやうつだからといって、統合失調症であると、これだけで判断するのは早計です。

  • 認知障害

    脳で判断する認知機能としては記憶や注意、思考、判断などがあります。統合失調症は脳の神経伝達物質に異常が起こることで陽性症状や陰性症状を発症しているため、これら認知機能に対しても機能障害が起こっています。



    認知機能が障害されているために、注意力が散漫になってしまったり作業能力が低くなったりします。
    出典 :統合失調症の症状(陽性症状と陰性症状)
     

    陽性症状と陰性症状の結果、出てくるのがこの認知障害です。

  • 治療方法

  • 統合失調症の治療では、脳というからだの器官の病気として、脳に作用しドーパミンのはたらきを調整する物質である薬(抗精神病薬)を用いた治療と、こころの病気としての心理社会的・人間関係的側面からの治療が必要です。
    出典 :統合失調症治療のご案内 | 北津島病院 統合失調症,不眠症,認知症等の治療なら名古屋市近郊の精神病院
     

    心身両面から治療するのですね。

  • 薬は規則的に飲む

    薬は調子の悪いときにだけ飲むのではなく、規則的に飲む必要があります。また、大部分の薬は胃を悪くする作用はないので食後にこだわる必要はありません。

    症状がさまざまなように、薬の量は人によってかなり差があります。錠剤の数が多い少ないで、病気の重さをはからないほうがよいでしょう。服用している薬には、症状をおさえたり、再発予防のための薬のほか、副作用をおさえる薬、不安を減らす薬、気分を安定させる薬、睡眠を良くする薬など、さまざまな種類の薬が入っている場合があります。また同じような薬と思って、薬を交換したり、人からもらったりする人がいますが、どんな薬でもその人に合わせて処方されているのですから、人とやりとりしてはいけません。

    薬の効果が現れるには、数日から数週間くらい時間がかかります。また、規則的に薬が飲めない方のためには効果が2週間から4週間持続する注射もあります。
    出典 :〈統合失調症〉統合失調症の治療について(心の健康について)[京都府精神保健福祉総合センター]
     

    しっかり規則正しく飲まないとダメということですね。

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    場合によっては飲めない場合がありますので、そういう時はお医者さんに相談しましましょう。

  • 地域のなかで普通に暮らすことがリハビリテーションの目標である


     統合失調症にかかると、陽性症状や認知障害のため、「本人が病気であることを理解するのが難しい」といわれてきましたが、それは偏見です。適切な方法でていねいに伝えれば、病気の療養に必要な情報を患者さんに与えることはできます。
     知ることや、病気への対処を学ぶことによって、そして病気を抱えながら生活する練習をすることによって、人は病気からの回復に進んで取り組めるようになります。
     病気について本人や家族が理解することの最大のメリットは、再発に対して適切に対処する、あるいは再発を予防することが可能になることです。たとえばこの病(やまい)は、緊張‐リラックスを司る神経の系列の障害であるので、対人関係や不意の出来事といった生活上の事柄が再発を招くことがあります。そのため、事前に苦手なことを知っていることで、ある程度ストレスへの対処が可能になります。
     また、対処や生活の練習は、症状の特徴として、「1を知って10を知る」というようにはなかなかなりません。生活の現場での具体的な工夫こそが意味をもちます。したがって、延々と入院しているよりは、早期に退院して生活を始め、生まれてくる課題についていろいろと工夫を重ねていくのがよいでしょう。
     近年、日本でも「地域中心の精神医療」ということがいわれていますが、統合失調症の場合、生活の場で本人と家族、それに仲間や専門家が出会って、よりよい工夫を考える機会をつくることのメリットは、はかり知れません。
     また、症状はしばしば慢性的に残存します。これを「障害」と呼びますが、障害の部分に対するサポートが行われることによって、また、本人の長所や得意な能力を伸ばすことによって、社会生活を楽しみ、維持する力が増す可能性が増えます。
     障害がありながらも、サポートや工夫によって、地域社会のなかで「普通の人」として生活していけるようになることが、私たちの目指すあり方ということができるでしょう。
    出典 :統合失調症<こころの病気> 治療方法 - goo ヘルスケア
     

    再発を防止するため、本人の理解は必要となります。