あなたはPTSDかもしれない?診断方法を具体的に載せてみた。

精神的にショックな体験をしてから心にダメージを負ってしまう「PTSD」の診断方法を調べてみました。東日本大震災で被災した方たちの、健康的な未来を願っています。

view885

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • さて、PTSDというものをご存じでしょうか?

  •  

    阪神大震災などでも名が知れたので、ご存じの方も少なくないと思います。

  • PTSDを日本語でいうと、「心的外傷後ストレス障害」となります。

  • 心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Posttraumatic stress disorder:PTSD)は、危うく死ぬまたは重症を負うような出来事の後に起こる、心に加えられた衝撃的な傷が元となる、様々なストレス障害を引き起こす疾患のことである。
    心の傷は、心的外傷またはトラウマ(本来は単に「外傷」の意で、日本でも救命や外傷外科ではその意味で使われ、特に致命的外傷の意味で使われることが多いが、一般には心的外傷として使用される場合がほとんどである)と呼ばれる。トラウマには事故・災害時の急性トラウマと、児童虐待など繰り返し加害される慢性の心理的外傷がある。
    心的外傷後ストレス障害は、地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災。いじめ、テロ、監禁、虐待、強姦、体罰などの犯罪、つまり、生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような多様な原因によって生じうる。など。多種多様な日常の問題に原因があったりもする。
    出典 :心的外傷後ストレス障害 - Wikipedia
     

    原因は様々ですが、ある体験が引き金となって起こる精神的なダメージを負ってしまうというものみたいですね。

  • また、同じ体験をしてもストレス障害が出る人・出ない人の差が現れます。

  • 『PTSD(心的外傷後ストレス障害)』とは、日常とはかけ離れた強烈なストレスによって、心に深いトラウマ(心的外傷)を負った後に発症する心の病気です。過去の耐え難い苦痛な体験で受けたトラウマの後遺症として、日常生活に支障を来たすような様々な障害が現れてきます。
    どういった経験が深い心の傷であるトラウマになるのかは、ストレスへの耐性や環境への適応力、物事の受け止め方、性格などの個人差があるので一概には言えません。他人からの批判や攻撃に弱い、繊細で傷つきやすい心の持ち主の場合には、先生や上司に皆の前で大声で怒鳴りつけられたりしただけでトラウマになる事もありますし、友人や恋人から少し性格の難点を指摘されただけで、自分の全てを否定されたと受け取ってしまってトラウマになる事があります。
    出典 :PTSD(心的外傷後ストレス障害)
     

    つまり、個人差が非常に大きい障害だということですね。

  •  

    精神的な障害は、ときに日常生活にも支障をきたします。

  • 発症する際に引き金となる出来事は、規模が大きかったり、残酷なものであることが多いです。

  • 一般的にPTSDと言う場合には、そうした日常生活で誰もが経験するような出来事による心の傷をPTSDには含めない事が多いのです。つまり、PTSDにおけるトラウマとは、日常的なストレスを受ける経験とはかけ離れた出来事によって受ける深い心の傷を指すことになります。
    代表的なものを挙げると、『地震・火事・交通事故などの事故・災害場面』、『暴行・レイプといった犯罪場面』、『戦争やテロの体験』、『殺傷など残酷な場面の目撃』、『児童虐待』などの非日常的な体験がなかなか癒されない深い深いトラウマを刻み、そのトラウマが原因となって『PTSD』という一連の苦痛で不快な後遺症群を生み出すのです。
    出典 :PTSD(心的外傷後ストレス障害)
     

    自然災害・犯罪に関するものがとても多いですね。

  • さて、実際に行われているPTSDの診断基準を紹介いたします。

  • 基本的に、5つの事柄で構成されます。ちょっと長くなりますが、読んでみてください。

  • 1 出来事基準
    生死に関わる出来事を直接に体験するか、直面させられることが必要です。出来事の種類は診断基準のA項目に具体的に挙げられていますので、個人的な判断で違う種類のものを追加することは出来ません。注意すべきなのは、主観的にどのような恐怖を感じたとしても、客観的にベトナム戦争などに匹敵するような状況でなければ、この基準は満たされないということです。より軽い出来事によって恐怖を感じ、以下の症状基準が満たされる場合には、「適応障害」の診断になります。

    また本人の訴えている出来事の他に、現在の症状と関係のある別の出来事がないかを常に検討すべきです。

    場合によっては出来事の有無が客観的に確認できないことがあります。また、果たしてDSM-IVで定義をされている出来事基準に合うのかどうか、判断に苦しむことがあります。その場合は暫定的にPTSDの臨床診断をつけ、診断が暫定的であることを意識しつつ治療を行うことになります。併存診断(DSMのⅠ軸、Ⅱ軸診断)や本人の置かれている社会的な状況に注意を払い、PTSD診断を付けて治療をすることが本人にとって最善の利益をもたらしているのかどうかを、常に検討する必要があります。

    2 症状の内容
    診断基準の文章に照らして、合致するかどうかを判断します。本人の訴えに機械的に基準を当てはめるだけではなく、その症状が、原因と考えられている体験によるトラウマの直接的な結果として生じているかどうかを検討する必要があります。例を挙げるならば、示談の交渉によって出来事を思い出すことは侵入(再体験)症状ではありません。うつ病を合併したために意欲がなくなったことは回避麻痺ではありません。傷の痛みやカフェインの過剰な摂取のためにいらだってしまうことは、過覚醒症状ではありません。

    子どもの場合は、症状を言葉で訴えることが難しいので、遊びや行動、生活の変化の中から、医療者の判断で症状を同定しなくてはならない場合があります。
    出典 :診断と治療 | 日本トラウマティック・ストレス学会
  • 3 症状の持続
    代表的な3症状が1ヶ月以上持続した場合にPTSDの診断が下されます。したがって、体験後1ヶ月以内はPTSDの診断を下すことは出来ません。ただし、症状の開始時期は体験後1ヶ月以内であっても構いません。

    4 機能障害
    PTSDの診断のためには、その症状によって生活機能に重大な支障が生じていることが必要です。症状のために外出ができない、仕事ができない、などです。一見仕事ができていても、病的飲酒や浪費が増えたり、家族や友人とのトラブルが増えていることも、機能障害に相当します。

    5 鑑別診断・併存診断
    DSM―IVでは複数の診断基準が満たされたとき、排他的に特定の診断を決めるのではなく、併存診断として複数の診断を付けることが認められています。

    I 軸診断のうち、不安、抑うつ系の障害は高率に合併します。うつ病、全般性不安性障害、恐怖症、パニック発作など。このうち、恐怖症は現実対象への恐怖ですが、PTSDは記憶表象への恐怖という相違があります。恐怖症は具体的な特定の対象によって恐怖が生じるというもので、対象を連想させる刺激によって恐怖が生じるものではありません。パニック発作の場合は明確な誘因が無くても発作が起こります。これに対してPTSDでは出来事を連想させる様々な刺激によって恐怖が生じるという相違があります。

    たとえば乗り物恐怖の場合には乗り物に近づくことによって恐怖が生じますが、乗り物の事故によるPTSDの場合には、そのことに関する新聞記事など連想させる刺激によっても恐怖が生じます。恐怖症でも迷走血管反射を生じたりパニック発作を合併した場合など、重症化する場合があります。また恐怖の対象に頻繁に遭遇している場合には、そのことを夢にも見ますので、PTSDとの区別が難しいことがあります。

    II 軸診断のうちでは境界性人格障害などが合併することがあります。ただし、虐待などの長期的な被害を受けた場合には、PTSDの診断基準には書かれていない人格行動面の変化が生じるとの報告があり、そうした変化に対してDESNOSといった診断基準も提案されていますが、まだ正式には認められていません。そのような方に対して、現行の診断基準では境界性人格障害などが当てはまることがあります。言うまでもなく、先行する人格障害の上にトラウマ被害が生じる場合もあります。
    出典 :診断と治療 | 日本トラウマティック・ストレス学会
  • 以上の5つを満たすことで、PTSDと診断されるはずです。

  • ご自身の判断に頼らずに医療者に診断を下してもらう方が正確でしょう。病院を受診することをお勧めします。