Q熱の症状  原因不明の発熱・肺炎・肝炎は人獣共通感染症かも                   

【Q熱の症状】
Q熱とは主に家畜やペットから感染する、コクシエラ菌による人獣共通の感染症です
季節外れのインフルエンザ様症状や、原因不明の肺炎・肝炎などはQ熱の可能性があります

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  • Q熱とは

  • コクシエラ科コクシエラ属のCoxiella burnetii の感染によって起こる感染症である。
    出典 :Q熱|厚生労働省
     

    通常は家畜やネコなどのペットの流産や出産に関連して、胎盤に感染しているC.burnetii を吸入するなどによって、2~3週間の潜伏期を経て発症するということです
    Q熱のQは、当初は原因不明だったことから“?”の意味だということです

  • Q熱の潜伏期の長さは、通常10-14日ですが、最初にその人の体内に入り込んだCoxiella burnetii の数によると考えられています。多数のCoxiella burnetii が入り込めば、Q熱の潜伏期は短くなります。
    出典 :横浜市衛生研究所:Q熱について
     

    菌に接触して、2~3週間の内に発病する場合が多いですが、潜伏期が40日ということもあるようです
    通常、一度罹患し全快すれば生涯にわたって再度罹患することはないとされています

  • Q熱の感染経路

  • コクシエラ菌の感染経路

     

    感染源は主に家畜やペット、自然界では多くの動物やダニが保菌しており、これらも感染源となり得ます
    胎盤で爆発的に増殖するため、菌を大量に含む家畜の胎盤や羊水が原因となったヒトの集団感染が数多く報告されており、米国、カナダでは出産時のネコが感染源となった例が報告されているとのことです

  • ヒトからヒトへの感染はまれだとされています。また、Coxiella burnetii に汚染された食物を食べての感染は少ないと考えられています。
    出典 :横浜市衛生研究所:Q熱について
     

    日本の基準で殺菌されている牛乳は安全だとされています

  • 野生動物ではダニからの感染も推定されているが、ヒトでは主要な感染経路ではない。
    出典 :IDWR 感染症の話 (Q熱)
     

    クマ、シカ、野ウサギ等の野生動物にもコクシエラの感染が報告されているとのことです
    この菌は大きさ0.25〜1.25ミクロンで、円形、楕円形、棒状などさまざまな形態をとり、周囲の環境が強い酸性(pH4.5以下)になると、カビの胞子のような抵抗力の強い「芽胞」に姿を変え、熱にも強く、微生物が苦手とする乾燥した塵埃の中で生存するということです

  • Q熱の症状

  • Q熱感染者のX線写真(B)

     

    原因不明の発熱、肺炎、肝炎はQ熱を疑う所見だそうです
    感染症状は急性型と慢性型がありますが、多くは、インフルエンザ様の急性呼吸器感染症型です
    消化器症状を主とするものや、肝炎症状を主とするものなど、一定しないようです

  • 2~3週間の症状のない期間のあと、悪寒、発熱、頭痛、筋肉痛や関節痛がおこります。悪化すると内臓に異常がおこることがあります。また妊娠している女性で流産がおこることがあります。免疫能が下がっている人では慢性化することがあります。
    出典 :FORTH|お役立ち情報|感染症についての情報|Q熱
     

    もともと心臓の弁に病気のある人などは、心臓に感染し重い症状が生じることがあるので注意が必要です

  • Q熱の症状~急性の症状~

  • 急性のQ熱は、高熱(ピークが39.4度-40.6度)・激しい頭痛・悪寒・筋肉痛・混迷・咽頭痛・発汗・乾いた咳・嘔気・嘔吐・下痢・腹痛・胸痛などから一つ以上の症状が急激に出現する場合が多いです。発熱は2日ほどのこともありますが通常1-2週間続きます。
    出典 :横浜市衛生研究所:Q熱について
     

    症状が出た患者のうち、3~5割が肺炎になるということですが、レントゲンで肺炎と診断されても、咳や肺雑音が見られない人も多いようです

  • 不明熱、非流行期のインフルエンザ様疾患、ウイルス検査陰性の肝炎、細菌検査陰性の心内膜炎などはQ熱の可能性を検討すべきケースとなり、特に動物との接触がある場合にはさらにその可能性が高まると考えてよい。
    出典 :東京都感染症情報センター » 我が国におけるQ熱リケッチア症の現状
     

    患者の多数が肝臓機能検査で異常値を示し、約3割は急性肝炎になるというデータも
    数ヶ月の内に、患者の大多数は回復するものの、急性Q熱の1~2%は死亡するというデータもあるようです
    主に抗生剤で治療し、発症から3日以内に投与することで早い回復が期待できるということです

  • Q熱の症状~慢性の症状~

  • 慢性のQ熱は、6ヶ月以上にわたる感染がみられるもので、急性のQ熱に比べて症状が重い。急性Q熱から慢性Q熱に移行する頻度は5%程度とされている。慢性のQ熱では、慢性肝炎、骨髄炎、心内膜炎をおこすことが多く、予後は不良である。
    出典 :Q熱 - Wikipedia
     

    慢性のQ熱になりやすいのは、心臓弁膜症のある人、臓器移植を受けている人、癌や慢性腎臓病に罹っている人などということです

  • 完治しないままに慢性化させてしまった場合はやっかいだ。リケッチアは血管の周辺組織などに長く居続け、最後には心臓内部の肉塊の中などにしっかりと巣くっている。こうなると、まず回復は望めない。症状が出始めて3年以内にほとんどの患者が死亡するという。
    出典 :Q熱--潜在感染者が懸念される「ナゾの発熱病」 - ニュース - nikkei BPnet
     

    急性の場合98%の罹患者は完治するため、症状が慢性化しないうちに治療することが必要です