重症筋無力症とはどんな病気か

重症筋無力症という病気、聞いたことはありますか?
どんな病気で、どんな症状があらわれるのかをまとめました。

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  • 重症筋無力症とはどんな病気なのでしょう

  • 重症筋無力症は、Myasthenia Gravis(ミアステニア・グラービス)と言い、二つの頭文字からMGと略称されています。

    重症筋無力症は、神経と筋肉の接合部分の異常の為に、筋力が弱まり疲れやすく、ひとつの筋肉を繰り返し使うと急速に力が落ちて、動かなくなり全身的な脱力が起こる病気です。筋力低下の起こる部分は自分の意志で動かすことのできる筋肉(随意筋)のみで、心臓や内蔵などの平滑筋の力が弱くなることはありません。
    出典 :全国筋無力症友の会:重症筋無力症について
  • 運動神経からの興奮が筋肉にうまく伝わらず、脱力状態となる病気。初め眼筋に障害が現れ、進行すると四肢に広がり、呼吸筋が麻痺することもある。神経と筋との接合に自己免疫による異常があるために起こる。厚生労働省の特定疾患に指定。
    出典 :重症筋無力症 とは - コトバンク
     

    出典:小学館
    監修:松村明
    編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
    編集協力:曽根脩
    (C)Shogakukan Inc.

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    どんな病気なのでしょう……。
    患者さんの数や、かかりやすい人などの特徴も一緒に見ていきましょう。

  • 患者数はどのくらいいるの?

  • 1987年の調査では推定有病率は人口10万人あたり5.1人で、全国患者数は約6,000人と推定されていましたが、2006年の全国調査では、有病率は人口10万人あたり11.8人、患者数は15,100人という調査結果がでました。
    出典 :難病情報センター | 重症筋無力症(公費対象)
  • どんな人がかかる病気なの?

  • 男女比は1:1.7で女性に多いのが特徴です。発症年齢は、5歳未満に一つのピークがあり全体の7.0%になります。その後、女性では30歳、55歳にピークがあり、男性では10歳から65歳の間に好発年齢が広がっています。特別な地域や職業歴と重症筋無力症発症の因果関係はありません。
    出典 :難病情報センター | 重症筋無力症(公費対象)
  • どんな症状があるの?

  • 重症筋無力症の症状は、まぶたが垂れ下がったり(眼瞼下垂、がんけんかすい)、物が二重に見えたりする(複視、ふくし)目に関係する症状、だるさやまひのために腕を上げられなかったり、脚がもつれたりする四肢の症状、食べ物や飲み物を飲み込めない喉の症状と多彩です。重症の場合は、呼吸困難になることもあります。
    出典 :Japan MG Registry 重症筋無力症多施設共同研究
  • ・お風呂で髪を洗っていると腕がだるくなりやすい?

    ・歯を磨いていると腕がだるくなりやすい?

    ・雑巾がけで腕がだるくなりやすい?

    ・長く走ると脚が動かなくなる?

    ・階段を続けてのぼれない?

    ・歌を歌っていると、鼻声になる?

    ・音読を続けるとろれつがまわらなくなる?

    ・硬い物を噛んでいるとあごが疲れてくる?

    ・飲み物を一気に飲もうとすると、むせたり、鼻に逆流する?

    ・午後の授業では、黒板の字がだぶって見える?

    ・午後にまぶたが下がってくる?
    出典 :Japan MG Registry 重症筋無力症多施設共同研究
     

    上にあげた症状は、患者さんから訴えがあったものです。
    このような症状が出ると、この病気が疑われますが
    「雑巾がけで腕がだるくなりやすい」や、「午後にまぶたが下がってくる」などは日常ではありがちなことの様に思います。

    やはり、そのことで病気の発見が遅れたり、周囲の病気への誤解などがうまれたりするようです。

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    階段を続けてのぼれない?

  • 症状が身体が疲れてくる夕方などに出る!?

  • この病気は、運動を続けた後や、夕方、疲れが出る時間帯にだけ症状が生じる場合もあるため、「なまけている」とか「心の問題」などと誤解される場合もあります。
    出典 :Japan MG Registry 重症筋無力症多施設共同研究
  • こうした症状は、反復動作、持続運動で明らかになりやすく、「易疲労性(いひろうせい)」と呼ばれます。
     また、一日の様々な活動により、時間がたつにつれて次第に筋力が低下する傾向があり、一 日の中でも比較的夕方以降に症状がでやすい(日内変動)という特徴があります。
    出典 :Japan MG Registry 重症筋無力症多施設共同研究
     

    また、休息を取ると症状が改善することから、自分でも「ただの疲れ」と認識してしまい、病気に気づかないことが多いようです。

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    このように、ただ「疲れている」とだけ認識してしまい、病気の症状が出ていることを見逃しがちな病気です。
    上記のようなチェックポイントを自身で押さえておき、早期に検査、診察してもらうことが大事ですね。