神経膠腫の種類や悪性度・発生原因についてのまとめ

神経膠腫は脳の神経膠細胞から発生する腫瘍で、脳腫瘍の3割前後を占めると言われています
悪性腫瘍として主に星細胞腫が代表的ですが、そちらもグレード2~4と悪性度で分けられ、成人のほとんどはグレードⅡ以上だということです

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  • 神経膠腫とは

  • 神経膠腫(しんけいこうしゅ:グリオーマ)とは

     

    神経膠腫は脳にできる悪性腫瘍の中で最も発生頻度が高く、原発性脳腫瘍の約35%を占めます。良性のものと悪性のものがあります

    神経膠腫は、さらに星細胞腫・悪性星細胞腫・膠芽腫・髄芽腫・その他に分類されます

  • 神経膠腫の原因

  • 脳腫瘍の多くは遺伝子と毒素との相互作用により起こると考えられています。
    出典 :脳腫瘍(神経膠腫) リスク要因 | BIV-deCODEme
     

    近年の研究で、神経膠腫の発症リスクを高める遺伝子多型がいくつか見つかっているそうです

  • 現在のところ、神経膠腫のはっきりとした発生原因は不明です。
    しかし、神経膠腫の発症には遺伝子的要因と環境的要因の両方が関係していると考えられています。
    出典 :神経膠腫の原因【神経膠腫の警告】
     

    環境的要因として現在のところはっきりとしているのは、電離放射線への曝露だそうです
    携帯電話の使用による影響については、現在のところ悪性神経膠腫のリスクとの関連性は見つかっていないようです

  • 建設資材、プラスチック、繊維などを生産する人々など、電離放射線や特定の化学物質に繰り返しさらされるような職種の人は脳腫瘍発症率が高いと言われています。
    出典 :脳腫瘍(神経膠腫) リスク要因 | BIV-deCODEme
  • 神経膠腫の種類

  • 良性腫瘍のほとんどは悪性度(グレード)が1で、代表的なものとして髄膜腫(ずいまくしゅ)・下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)・神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)があります。
    出典 :脳腫瘍 << 国立がん研究センター
     

    良性脳腫瘍のほとんどは手術で全て摘出すれば再発はまれですが、わずかな残存組織から腫瘍が再発することもあるそうです

  • 星細胞腫が代表的

     

    グリオーマにはグラフのように、いくつか種類があり、
    それぞれに悪性度が与えられています

    ・グレード1・・・良性
    ・グレード2・・・中間
    ・グレード3~4・・・悪性

    星細胞腫が最も代表的で、上位3つの「膠芽腫」「星細胞腫」「退形成性星細胞腫」はいずれも星細胞系腫瘍となります

    星細胞腫はグレード2
    退形成性星細胞腫はグレード3
    膠芽腫がグレード4で、膠芽腫が最も悪性となります。

  • 最も悪性が強い腫瘍 膠芽腫

     

    ・脳の神経細胞を支える神経膠細胞(星細胞)が腫瘍化したもの
    ・大脳に発生して、周囲の脳に滲み込むように広がる
    ・脳腫瘍 グリオーマ の中で最も悪性の腫瘍
    ・好発年齢は60歳以上
    ・5年生存割合は10%ほど
    ・平均余命は1年半くらい
    ・発生部位で生命予後が大きく変わる

  • グレードⅡの星細胞腫は悪性化するのか

  • びまん性星細胞腫
    ・成人の星細胞腫の約3割を占める。
    ・比較的良性だが、周囲の組織に浸潤していることが多く、手術だけでは取りきれない。
    ・手術後に放射線治療や化学療法を行う。
    出典 :グリオーマとは - 脳腫瘍闘病記・悪性脳腫瘍患者の肉体改造記~脳腫瘍との共生~
     

    グレードⅠの毛様細胞性星細胞腫は15歳未満の子供に極めて多く、成人が罹患するのはグレードⅡ以上とのことです

  • グレード2である星細胞腫の5年生存率は約70%、10年生存率約50%程度であり、長期経過で再発、悪性転化し、予後不良となることが明らかとなっている。
    出典 :京都がん研究会メールマガジン 第 94 号
     

    リンパ節転移や多臓器転移が少ないため、悪性度が病理組織学的に評価されていて、生きている体を観察しての評価ではないということで、グレードⅡはあくまでも低悪性だということを念頭に検討すべきだとの意見もあるようです

  • グレード2の星細胞腫では10年間観察してもほとんど大きくならないという良性の経過をたどるものが稀にあります
    出典 :星細胞系腫瘍 | 脳外科医 澤村豊のホームページ
     

    びまん性星細胞腫は脳の中にしみ込むように発育するので治療が難しく、手術でこれを全部とることはできないことが多いようです
    かなり限局性で正常脳との境界がはっきりしていて,手術で完全摘出できるびまん性星細胞腫もあり、それは予後は良好なようです

  • グレードⅢの退形成性星細胞腫

  • グレード2のびまん性星細胞腫とグレード4の膠芽腫の間に位置する、グレード3のものが退形成星細胞腫と言われています。
    出典 :退形成星細胞腫 | 病名から医師・病院・クリニックを検索【病院検索ホスピタ】
     

    退形成性星細胞腫グレード3での5年生存割合は40%程度で、手術で出来る限り摘出した後、放射線治療が欠かせないとのことです