良性脳腫瘍と悪性脳腫瘍、その違いと治療法

脳腫瘍の種類とその違い、さまざまな最新の治療法などをまとめました。

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  • 脳腫瘍とは、どんな病気か

  • 脳腫瘍にはいくつか種類がありますが、大きく分類して“良性脳腫瘍”と“悪性脳腫瘍”に分けられます。
    出典 :脳腫瘍
  • 良性腫瘍脳

     

    良性脳腫瘍は、急激な増大や転移をすることは稀なことが悪性腫瘍との大きな違いとなります。一般に全摘出ができれば、その後の予後は良い腫瘍です。
    治療方法は従来から行われている開頭摘出手術や、近年ではガンマナイフなどの定位放射線治療も行われており、手術方法の発達や機器の開発によって治療成績は向上しています。

  • 悪性脳腫瘍

     

    周辺の正常組織と明瞭な境界をもって接しているものは良性で、境界が明瞭でなく被膜もなく、タコの足のように正常組織内に浸潤しているものは悪性と判断されます。脳にはリンパ系がないので他臓器への転移はめったにありませんが、髄液路を介して脳の他の部位に転移することがあり、それらは悪性と判断されます。

  • 脳腫瘍の症状

  • 脳腫瘍の主な症状として、次の3つがあげられます。
    (1)慢性的な頭痛
      初期では2割程度、進行すると7割程度の患者さんにみられます。起床時に最も強く、時間が経つにつれて少し改善する傾向があります。
    (2)原因不明の吐き気や嘔吐
      頭痛とともに吐き気が続いたり、嘔吐するような場合もあります。
    (3)視神経の異常
      腫瘍が大きくなって神経が圧迫され、視力低下などの自覚症状を引き起こす場合があります。この他、発生した部位によっては「しびれ・手足のマヒ」「言葉がうまくでない」「聴覚障害」などがあります。
    出典 :脳腫瘍|種類|原因|症状|検査
  • 脳腫瘍の原因

  • 脳腫瘍の原因は遺伝子の変異とされていますが、それ以上のことは現在でも不明です。ただし、腫瘍の進行を助長するものとして、高たんぱく・高脂肪食品の過剰摂取、過度のストレス、喫煙などがあげられています。また、ほかの臓器にがんがある場合、身内に脳腫瘍を発症した人がいる場合は、脳腫瘍のリスクが高くなると考えられます。
    出典 :脳腫瘍|種類|原因|症状|検査
  • 脳腫瘍の検査法

  • 腫瘍の検査

     

    基本的に、まずは画像によって行ないます。とくにCT(コンピュータ断層撮影)やMRI(核磁気共鳴画像)、脳血管造影が一般的です。 
    画像検査での診断をもとにして、腫瘍組織そのものを調べます。これは脳腫瘍の種類や悪性度を詳しく知るためで、この結果によって治療方針が決められることになります。

  • 脳腫瘍の治療法

  • どのような脳腫瘍でも、治療の原則は腫瘍をすべて取り除くことです。最も効果的なのは手術による摘出ですが、その他に、放射線療法や化学療法(薬物療法)を行なう場合もあります。
    出典 :脳腫瘍|種類|原因|症状|検査
  • 脳腫瘍の手術

     

    いろいろな治療法が発達してきましたが、取れるものなら手術で取ってしまうのが一番です。そのために、レーザーで焼いたり超音波で腫瘍を砕いたり、種々の手術機器が開発されています。

  • 放射線療法

     

    従来の放射線療法に加えて、ガンマナイフやエックスナイフ・サイバーナイフなどの定位的放射線手術、さらには重粒子線などを使った治療法まで開発されつつあり放射線療法の進歩は目覚しいものがあります。
    正確に腫瘍の位置をコンピュータに覚えこませて、周囲の正常な脳組織をほとんど被爆させずに病変だけに高線量の放射線を照射することができる治療法です。

  • 最先端の治療法(定位的放射線治療)

     

    脳腫瘍を開頭しないで治療する方法が普及してきました。
    患部に放射線を集中させて治療する方法で、定位的放射線治療と呼ばれています。
    放射線照射装置をコンピューターで制御し、1mm以内の精度で患部だけに放射線を照射します。メスで患部を取り出すように切れ味鋭いということで、外科的照射とも呼ばれています。

  • 化学療法

     

    2006年9月に新しく認可されたテモゾロマイドという薬は、脳から発生した腫瘍に対して、放射線との併用療法によって有効性が証明された薬で、1980年以来の化学療法の進歩と言われています。今後、脳腫瘍の化学療法の中心となっていくことが期待されている薬です。このお薬は、(注射薬ではなく)飲み薬で副作用も少ないため、外来通院でも使用できます。