妊娠・出産期のうつ病・・・その原因と治療・・・

妊娠・出産は女性にとって人生の一大イベント、そして、あらゆる意味で人生の一大危機でもあります。
およそ1割の女性が経験するといわれている妊娠・出産期のうつについて・・・

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  • 妊娠・出産期とうつ病・・・

  • 女性の一生のうちで、妊娠中や出産後は、うつ病が起こりやすい時期です。

    その結果、子育てに自信がなくなり、お子さんも可愛く思えず、「自分は母親失格」などと考えがちです。

    しかし、うつ病になった妊産婦の多くの方は適切な治療を受けていないのが現状です。

    治療法には、薬以外にも心理療法や環境の調整も考えられます。

    ご本人、ご家族の十分な理解のもと、個々の患者さんにあった治療を選択できるように専門医とご相談されることをお勧めします。
    出典 :妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療|e-ヘルスネット[情報提供]
     

    ◇ ひとりで悩まない。

    ◇ 育児に家族も協力する。

    ◇ 治療は医師の管理と家族の理解、協力が必要。

  • 妊娠期のうつ病

  • 妊娠期のうつ病有病率(ある時点で病気にかかっている人の割合)は6.5~12.9%*1といわれていますから、8~12人に1人が経験していることになります。

    妊娠初期に多くみられ、心理社会的要因(社会的サポートが不十分、予期せぬ妊娠、パートナーとの関係性など)が関わっていると考えられています。

    妊娠期のうつ病は、「産後うつ病」の危険因子と考えられているため、注意が必要です。

    出産をひかえた大事な時期ですから、簡単なセルフチェックを試してみて、不安や心当たりがある場合にはなるべく早く産婦人科や精神科で相談してみましょう。
    出典 :うつ病|7-2.妊娠・出産・子育て中のうつ病|うつ病ABC| うつ病について|こころの健康情報局 すまいるナビゲーター[すまナビ]
     

    多くの方が経験していて、それが産後に続いてしまう可能性もあるということ・・・

    まず身近な医師に相談し、必要であれば専門医の受診が必要だと考えられます。

  • 産褥期のうつ病とは・・・

  • 出産後に発症するうつ病を「産後うつ病」あるいは「産褥うつ病」といいます。

    日本では5~10%程度の発症頻度といわれ、分娩後2週間から数ヶ月以内に発症します。

    無事に出産を終えたにもかかわらず、表情が乏しくなり涙ぐむ、気分が沈むな どの抑うつ感や疲労感をおぼえ、育児や家事に支障をきたすほどになります。

    「私は育児ができない母親で情けない」など自責的で罪業感を抱くようになります。

    ごくまれに、産後1 年以内に育児の自信を失い、子どもを殺し自殺を図る(無理心中)ケースがあります。
    出典 :第9回 女性とうつ<3>(妊娠・出産期と心の病気)
     

    1割の方に発症するという事は少なくない疾病と言えます。

    しかし、その発症の時期に幅がありますから、本人はもちろん周囲にもわかりにくいと思われます。

    ホルモンバランスと生活環境との一大転機があったあとで、ひとそれぞれにの後の体調の安定、生活環境への順応が異なることを理解しないといけません。

  • 産褥期うつ病の原因・・・

  • 産後うつ病の原因ははっきりわかっていません。出産後急激にホルモンのバランスが変化するといった生物学的要 因だけではなく、母親になったという心理的、社会的要因も決して無視できません。

    出産に伴う疾患や先天異常などの子ども側の要因、夫婦や親子関係の不調、あるいは生活環境、生活様式の変化などさまざまな危険因子が考えられます。

    <産後うつ病の発症因子>

    ● 妊娠中にうつ病の診断がついた

    ● 妊娠や出産に対して強い不安がある

    ● 夫の心理的サポートがなく、夫婦関係が極めて悪い

    ● シングルマザーになる

    ● 家族や友人ら、周囲との接触が乏しく、孤独である

    ● 妊娠前後から出産までの間に不幸なライフイベントがあった
    出典 :第9回 女性とうつ<3>(妊娠・出産期と心の病気)
     

    妊娠・出産が不幸なことではあって欲しくないのですが・・・人生必ずしもそうはならないです。

    しかし、新しい命と共に新しい人生を作るという事が出来たら・・・幸せなことだと思います。

  • マタニティブルー(ズ)・・・

  • 出産直後から数日間、一過性の気分の変動が見られる現象であり、数時間から数日で消失します。

    気分の変動は、涙もろさ、気分の落ち込み、いらいら感、不眠、集中力の低下などで、比較的多くの産婦(20~30%)が経験することであり、特に治療の必要はありません。

    対応と治療

    もっとも大切なことは、妊娠出産期にはこうした心理状態が比較的多く起こりうるという事実を妊産婦とその家族が十分認識していることです。

    この時期に情緒が不安定になることは決して異常なことではないのですから、身近な人に苦痛な症状や感情を表現してみることが必要です。

    一方周囲からは、心理的及び実際の行動的なサポートが必要です。

    妊娠、出産、子育てという一連の出来事は夫婦や家族単位のものですから、妊娠出産時のこころの問題は女性個人の問題ではなく、家族全体の問題として理解し対処していくことが肝要です。
    出典 :第9回 女性とうつ<3>(妊娠・出産期と心の病気)
     

    産褥期のうつをマタニティーブルーと言っていましたが、別の状態と見るのですね・・・

  • 産後うつの治療・・・

  • 産後うつの治療には、従来のうつ病同様に、

    1.休養できる環境

    2.薬物療法

    3.心理療法(カウンセリング)

    の三本柱があります。

    ①休養は、安静保持と睡眠時間の確保と、バランスの取れた栄養が基本となります。産後お母さんがはじめての子育てを一人でせざるをえない状況では大変難しく、周囲のサポートが必要です。

    精神保健福祉士が間に入り、休養がとりやすい環境を整えるのを、手伝うことがあります。

    ②薬物療法は、中等度から重症のうつ病の場合には、抗うつ薬が第一選択です。

    休養しやすいように、睡眠導入剤や抗不安薬がよく使われます。

    軽症の方で、希望がある場合、当院では漢方薬を使うこともあります。

    ③心理療法では、研修を積んだ臨床心理士や精神科医が行うカウンセリングも有用です。

    当院の実際の診療では、精神保健福祉士、臨床心理士、精神科医がチームとなって、①~③の方法をできる限り併用します。

    重症の場合、入院治療が必要になることがあります。

    イギリスでは、母親と子どもが離れることで母子の相互関係や乳幼児の発達に支障をきたすことを避けるために、母子を同時に入院させて治療できる精神科母子ユニットがあります。

    本邦では対応できる医療機関がほとんどありません。そのために、妊娠期や産後初期の予防と早期治療が一層大事であり、近年産後1ヶ月以内に保健師が家庭訪問して、母子双方をケアする事業が本邦の多くの市町村で導入されています。

    予防・早期治療がもっとも重要なので、今回の事例に思い当たることがあって、もしかしたらと不安に感じたら、産婦人科医でも小児科医でも保健師でも家族知人でも、とりあえず気軽に相談してみましょう。きっと早期回復につながります。
    出典 :もっと活用!精神科・心療内科 - 女子部 - やりくり鉄人inつくば - つくば地域の皆さまの家計を応援!地域密着・家計応援サイト
     

    ※当院 ⇒ 精神科・心療内科 コミュニティクリニック・つくば