どうして髪の毛を抜くの?

髪の毛を自分で抜いてしまう人がいます。
どうして、そんなことをしてしまうのか?
ただの癖として、放置されがちですが、実は立派な心身症なのです。

view721

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • 髪の毛を自分で抜いてしまう人

  • 健康な髪の毛を自分で抜いてしまう人がいます。
    これは、いわゆる「脱毛症」(自然に髪の毛が抜けてしまう)ではありません。
    あくまで、自分で自分の健康な髪の毛を抜いてしまう「抜毛症」と呼ばれるものです。
    エスカレートしてくると、所々すっぽり髪の毛がなくなる部分も出てきてしまいます。
    なかには、頭髪を全部抜いてしまって、体毛を抜き始める人もいます。

  • どうして、そんなことをしてしまうのか?

  • 抜毛症は、いわば自傷行為の一種です。
    極度にストレスが抑圧されると、ストレス解消の代償行為として行われます。

    自傷行為は、基本的に自分への懲罰です。
    患者が大人であっても、子供であっても、
    幼少期に両親からの十分な愛情を得られなかったために、
    自己評価が極端に低く、本当は評価されたい自分とのギャップや、
    評価してくれない他人への怒りが、自分を傷つけるという行為へつながるのです。

  • どうすれば、治るの?

     

    抜毛症は、心身症です。
    病気なのですから、
    治療すれば治るのです。
    まずは、心療内科やカウンセラーの助けを借りて、何がストレスの原因なのか、突き止めましょう。
    原因が分かれば、
    対処方法が考えられます。

  • 周囲の人は、どう接したらいいの?

  • 一番やってはいけないことは、「髪の毛を抜くのを、やめなさい!」と叱ることです。
    患者は、髪の毛を抜くのをやめたいと思っています。
    やめたいのに、やめられない、そういう病気なのです。
    まず、そのことを理解しましょう。

    また、家族が「そういう姿を見ていると、自分がつらくなる。だから、やめてくれ。」と言ってしまうことも、よくありますが、これも症状を悪化させます。
    一番つらいのは、患者本人です。
    患者は自分のことを過剰に責めるあまり、自傷行為を行っているのです。
    そこへ「自分がつらくなる」と、患者をさらに責めるような発言をするのは
    やめましょう。

  • 時には、思い切った行動力も必要。

     

    抜毛症を治すには、ストレスを取り除くことが一番近道です。
    そのためには、時に大きなアクションが必要になることがあるでしょう。

    例えば、転職、転校という環境の変化だけではなく、離婚や親と離れて暮らす、など、自分の今の家族と離れたほうがいい場合もあるのです。

    でも、忘れないでください。

    誰でも、健康で幸せな人生を歩む権利があるのです。
    自傷行為を行ってまで、誰かのために、何かを我慢し続ける必要はないのです。

    まず、「自分は健康で明るく生きていいんだ」と思ってください。そこから、第一歩が始まります。