【生理きたのに妊娠!?】妊娠前に生理がくる、不思議現象を詳しく解説!<妊娠生理?着床出血?>

「妊娠していたら生理が来ない」という症状が懐妊したサインとして一般的ですが、実は「妊娠前に生理があった」という人もいるんです。単に遅れているだけの可能性もありますが、妊娠初期の兆候は様々なパターンがあります。思い当たる性行為があるアナタ、是非チェックしてみてください。

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  • 結論から。妊娠しているのに、出血することはあります。

  • ただし、その出血は生理ではない!

     

    出血したからといって、ぜんぶ生理だと決めつけるのは早いです。
    実は、生理以外でも、病気によって出血することもあれば、妊娠で出血することもあります。
    その出血、色や状態をよくチェックしてみてください。
    もしかしたら妊娠の出血かもしれませんよ?

  • 妊娠した場合に起きる「出血」の症状一覧・見分け方

  • ※ただし、個人差があります。妊娠したすべての女性に起きる症状ではありません。

  • ①着床出血(ちゃくしょうしゅっけつ)

     

    <特徴>
    【色】…茶色っぽい~薄い血の色
    【状態】…オリモノのような感じで、少量
    【出血期間】…個人差あり(※1日~1週間)
    【出血時期】…排卵日(※基礎体温がイチバン下がった日)から約1週間後~生理予定日のあいだ
    【その他身体の症状】…胸の張り

  • 着床出血がなぜ起きるかというと、受精卵が着床する(妊娠する)と、子宮の内膜が少し溶けるためです。
    この溶けた子宮の内膜が、少量の生理やおりもののような状態となって出てくるのです。

    着床出血は、妊娠した人のうち2%程度しか経験しないとされています。
    どうやら、あまりにも少量で気付かなかったり、妊娠超初期のために軽い生理だと気にとめなかったりすることが多いようです。
    どちらかというと、着床出血よりも、それに付随して起きる胸のハリに敏感になって、妊娠に気づく女性のほうが多いようです。

    妊娠を望む女性にとって、着床出血は喜ばしい妊娠のサインかもしれませんが、実は着床出血はあまり望ましい状態ではありません。着床出血はある意味、不安定な妊娠状態を示しています。
    着床出血と併せて下腹部の痛みを発症している場合は、念のため産婦人科を受診しましょう。

    ちなみに、着床出血から4日ほど経つと、早期妊娠検査薬が反応することがあります。
    気になる方はドラッグストアや薬局で購入し、チェックしてみましょう。

    ちなみに着床出血は、学術的にはHartman徴候、日本産婦人科学会では月経様出血と呼ばれています。

  • ②絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)

     

    <特徴>
    【色】…赤、鮮血
    【状態】…大量である場合が多い
    【出血期間】…個人差あり(※妊娠初期~5か月)
    【出血時期】…個人差あり(※妊娠初期~)
    【その他身体の症状】…お腹の張り、腹痛

  • 絨毛膜下血腫は、絨毛膜(※卵膜と呼ばれる3層膜のうちの1枚)と子宮内膜(※2層からなり、薄くなったり厚くなったりする)のあいだにできる「血の塊」です。
    胎盤が作られるときに、子宮内膜の血管が絨毛膜に入り込むのですが、そのときに血管が増えるために出血しやすい状態になり、このとき出た血液が溜まることで絨毛膜下血腫になります。

    絨毛膜下血腫は、超音波検査(エコー)をすることで確認することができます。
    大きさは個人差があるものの、大体1~7cm程度です。
    これ以上血の塊が大きくなって出血が続く場合は、出血とともに流産を引き起こす可能性があるため、およそ8cmを超えた段階で入院や経過観察が必要となります。

    治療薬や治療法はなく、絨毛膜下血腫となった場合は、病院や自宅での絶対安静という処置がとられます。大体の場合、血の塊は自然に吸収され、消えていきます。

    妊娠5か月を過ぎても出血が続く場合は、万が一に備えて大きな病院(新生児ICUをもっているような病院)に入院したほうが良いでしょう。

  • ③子宮外妊娠(しきゅうがいにんしん)

     

    <特徴>
    【色】…個人差あり(※生理のような出血と訴える人が多い)
    【状態】…比較的まとまった出血量がある
    【出血期間】…個人差あり
    【出血時期】…生理予定日の周辺が多い
    【その他身体の症状】…腹痛

  • 子宮外妊娠は、以前性病(クラミジアや淋病など)にかかった経験があったり、堕胎の経験があったりするなどで、卵管がキズがある女性が発症しやすいです。

    きちんと子宮内で妊娠した場合、子宮は、赤ちゃんの成長にあわせて伸縮します。しかし、子宮の外(卵管)で妊娠をしてしまうと、卵管は伸縮できないため、赤ちゃんの成長が進むと破裂してしまいます。
    卵管の限界は、大体妊娠4か月程度です。これ以上になると赤ちゃんが大きくなりすぎて、卵管が破裂してしまいます。卵管が破裂した場合、大量の出血が発生し命にかかわるため、早期治療が必要です。

    子宮外妊娠の治療では、自然に吸収され治癒を待つパターン、薬物投与を行うパターン、手術で卵管を切除するパターンにわかれます。
    いずれにしても、子宮外妊娠した赤ちゃんは産むことができません。
    卵管切除を行うと、今後妊娠する確立がやや下がりますが、片方の卵管でも妊娠し、無事に元気な赤ちゃんを出産するお母様も多いです。

    いずれにしても、早期治療が大切です。
    心配な方は「子宮卵管造影検査」をしてみましょう。自分の子宮の状態や卵管の形をレントゲンで確認することができます。

  • ④化学流産(かがくりゅうざん)※化学的流産、ケミカル・アボーション

     

    <特徴>
    【色】…普段の生理と同じような色
    【状態】…普段の生理よりやや多い傾向あり
    【出血期間】…普段の生理よりやや長い傾向あり
    【出血時期】…生理予定日の1週間後~
    【その他身体の症状】…子宮の痛み(激痛)、吐き気、匂いに敏感になる、頭痛など

  • 化学(的)流産は、受精した卵子が子宮内膜にうまく着床できず、通常の生理と同じように血液と一緒に受精卵が排出されてしまうことをいいます。
    一応受精はしているため「生理予定日から少し経ったけど、妊娠してるかな?」と妊娠検査薬でチェックしてみると陽性になります。
    しかし、数日後に出血した際に受精卵が卵子が排出されてしまうと、そこで妊娠は成立しないことになります。

    これは厳密にいうと、妊娠していない(≒着床していない)状態です。なので”流産”と呼ぶことが正しいのかという議論はあります。

    最近は妊娠検査薬がどんどん高感度になり、従来なら反応しなかった妊娠さえも検出してしまうようになったために、このような超初期の流産に気づくようになってしまったのです。

    化学的流産したからといって、落ち込む必要はありません。化学的流産は、医学的には流産にカウントしませんし、誰にでも起きる現象です。
    受精しても、無事着床して妊娠までたどり着ける卵子はわずか25%程度と言われています。
    化学流産の2か月後にまた妊娠して、無事出産するような方も多くいます。
    妊娠できる可能性があることをポジティブに捉えましょう。

  • 妊娠前の出血は他にもある

  • 膣のただれが原因で、内診やセックスの刺激で出血する子宮膣部びらん、子宮頸管にできた良性の腫瘍、子宮頸管ポリープからの出血など
    出典 :妊娠初期の出血 赤すぐ|妊娠初期の出血についての説明や妊婦さんの体験談
     

    実は、今挙げた4つの症状以外にも、妊娠前・妊娠超初期の出血には様々な病気が隠れている可能性があるのです。もし妊娠の可能性があるのに出血があり不安な場合は、一度病院へ相談にいくことをお勧めします。

  • 【おまけコラム】そもそも「生理」とは何か?

  • 生理は「妊娠しなかったとき」に起きる現象

     

    妊娠しなかったとき、いらなくなった子宮内膜を排出するために出血する現象を生理(月経)と呼びます。
    …ということは『妊娠しているのに、その前に生理になった』というのは矛盾していて、あり得ないことなのです。

  • 赤ちゃんが育つお部屋である「子宮」。
    その内側は「子宮内膜」と呼ばれる膜でおおわれています。
    生理が近づくにつれて、子宮内膜は分厚くなります。(生理前でなんと1cmほどに!)
    分厚くなった子宮内膜には、細胞・毛細血管・分泌液を出す分泌腺などがたくさんの組織が含まれています。

    もし、女性の卵子と男性の精子がうまく結合すると、受精卵になります。
    さらに、この受精卵が子宮内膜に着床すれば妊娠が成立します。

    受精卵の子宮内膜への着床が失敗すれば妊娠しないので、いらなくなった子宮内膜ははがれ落ち、血液と一緒に排出されます。これが生理のしくみです。

  •  

    『出血』も『腹痛』もある着床出血や子宮外妊娠など、妊娠後の様々な出血パターン。
    確かにこれでは『生理』と勘違いする人が多いのもうなずけますね。
    思い当たる性行為があった方は、その出血が本当に生理なのか、一度疑ってみてくださいね。