【完全母乳じゃなければ駄目?!】授乳の悩み

『完全母乳』、略して『完母』という言葉を聞いたことがありますか?育児の際、ミルクを一切使用せず、母乳のみで赤ちゃんを育てる育児法です。では『ミルク』は赤ちゃんにとって『身体に悪いもの』なのでしょうか?
いいえ、そうではありません!今回は『完全母乳』と『ミルク』についてまとめてみました。

view166

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • 『母乳』のメリット・デメリット

  • ではまず、基本的な『母乳』についての基礎知識を見ていきましょう!

  • 出産をした日から1週間の母乳”初乳”には、とても大事な栄養がたっぷり詰まっています。
    出典 :母乳の効果と影響|母乳育児はダイエットにも効果的
  • 生まれたばかりの赤ちゃんは外部からの刺激にとても弱く、免疫や抗体を持っていません。初乳をあげることによって、すごく強力な免疫がついて赤ちゃんの体が守られるようになるのです。少なくとも、生後半年までは母乳を飲ませてあげるようにしましょう。
    出典 :母乳の効果と影響|母乳育児はダイエットにも効果的
     

    お母さんの母乳を飲むことで、赤ちゃんは『免疫』や『抗体』を持てるようになるのですね!

  • 女性は妊娠すると母親になるまでに獲得した抗体の中からいくつかのものを自分の赤ちゃんに与えることができるからだの仕組みを持っています。妊娠中には胎盤を通過してミルクグロブリン抗体(ミルクグロブリンG、ミルク抗体、ミルクIgG)が胎児へ移行し、出産直後は初乳中にIgG抗体や分泌型のIgAが分泌され幼い命を感染症から守ります。
    出典 :「免疫ミルク」とは:予防・免疫研究協会
  • 母乳育児は精神的にも良い影響があります。お母さんはリラックス効果によりマタニティブルーになりにくくなったり、赤ちゃんへの愛情が増すという効果があります。
    出典 :母乳の効果と影響|母乳育児はダイエットにも効果的
  •  

    授乳によって、赤ちゃんだけでなくお母さんにも良い効果が得られるのですね!

  • 母乳を通して母親が食べたものの匂いと味を学習し、食育につながり、乳頭・乳輪を吸うことで顎や顔面が適切に発達し、SIDS(乳幼児突然死症候群)の予防につながると言われています(母乳が出なくても吸わせるだけで効果があるそうです)。
    出典 :母乳育児のメリット、デメリット
  • デメリットとしては、黄疸が長引きやすい、乳房・乳頭のトラブル、授乳するのに場所を選ぶ、などがあります。
    出典 :母乳育児のメリット、デメリット
     

    赤ちゃんの『吸う力』は実はとても強いのです。そのため、乳頭が切れて出血してしまうお母さんもいるほどなのですよ。

  • あげたくても母乳がでない!!

  • さて、ここまで母乳の大切さについて学んできました。確かに母乳には良い点がたくさんありますね。赤ちゃんの為にも、母乳をたくさんあげたいところです。ですが、母乳の出方には個人差があります。特に問題なくたくさんでるお母さんもいれば、なかなか母乳がでなくて悩んでいるお母さんもいるのです。

  • もうすぐ生後二十日になる娘のママです。病院から最低満一ヶ月までは母乳を与えなさい、という指示がありました。でも、本当に悲しいのですが、母乳、出ないんです! 娘も口が小さいのか、口を大きく開けてくれず、おっぱいを吸うことがうまくできません。
    出典 :満一ヶ月までは母乳って・・・出ないのに・・・ノイローゼになりそうです 子育ての広場 - 不妊・妊娠・出産・育児-女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
  • 母乳、母乳、と言われると、おなかいっぱいになるまであげられない私はノイローゼになりそうです。
    母は、そういう私の気分が更に母乳の出を悪くするんだから、完全ミルクにしてしまいなさい、と言います。
    出典 :満一ヶ月までは母乳って・・・出ないのに・・・ノイローゼになりそうです 子育ての広場 - 不妊・妊娠・出産・育児-女性の為の健康生活ガイド『ジネコ』
  • 母乳育児にメリットがあることに異論は少ないと思いますが、すべての母親が完全母乳育児を目指すべきかと言うと、私はそうは思いません。母乳の出方も家庭の事情も個人の性格も人それぞれです。
    出典 :母乳育児のメリット、デメリット
     

    体験談を読んでわかるように、『母乳をあげたくてもあげられない』というお母さんもいらっしゃいます。そのような状況の方に無理やり『どうしても完母でなければ駄目だ!』と強制するようなことがあっては、お母さんの心と身体をボロボロにしてしまいます。

  • 『ミルク』の成分は研究の結晶

  • 『母乳』と『ミルク』は確かに別物です。しかし、現在の『ミルク』は『母乳』の成分を詳しく調査・研究し、可能な限り母乳に近い成分へと改良され続けています。次は『ミルク』について詳しく見ていきましょう。

  • 人工栄養の手本はあくまでも母乳栄養です。その基礎となる母乳組成を検討すべく、明治では1979~80年に日本全国から初乳から1年過ぎまで1,600を越える母乳検体を集め、季節別、泌乳期別に、泌乳期によっては更に地域別に分けて分析しました。
    出典 :●ミルクの歴史:育児情報ひろば!|株式会社 明治○●
  • 人工栄養を考える場合のよりどころとしては21日~2ヵ月齢(産後21日~3ヵ月未満)の母乳が重要と考え、コナミルクの設計に当たっては主にこの時期の母乳を参考としています。この時期の母乳の固形分やエネルギーが従来考えられていたよりも意外と高いことを踏まえて、コナミルクのエネルギーや調乳濃度を設定しています。
    出典 :●ミルクの歴史:育児情報ひろば!|株式会社 明治○●
  • 第1回目の母乳調査をふまえ、20年後の1998~99年には全国4,190人のお母さんのご協力をいただき、測定項目を増やして再度「日本人の母乳組成調査」を実施しました。前回の結果に加えこの新たなデータは、これ以降のコナミルクの品質設計にいかされています。
    出典 :●ミルクの歴史:育児情報ひろば!|株式会社 明治○●
  • 『ミルクを飲ませることが悪いこと』ではないと知ろう

  • 『完全母乳』が素晴らしいのは確かですが、だからと言って『ミルク』を与えることを悪い方向に考えることは良くありません。『完母』にこだわるあまり、ミルクを与えざるを得ない自分のことを責めてしまうお母さんも少なくありません。ですが、ご自分を責める必要などないのです。

  • ミルクを少しでも足したら新生児に明らかに何か害があるのであれば、私たち産科関係者もできるかぎり母乳だけの授乳を勧める必要があります。でも現在のところ、ミルクのメリットもありデメリットもあるぐらいのことではないかと思います。
    出典 :完全母乳という言葉を問い直す 18 <ミルクを足すことへのとまどい> - ふぃっしゅ in the water
  • 「何も足さない」「哺乳ビンは使わない」にこだわらせることのほうが、母子双方への弊害がもしかすると大きいのではないかと心配です。
    出典 :完全母乳という言葉を問い直す 18 <ミルクを足すことへのとまどい> - ふぃっしゅ in the water
  • 厳しすぎる授乳指導の弊害があるのではないかということについて、全国的な調査が必要ではないかと思います。
    出典 :完全母乳という言葉を問い直す 18 <ミルクを足すことへのとまどい> - ふぃっしゅ in the water
  •  

    お母さんは、あまり強いこだわりを持ちすぎて自分自身を追い詰めるのではなく、母乳とミルクを使い、無理のない育児をしていきましょう。
    赤ちゃんとお母さん、二人ともが笑顔で元気でいることが何よりも大切なのです!!