PTSDと診断されたら?その診断基準は?症状は?PTSDの基本をおさらい

PTSD(心的外傷後ストレス障害)といえば、一般には大きな事件や事故の被害者の問題が、あるいは最近の米国では戦場から帰還した兵士の問題が注目されてきました。ではPTSDの診断基準は?どんな症状なの?その基本をおさらいします。

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  • そもそもPTSDって何のこと?

  • PTSDとは、日本語では心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい)と故障され、その英語表記である、Posttraumatic stress disorderの頭文字をとって、「PTSD」と呼ばれています。

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    アメリカでは、帰還兵のPTSDが問題視されています。

  • PTSDとは、命の危険を感じたり、自分ではどうしようもない圧倒的な強い力に支配されたりといった、強い恐怖感を伴う経験をした人に起きやすい症状です。その怖かった経験の記憶がこころの傷(トラウマ)として残り、さまざまな症状を引き起こしてしまうのです。

  • PTSDを引き起こす原因って?

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    辛い経験を体感したことだけでも苦痛なのに、そのあともその後遺症に悩まされるのがPTSD。長い戦いになることも。

  • PTSD:心的外傷後ストレス障害は、地震、洪水、火事のような災害、または事故、戦争といった人災。いじめ、テロ、監禁、虐待、強姦、体罰などの犯罪、戦地への赴任、つまり、生命が脅かされたり、人としての尊厳が損なわれるような多様な原因によって生じます。
    しかし、多種多様な日常の問題に原因があったりもして、その引き金となる経験は、人によって様々です。

  • PTSDの症状って?

  • PTSDの症状は大きく、「再体験症状、回避・まひ症状、過覚醒症状」の3つに分けられます。

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    こうした症状から自己診断をしてしまいがちですが、専門医の診断が重要です。

  • ●再体験症状

    つらい体験を思い出したり、夢に見る。まるで今体験しているように思いだす
    生活の変化:入眠困難、引込み思案


    ●過覚醒症状
    常に緊張、物音に敏感、人との接触を怖がる
    自律神経の緊張状態が続く
    生活の変化:仕事ができない、気が休まらない


    ●回避・まひ症状
    同じことが起こることを恐れ、避けようとする
    「再体験」と並行して生じる
    生活の変化:行動範囲が狭くなる、閉じこもり

    こうした症状が出てくると、総合的に判断して、PTSDと診断が下されるようです。

  • このほかにも、以下のような症状がPTSDには加えて見られることも報告されています。

    ●解離
    感情がまひして、悲しむべき時に悲しめなくなる
    現実感の喪失、感情がまひしたような状態
    生活の変化:軽症だと誤解される、サポートを受け難い

    ●悲嘆
    死や故人のことを繰り返し思い返し、その記憶にひたったり、非常に強く恋いこがれて追い込まれる気持ちになる
    死や喪失を受け入れられない、悲しみ、罪悪感など強い感情に悩まされる
    身近な人を失ったときなどに生じます。

  • PTSDかどうかの診断は、最後は専門医が見極める

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    お医者さんに相談する、話すことも、治療の第一歩。

  • PTSDという名前はかなり知られるようになっています。しかし、「診断名」としての歴史はまだ浅く、どのような病気なのか、きちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

    例えば、自分はトラウマ体験をしたので、PTSDになっていると自己診断する人がいます。しかし、PTSDかどうかは専門医でなければ鑑別できません。

    PTSDの心配がある人は、医師を受診し、きちんとした診断を受けることが大切です。PTSDの診断では、「問診」「面接」「心理検査」を行い、患者さんの状態を総合的に診たうえで判断します。