「食道がん」についてと、発症した有名人のまとめ

食道癌は、20-30年ほど前までは治療が困難で1970年代の教科書の記載では、長期生存はほとんど望めませんでした。しかし、早期診断方法の開発、手術方法および術後管理の進歩により最近では生存率が向上しています。

  • wolf 更新日:2013/08/26

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  • 「食道がん」を一言でいうと…

  • 食道に発生する癌。気管と接する部分や胃の入り口近くに発生することが多い。
    出典 :「しょくどう‐がん【食道癌】」 の意味とは - Yahoo!辞書
  • 「食道がん」の原因

  • 発がん要因としては、現在、遺伝的・体質的なものよりは、環境中の刺激因子のかかわりのほうが大きいと考えられています。たばこやアルコールがその代表的なものです。
    たばこでみると、発がんした患者さんでは、1日の喫煙本数と喫煙年数をかけたブリンクマン指数が平均650以上を示すことが多くなります。またアルコールでは、1日の飲酒量が日本酒換算で3~5合を20~30年間続けている多飲者が多くみられます。
    出典 :食道がん とは - コトバンク
  • 「食道がん」チェックリスト

  • ・胸やけがする
    ・熱かんを飲むと食道がしみる
    ・柑橘系(ミカンなど)の飲料を飲むと食道がしみる
    ・食べ物を飲み込んだときにつかえる感じがする
    ・胸やみぞおちに鈍痛がある
    ・声がかすれるようになった
    ・何もしていないのに3ヶ月で5~6キロも体重が減った

    ※1つでも該当するなら検査を受けましょう。

  • 「食道がん」の治療方法

  • 生存率は高くないといわれる食道がんですが、現在さまざまな治療方法が確立され、かつてに比べると大幅に生存率を増してきています。
    どのような治療方法が選択されるかは、患者の状態やがんの進行度合によって大きく異なりますが、早期発見であればあるほど成功率や生存率の高い治療が受けられるのは、食道がんでも同じです。

    食道がんには大きく分けて4つの治療方法があります。
    まずがんそのものを切り取ってしまう外科療法、つまり手術です。
    食道がんの手術方法は、がんが頸部、胸部、腹部のどこにできたかによって異なります。
    頸部であれば頸部食道の一部を切り取り、小腸を代替として繋ぎ合わせます。
    胸部の場合は切り取ったあとに胃を持ち上げて繋げる場合や、腹部になると胃付近まで切除ということになります。
    もしくは食道の切除ではなくバイパスという形で食物の通る道を作る方法もありますが、この場合はがんを残しているため、患者が求める術後に合わせた方法と言えます。

    早期発見ができた場合には、内視鏡的粘膜切除術が行われることもあります。
    これは粘膜に留まっているがんを、内視鏡を活用して内側から切除する方法です。
    術後の食事や早期退院が可能ですが、広範囲に広がっているがんの場合は治療後に食道が狭くなったり、がんの進行具合によっては追加で治療が必要になったりすることもあります。

    抗がん剤を投与する化学療法は、血液の流れを利用して全身のがん細胞を殺すことを目的とした治療方法です。
    大量の点滴を数日間続けて投与することになるため、入院と複数回の治療が必要となります。
    また、副作用や二次感染の恐れもあるため、注意が必要です。

    放射線治療の場合は、がん細胞を殺すために外からの放射線か、もしくは食道内からの放射線を当てて治療を行います。

    がんを治すために行われる場合もあれば、痛みや出血を抑えることを目的とする場合もあり、患者の状況によって異なります。
    正確な診断結果があってこそ、選択された治療方法をいかすことができます。
    人間ドックや健康診断の機会を大切にしましょう。
    出典 :食道がんの治療方法とは
  • 「食道がん」になった場合の生存率

  • 食道がんは、治りにくいがんのひとつです。
    原因がある程度判明し、予防法も考え出され、検査方法も複雑化し治療方法も多岐に渡っている食道がんですが、それでも生存率は決して高いとは言えません。

    手術が成功した場合の5年生存率をもとに各病期(ステージ)で計算すると、0期(食道粘膜にがんが留まる)では70~80%、Ⅰ期(がんが食道粘膜に留まるもののリンパ節に広がっているか、もしくは粘膜下層まで広がっている場合)では50~60%、Ⅱ期(食道の外に少しがんが広がっているか、もしくはがん近くのリンパ節にのみ広がっている場合)では30~50%、Ⅲ期(食道の外に明らかにがんが広がっているか、もしくは食道壁や少し遠くのリンパ節に広がっている場合)では10~30%、Ⅳ期(周辺臓器、遠くのリンパ節、胸膜や腹膜にがんが広がっている場合)では5~10%ほどであると考えられています。

    手術が成功するかどうか、また実施できるかどうかでも大きな違いがあります。
    食道がんの手術は難しい手術と言われ、手術による死亡確率も10%ほどまで上がってしまう場合もありますし、手術ができない場合はⅣ期ですと1年ほどの生存率であると言われることもあります。
    食道がんは、非常にリスクの高いがんといえるでしょう。

    しかし、かつて食道がんとは手術や治療がもっと難しく、生存率は今よりも低いと考えられてきました。
    現在の割合にまで高められたのは、冒頭で触れたとおり、原因や予防方法が漠然とであっても確立し、検査方法も多角的に行われるようになったためでもあります。

    食道がんの生存率には、食道がんが進行が速く、転移や再発をしやすいがんであるという性質が大きく関係しています。
    つまり私たちが食道がんに対する知識を正確に持ち、定期的な人間ドックや健康診断を受け続けることによって、生存率が高い早期でのがんの発見や、転移や再発を防ぐ段階での発見、治療を施すことが、なによりも大切であるということが分かるのではないでしょうか。
    出典 :食道がんになった場合の生存率
  • 「食道がん」の予防法

  • ■食道がん予防の第一歩は禁煙と節酒

    やはり、タバコは食道がんにとっても、大きな危険因子となっています。食道がんが気になる方には、是非とも、禁煙をおすすめします。
    どんなに治療法の開発が進んだとしても、予防に勝るものはありません。食道がんの代表的な危険因子は以下の3つです。

    男性
    喫煙
    過度の飲酒

    性別については予防のしようがないため、男性は特に気をつけて検診などを受けるようにしましょう。タバコについてですが、喫煙者は非喫煙者の2.24倍食道がんになりやすいというデータもあります。タバコには数多くの有害物質が含まれ、多くのがん発生率を上げるのは周知のことですが、煙の通り道に近い食道も影響を受けやすい器官なのです。

    飲酒についても、過度の飲酒は食道がん発生率を上げることが報告されています。タバコをくゆらせながらの水割りがたまらないという方も少なくないと思いますが、喫煙と飲酒の併用は食道がんの発生率を急激に上昇させるという研究結果もあるので、体のことを考えて止めるように心がけた方がよいでしょう。

    ■熱いものや食道炎にも注意が必要

    喫煙や飲酒以外にも、食道への継続的な刺激は食道がんリスクを上げてしまいます。熱いお茶や汁物はおいしいものですが、極端に熱いものは食道に負担をかけてしまうので、がん予防の観点からは避けた方が無難です。

    胃酸が食道の方へ逆流してしまう「逆流性食道炎」なども、食道にダメージを与えてしまうため食道がんの引き起こす要因となりうる病気。みぞおちのつかえ感や胸焼けなどの症状が現れることが多いですが、原因の1つに胃酸の分泌過多が挙げられます。最近では良い薬も出ているので、がん予防の観点からも、放置せずに内科医に相談するようにしましょう。

    繰り返しになりますが、食道がんも早期発見・早期治療、そして何より予防が大切。まずは禁煙と節酒を心がけ、定期的な健康診断をお忘れなく!
    出典 :食道がんの治療法・予防法 [癌(がん)] All About
  • 「食道がん」にかかった有名人

  • 岡田真澄(俳優)

     

    2005年7月に食道がんが見つかり、治療に成功し芸能活動に復帰していたが、秋にリンパ節転移が発見される。

    2006年5月死去(享年70)

  • 小澤征爾(指揮者)

     

    2010年1月、人間ドックで見つかった食道がん治療のために仕事を半年間休業。
    食道の全摘手術を受ける。

  • 桑田佳祐(ミュージシャン。サザンオールスターズのボーカル)

     

    2010年7月、食道がんを早期発見し、歌手活動を休業して翌月に手術。
    無事成功し、現在は復帰。

  • 立川談志(落語家)

     

    1997年、食道がんにかかって食道を摘出。
    その後喉頭がんも発症し、治療を施すも再発。
    入退院を繰り返したのち、2011年7月死去(享年75)

  • なかにし礼(作家)

     

    2012年、体調不良から内視鏡検査を受けたところ、初期より少し進行した食道がんを発見。
    現在仕事をキャンセルして闘病生活中。

  • 藤田まこと(俳優、歌手、コメディアン)

     

    2008年4月に検査で食道がんであることが判明し、治療を行う。
    復帰後に慢性閉塞性肺疾患という呼吸器疾患を患い、2010年2月死去(享年76)

  • やしきたかじん(シンガーソングライター、タレント)

     

    2012年1月、食道がんであることを公表し現在闘病中。