妊娠中の方・プレママ必見!癒着胎盤の原因を知っておこう

「癒着胎盤」聞きなれないかもしれませんが、癒着胎盤の原因を知っておけば、妊娠中のみなさんも、これから妊娠を検討されている方も心の準備ができるはずです。お産に関わるリスクの1つですので、是非知っておきましょう。

view42

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • 【癒着胎盤とは?】

  • 癒着胎盤は,胎盤付着面の床脱落膜の形成の欠如あるいは子宮壁の瘢痕組織による脱落膜の発育不全により,絨毛浸潤の抑制ができないために発生すると考えられており,その結果胎盤が子宮筋に強固に付着して剝離できない状態をいう.
    出典 :日本産科婦人科学会
     

    日本産科婦人科学会の資料による定義です。単語が難しくて分かりにくいですが、要約すると、赤ちゃんが生まれた後に出てくるはずの胎盤が出てこず、その原因は、胎盤が子宮内にがっちり付着してしまっていて取れない状態、ということです。

    通常、妊娠時に脱落膜と呼ばれる膜が子宮内部に形成され、分娩が終わると子宮から体外に出ていくところ、癒着胎盤の場合、脱落膜が発育不全となってしまうそう。そのため胎盤が子宮にくっついてしまい、剥がれなくなってしまうのです。

  • 【癒着胎盤の発症頻度】

  • 癒着胎盤の発症率は約0.01%だそうです。つまり10000人に1人というかなり稀なことでもあります。

    これを読んで少し安心できたのではないでしょうか。でもリスクは完全に排除できたわけではありません。

  • 【前置胎盤との合併】

  • 胎盤が正常より低い位置に付着し、胎盤が子宮の出口(内子宮口)にかかっていたり覆っていたりする状態を「前置胎盤」
    出典 :早産・切迫早産:病気を知ろう:日本産科婦人科学会
     

    前置胎盤の発症頻度は0.26%~0.57%だそうです。胎盤が子宮の出口近くにあるため、ほぼ100%に近い確立で帝王切開での分娩になってしまうそう。帝王切開がハイリスクであることは周知の事実ですが、前置胎盤のうち、癒着胎盤を合併するケースが5~10%あるそうです。

    日本産科婦人科学会によると、前置胎盤の発症メカニズムについての詳細はまだわかっていないそうです。ただ傾向として流産手術などによる子宮内膜の傷、炎症が起こることにより前置胎盤も起こりやすくなるそうです。また次のことが原因として挙げられています。
    ・高齢妊娠
    ・喫煙
    ・多産婦(1人以上お産をしていること)
    ・多胎(双子以上)
    ・帝王切開での分娩
    ・流産手術や人工妊娠中絶、その他子宮手術
     
    最近では高齢妊娠、不妊治療、帝王切開分娩の増加などにより前置胎盤の頻度も増加しているそうです。特に帝王切開での分娩経験がある方は、その頻度が増すごとに癒着胎盤の発生率も上昇するという報告があるそうです。

  • 【癒着胎盤の原因と対策】

  • 初産よりも何度かお産を経験されている方のほうが癒着胎盤のリスクが高いようです。

    また、子宮の手術をされた方(子宮の内膜が傷ついている)、帝王切開での分娩経験のある方、中絶経験のある方、などがより癒着胎盤になるリスクが高いそうです。

    防ぎようがないことが多く、対策は困難ですが知識として持っていることにこしたことはありません。

  • 【癒着胎盤かどうかはいつ判るの??】

  • では、自分が癒着胎盤かどうかはいつ判るのでしょうか??分娩前にわかっていれば処置してもらえるのでしょうか?

    答えは、NOです。残念ながら分娩してみないと判らないのが現状のようです。赤ちゃんが出てきて長時間経過したのに胎盤が出てこなかった場合や、大出血がみられた場合に癒着胎盤が疑われるそうです。

    とにかく大量出血が母体の生命を危ういものにするので、子宮摘出手術に及ぶこともあるそう。

    帝王切開を経験している方で前置胎盤であることがわかった場合には、癒着胎盤が起こりうる可能性が高いと見なされ、大量輸血血液を準備しての分娩措置が取られるとのことです。

  •  

    癒着胎盤は確率的に見ればかなり稀なことですので、妊娠中の方やプレママさんが過度に怖がる必要はないです。ただリスクの1つとしての知識を備えておくことは大変有意義なことですね。

    お産が大変なことであること、赤ちゃんが生まれてくることが奇跡的に尊いこと、リスクが沢山あることをこの際に考えるよいきっかけになれば幸いです。