【脳下垂体腫瘍】 手術は必要?どんな治療法があるの?

脳下垂体腫瘍は自覚症状があまりないまま人間ドックで見つかる人が多い病気です。かならずしも手術が必要かというとそうではなく、治療もしないで経過を観察する事が多いようです。どんな病気か知って適切な治療を選択しましょう!

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  • 最近目が悪くなった(メガネを調整してもよく見えない)・・・、乳汁が出る・・・、不妊治療をしても妊娠しない・・・、生理が不規則になった、生理が止まった・・・、靴のサイズが変わった・・・、噛み合わせが悪くなった・・・、指輪のサイズが変わった・・・、急激に太った・・・、治療しているのに血圧や血糖値が改善しない・・・

  • こんな症状ありませんか???

    もしかすると「脳下垂体腫瘍」、脳が関係している病気かもしれません。

  • 「脳下垂体」の名称について

  • これは、読んで字のごとく、「脳からぶらさがっている器官」のことで、実際は脳の下面と細い茎(これを下垂体茎といいます)でつながっているため、このように呼ばれます。
    出典 :下垂体腫瘍 | 日本医科大学付属病院
  • 「脳下垂体」ってどこにあるの???

  • 脳の正中断面

     

    およそ首から上のいわゆる頭蓋骨のほぼ中心に位置します。
    別のいい方をすれば、眉間の奥7cm前後のところにあります。
    脳下垂体のすぐ中上には左右の視神経とその交叉部があります。

  • 脳の下面

     

    脳下垂体の左右には海綿静脈洞という太い静脈があり、その中を内頸動脈という太い動脈や眼球を動かす神経などが走っています。
    正常な脳下垂体は 「女性の小指の先端」くらいの大きさで、重さは1gもありません。
    これはさらに前葉と後葉の2部に分かれており、前者が大きな容積を占めています。

  • 「脳下垂体腫瘍」ってどんな病気???

  • ここはいろいろなホルモンを分泌するホルモンセンターです
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 脳下垂体には色々な種類のホルモンが分泌されますが、どのホルモンが異常に分泌されるかによって、表れる症状も異なってきます。

  • 下垂体から分泌されるホルモンとしては,プロラクチン,成長ホルモン,副腎皮質刺激ホルモン,甲状腺刺激ホルモン,黄体形成ホルモン,卵胞刺激ホルモン,抗利尿ホルモンなどがあります
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 脳下垂体腺腫となって過剰に産生されるホルモンは、「プロラクチン」,「成長ホルモン」,「副腎皮質刺激ホルモン」、この3つです。

    これらが、大量生産されると、どうなるか、下記にまとめました。

  • プロラクチン (PRL) を作る腫瘍(プロラクチノーマ)
    女性では,月経が不順になったり無くなってしまったりして(無月経),妊娠もしていないのに乳汁が出ます(乳汁分泌)。妊娠ができない病気のひとつとしても有名です(不妊症)。男性では無症状のことが多いですが,腫瘍が巨大になったり,まれに乳汁分泌と女性化乳房がみられます。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 成長ホルモン (GH) を作る腫瘍
    成人では先端巨大症 (acromegaly,アクロメガリー) といって,体全体がいつの間にかごつくなります。鼻や唇,舌,手足が太く大きくなり,指輪や靴が入らなくなってしまうのが特徴です。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 舌が大きくなることでいびきをかいたり睡眠時無呼吸になったり,手のひらに汗をかいたり,手がしびれたり,高血圧,糖尿病,高脂血症,心疾患,変形性関節症,無呼吸症候群になったりもします。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 鼻や唇,舌,手足が太く大きくなり,指輪や靴が入らなくなってしまうのが特徴です。舌が大きくなることでいびきをかいたり睡眠時無呼吸になったり,手のひらに汗をかいたり,手がしびれたり,高血圧,糖尿病,高脂血症,心疾患,変形性関節症,無呼吸症候群になったりもします。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • とてもゆっくり進行するので,長い間この病気に気づかないということは普通にあります。子供ではめずらしいのですが,異常に背が伸びる巨人症になります。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) を作る腫瘍
    クッシング病と呼ばれるこの腫瘍はまれでほとんどありません。顔が丸くなって,体幹部だけが異常に太ってきて,にきびができたり,皮膚の割れ目と色素沈着,高血圧,糖尿病,骨粗鬆症,浮腫,月経異常,多毛になったりします。精神症状を出すこともあります。最も治療がむずかしい下垂体腺腫です。
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
     

    クッシング病の場合は手術も必要かもしれません。
    まとめの最後の方にでてきます。

  • 「脳下垂体腫瘍」と診断されたら・・・

  • 病気が見つかったときに、全ての患者さまにとって、直ちに治療が必要でしょうか?答えは“No”です。
    無症状でみつかる下垂体腫瘍の内、そのほとんどは経過観察のみで長期にわたり問題を起こすことはありません。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:下垂体腫瘍の治療
  • 腫瘍の増大によって症状を出す場合でも、多くの場合には、数年の間、経過観察をすることで、治療の必要性がはっきり診断でき、しかも、それから治療を開始しても全く遅くありません。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:下垂体腫瘍の治療
  • •その多くは治療する必要がありません
    •ですから安易に手術を受けてはいけません
    •下垂体腺腫は,とてもとても多い病気でほっておいても何でもないものや大きくならないものも多いのです
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • 多くの方が手術や内服治療を行わずに年に1-2回の外来通院のみで問題なく経過観察をしています。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:下垂体腫瘍の治療
  • 実際に手術が本当に必要な方は非常にわずかです。現在、外来で100人以上の下垂体腫瘍の患者さまを経過観察していますが、そのほとんどで問題を認めていません。
    出典 :東京大学医学部脳神経外科:下垂体腫瘍の治療
  • でも、もし、腫瘍が大きくなっていって、治療が必要になったら・・・

  • 薬物治療か脳外科の手術で治します
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • プロラクチンや成長ホルモンを作る腫瘍では,ブロモクリプチン(パーロデル),テルグリド(テルロン),カベルゴリン(カバサール),オクトレオチド(サンドスタチン),ペグビソマント(ソマバート)という薬で治療することもできます
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • どちらが良いのかは主治医の先生と相談しましょう
    治療方法に関しては,脳外科医の意見ばかりでなく内分泌専門医の意見も聞くべきだと思います
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
     

    脳の手術ってやっぱり怖いし、服薬の治療もあってよかった!

  • 間違いなく手術をした方がいいのは,視野障害が高度な大きな腫瘍,先端巨大症,クッシング病です
    出典 :下垂体腺腫(下垂体腫瘍) | 脳外科医 澤村豊のホームページ
  • なるほど、、、もし手術勧められてもセカンドオピニオンも考えた方がいいかも知れません。