治療は困難を極める病気。脳出血の予後の、大変な治療について。

脳出血になってしまった場合、その治療は大変困難なものになるケースがほとんどです。その実態と現実についてお話させていただきます。

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  • 脳出血になった方が、身近におられますか?

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    脳出血の予後は、リハビリも含めて、とても大変なものになります。

  • 脳出血というのは、脳の中の血管が切れて、血の塊(血腫)ができる病気です。

  • 普通の病気とちがって、血の塊を取り除けば終わり、というものではありません。

  • 脳内出血とは「脳の深部に行く細い血管(穿通枝)が切れて、脳の中に血腫を作る」状態であることはすでにお話ししました。
    脳内出血では、出血と同時に出血した部分の脳は破壊されてしまうため、たとえ血の塊(血腫)を取り除いても、すでに血腫で破壊された脳は直らないことを理解することが、治療を理解する上でとても大切なのです。
    出典 :脳出血の治療
     

    脳の細胞は、一度壊れてしまったら二度と元には戻りません。

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    神経細胞は、特別な細胞なのです。

  • 脳内で起きた出血なので、その被害を最小限にとどめるような治療を、まず行います。

  • 「脳内出血」とは、読んで字のごとく「脳の内出血」なのです。
    ですから、脳内出血の治療は、他や足をぶつけたときにできる「皮膚の内出血(あざ)」に対する治療の基本が、出血があまりに多くて困る状況でない限り ①内出血がどんどん広がらないように安静にする、② 出血の周りの腫れを最小限におさえるために冷やしたりする事であるのと、基本的な考え方は同じです。
    出典 :脳出血の治療
     

    早めに対応しないと、損傷個所がどんどん広がっていきます。

  • 脳出血の治療の基本を、ざっと押さえてみましょう。

  • 脳内出血の治療の基本は:

    出血を早く止めて、再出血を避けるために血圧を下げる。
    出血が止まりやすくなるように「止血剤」の注射をする。(歯磨きの中にも入っている薬などです)
    血腫で圧迫されて周りの脳がむくんでくるので、脳のむくみをとる注射をする。
    血腫は時間をかければ吸収されるので、自然な吸収を待つ。
    のが原則です。
    出典 :脳出血の治療
     

    基本的に、出血を停めることが原則です。

  • 脳内の圧を下げるために、脳室ドレナージという方法が行われたりします。

  • 脳室ドレナージ術
    血腫を除去する手術ではありません。出血が脳脊髄液の貯流した脳室というところに大量に流れ込むと、脳脊髄液の循環を障害する急性の水頭症と呼ばれる状態になり、脳内の圧が急激に上昇します。そんな場合に、脳室内の血腫の除去と脳圧のコントロールのために、脳室内に細い管を挿入する手術です。局所麻酔下に、頭蓋骨に小さな穴をあけ、細い管を脳室に挿入します。視床出血の場合に行われることが多いです。
    出典 :Stroke vol.7-6
     

    すみやかに圧を下げないと、無事な箇所にも影響が及びます。

  • 比較的メジャーな治療法は、「定位的脳内血腫吸引術」でしょうか。

  • 定位的脳内血腫吸引術
    局所麻酔下に、定位脳手術装置に頭部を固定し、CTにて3次元的に血腫の位置を計測します。そして、頭蓋骨に小さな穴をあけ、穿刺針を挿入して血腫を吸引する方法です。手術手技が簡単で低侵襲であり、高齢者でも手術できるため、この手術は日本において普及しています。
    対象となるのは、主に被殻、視床、小脳あるいは脳幹(橋)の軽度から中等度の出血とされています。また全身麻酔による血腫除去術が、何らかの理由でできない場合に、この手術が選択される場合もあります。
    出典 :Stroke vol.7-6
     

    対応できる範囲が広いのも、特徴のひとつです。

  • いくつか治療法を紹介させていただきました。ならないに越したことはないですよね…。