多重人格の原因とメカニズム

映画やドラマなど、フィクションの設定という気がしてしまう「多重人格(解離性同一性障害)」ですが、実際の症例もある現実の病気です。多重人格の原因には、どのようなものがあるのでしょう。

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  • 多重人格の原因 その1 生まれ持った性質

  • 解離性障害に罹りやすい人の特徴として、当然の事ですが、『解離状態になりやすい傾向』があります。解離状態になりやすい人は、人為的に意識水準を低下させて解離現象を起こす催眠に入りやすかったり、読書や映画の世界を現実の世界と同じように感じてのめり込みやすかったりします。
    出典 :解離性障害(解離性健忘・解離性遁走・解離性同一性障害)
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    ただし、ある程度の「共感力」「空想力」は誰でも持っているものです。

  • ここでいう「空想傾向」とは普通の人にも当てはまるレベルではなく、その傾向が顕著な一群であり、人口の約4%が該当とする。 彼らは幼児期から空想の世界に浸り、実際に体験したことと空想の記憶を混同してしまう傾向がある。
    出典 :解離性同一性障害 - Wikipedia
  • 多重人格の原因 その2 心的外傷(トラウマ)

  • 過去に虐待やいじめ、暴行といった外傷体験をして受けた耐え難い苦痛や無力感、絶望、悲しみといった感情を伴う記憶を『解離という防衛機制』を用いる事で自分とは関係がないものとして切り離してしまうのです。
    出典 :解離性障害(解離性健忘・解離性遁走・解離性同一性障害)
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    幼児期の虐待や、放置もこれに該当します。

  • 虐待などの外部から与えられる心的外傷に対して、生まれつき起こしやすい病的な解離が生じ習慣化していく
    出典 :原因(多重人格) | めんたるん
     

    「トラウマ→別人格による現実逃避(解離)」を繰り返すことで、別人格が固定化していくと考えられます。

  • 多重人格の原因 その3 レジリエンス不足

  • 「レジリエンス因子」には「自尊感情」「安定した愛着」から「ユーモアのセンス」「楽観主義」「支持的な人がそばにいてくれること」まで含む 。 レジリエンスはいわば自発的治癒力である。
    出典 :解離性同一性障害 - Wikipedia
     

    これらの要素があれば、精神的に大きなショックを受けても、解離は起こりにくいとされています。

  • でも、幼児期から虐待を受けている人などが「自尊心」「楽観主義」といった性質を備えることは、おそらく無いですよね(>_<)

  • 【注意】多重人格の原因については諸説あります

  • 児童虐待を受けた経験のない多重人格の症例も増えてきていて、児童虐待を多重人格の原因として意識し過ぎるのは慎んだ方がいいと指摘されているのです。
    出典 :原因(多重人格) | めんたるん
  • 根拠のない虐待を問題にされた親が法的手段に訴えることがあります(Am J Psychiatry 1993; 150: 954-958)。親の子に対する肉体的・性的虐待は、患者・親の双方にとって重い意味 をもつ深刻な問題であり、実際に虐待があったとすれば、法的・倫理的問題が生じます。〝解離性同一性障害=親の虐待〟との固定した一面的イメ-ジが定着し ないよう、注意する必要があります。
    出典 :解離性同一性障害
  • 催眠療法などを行う際「幼児虐待があったのでは」と質問されれば、障害を抱えた患者は「あったかもしれない」と思ってしまうものです。
    (もちろん、ちゃんとした医師がそのような質問をすることはありません。)

  • 「記憶の再構成作業は・・・最大級の注意が必要である。・・・しばしば、内容は現実のものと、想像のものと、恐怖の所産との精神力動的な複雑な混合物である。そしてどれがどうであるかを見分けるちゃんとした法則は存在しない。こういう事件ではないか、こういう体験はしなかったかと暗示するのは絶対に避けるべきである。(パトナム1997,p.373)」
    出典 :解離性同一性障害 - Wikipedia