最近注目されている「食道裂孔ヘルニア」どんな病気でどんな症状があるのでしょうか?

私たちの体の胸部と腹部の間に横隔膜という筋肉の膜があります。ここで食道と胃が分かれています。なんらかの原因で膜が緩み胃が飛び出してくる状態を「食道裂孔ヘルニア」と言います。どんな症状があるのかみていきましょう。

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  • 「食道裂孔ヘルニア」とはどんな病気でしょう?

  • 私たちの体の胸部と腹部の間には横隔膜という筋肉でできた膜がありますが、この横隔膜には、食道や大動脈、大静脈が通るための穴が開いています。このうち、食道が通っている穴を食道裂孔といいますが、胃の一部がこの食道裂孔から上の胸部に脱出してしまっている病気を食道裂孔ヘルニアといいます。
    出典 :アステラス製薬|なるほど病気ガイド|逆流性食道炎 知っておきたい予備知識
  • 食道裂孔ヘルニア

     

    逆流性食道炎(胃液が食道にまで逆流し、食道が炎症をおこす事)が長く続くと食道裂孔ヘルニアになりやすい。

  • 食道裂孔ヘルニア

     

    左上:正常な食道と胃
    右上:噴門部が出ているタイプ ①
    左下:胃の一部が飛び出しているタイプ ②
    左上:混合したタイプ ③

  • それぞれ、①滑脱型食道裂孔ヘルニア ②傍食道型食道裂孔ヘルニア ③混合型食道裂孔ヘルニア といいます。先天性のものと、加齢によるものがありますが、ひとつづつみていきましょう。

  • ① 滑脱型食道裂孔ヘルニア

  • 胃は食道に比べて膨らんでいるので、普通は食道裂孔からはみ出すことがないのですが、食道裂孔の穴がゆるい場合は引っ張られてはみ出てしまいます。滑脱型食道裂孔ヘルニアは、胃がまっすぐはみ出てきたものです。食道裂孔ヘルニアの大半がこの滑脱型です。あまり大きな症状が出ることは少ないのですが、合併症を併発しやすいので注意が必要です。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • その症状は・・・

  • 食道裂孔ヘルニアの大半を占める滑脱型の場合、自覚症状はあまりなく、せいぜい特にかがむなど前傾姿勢をとると強く時なる胸焼けや、息苦しい気がすると言った程度のものです。さて、横隔膜には胃の入り口(噴門)を横隔膜の締め付けによって塞ぐ働きもあります。ところが食道裂孔ヘルニアになると、噴門が横隔膜の上に飛び出てしまい、噴門が上手く働けなくなります。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • ですから、食道裂孔ヘルニア場合はヘルニアそのものより、ヘルニアが原因になって起きる合併症のほうが怖いものです。なお同じ食道裂孔ヘルニアでも、胃酸は若い人の方が強力に分泌されますから、若い人の症状のほうが重くなる傾向があります。胃酸を抑える薬は合併症を防ぐ意味でも効果的です。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • ② 傍食道型食道裂孔ヘルニア

  • 食道裂孔ヘルニアの全体のうち、1割程度と数は少ないのですが、滑脱型よりずっと厄介なのがこの傍食道型食道裂孔ヘルニアです。これは胃の一部が食道のわきを通った状態で横隔膜に挟まれるため出血したり、逆に血が巡らなくなったりするなど滑脱型より重い症状を起こしやすいヘルニアです。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • その症状は・・・

  • 傍食道型も滑脱型と同様の症状を示します。その他にも滑脱型ヘルニアの場合ならヘルニア自体にはそれほど危険性はありません。ですが傍食道型になると、横隔膜が胃を締め付けてしまうので、締め付けられた胃が出血してしまったり、逆に血の巡りが悪くなったりします。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • ③ 混合型食道裂孔ヘルニア

  • 傍食道型ヘルニアよりさらに症例は少ないのですが、上で紹介した両者が混合された形で出てくるタイプのヘルニアです。
    出典 :【食道裂孔ヘルニア】 - ヘルニアなび
  • 自覚症状がある場合は、主な症状は、胸焼け、胸の痛み、胸のつかえのこの3つの症状です。この3つの症状は、逆流性食道炎と同様で、食道裂孔ヘルニアが原因で逆流性食道炎を引き起こしている場合もあります。この様な症状は、常に感じる事もありますが、特に強く症状が現われる時があります。夜間の睡眠時や食後すぐに症状が強く出る事が多く、自覚する場合があります。
    出典 :食道裂孔ヘルニアによる主な症状