COPDの重症度を調べる検査「スパイロ検査」について

COPDの重症度を調べるために、スパイロ検査という検査が行われます。
この検査は、どのようにして行われるのでしょうか?

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  • COPDは死に至る病気

  • 2009年のWHO(世界保健機関)の報告書では、全世界でCOPDの患者さんは2億1000万人と推計されています。2030年には世界の死亡原因の第3位(全体の8.6%)になると予想されています。
    出典 :慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 気になるカラダの症状 | Health Scramble
     

    COPDの死亡率は年々上昇しています。
    もちろん、日本でも増加傾向にあります。

  • 多くのCOPD患者さんは重症になり診断されるケースが多く、より早期の段階で診断、治療できていないのが現状です。
    出典 :COPD(慢性閉塞性肺疾患)の情報サイト | せき・たん・息切れしてませんか? COPDという病気 | 肺の病気・COPD
     

    COPDの死亡率が年々上がっている理由として、このようなことが考えられます。

  •  

    COPDは早期発見・早期治療が大切な病気なのです。

  • COPDの重症度を調べるスパイロ検査

  • スパイロ検査の結果から、COPDの重症度(病期)を判定していきます。病気がどの程度進行しているかを把握することで、今後の治療計画を立てやすくなります。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    COPDの重症度を調べる際には、必ずスパイロ検査が行われます。
    では、このスパイロ検査とはどのような検査なのでしょうか?

  • スパイロ検査は、息を思い切りたくさん吸い込んだところから一気に勢いよく吐き出して、吐き出しの1秒間に吐いた量(1秒量)、最後まで吐ききった時の肺活量(努力性肺活量)、そしてその肺活量で1秒量を割った計算値(1秒率)から気流閉塞の有無を判定するものです。
    出典 :COPD啓発プロジェクト|チェスト株式会社
     

    スパイロ検査の方法はこちらです。

  • FEV1:1秒量(最初の1秒間に吐き出せる息の量)
    FVC:努力性肺活量(思い切り息を吸ってから強く吐き出したときの息の量)
    FEV1%:1秒率(FEV1をFVCで割った値)
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    スパイロ検査では、これらの項目を調べることができます。

  • COPDの重症度

  • 0期(リスクを有する状態)
    咳、喀痰などの慢性症状があるが、スパイロ検査の値は正常
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
  • ステージ0については、検査結果が健康な人と同程度で、まだCOPDではありませんが、咳や痰の症状がある人をさしています。将来はCOPDになる可能性が高いため、たばこを吸っている人は禁煙しなければなりません。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    喫煙はCOPDと大きな関係があります。
    COPDの重症度が低いからと言って、安心はできません。

  • Ⅰ期(軽症COPD)
    FEV1/FVC<70% FEV1≧80%予測値
    咳が多く、痰も出る。速足で歩くと、軽い息切れを起こす。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    COPDの症状は表れていますが、この症状で病気に気付く人は少ないようです。

  • Ⅱ期(中等症COPD)
    FEV1/FVC<70% 50%≦FEV1<80%予測値
    咳や痰が多くなり、息切れがよく起こる。かぜが治りにくい。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
  • 個人差がありますが、ステージⅡから日常生活に支障をきたすようになります。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    風邪が長引く場合は、COPDを疑ってみる必要があります。

  • Ⅲ期(重症COPD)
    FEV1/FVC<70% 30%≦FEV1<50%予測値
    咳や痰が多くなり、息切れがよく起こる。感染症が治りにくくなる。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
  • Ⅳ期(最重症COPD)
    FEV1/FVC<70%
    FEV1<30%予測値、またはFEV1<50%予測値で慢性呼吸不全か右心不全を合併
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    COPDの重症度が最も高い状態です。

  • さらに重症化してステージⅢ・Ⅳになると、日常生活を送ることが困難になり、循環器の疾患などの合併症を引き起こすおそれがあります。
    出典 :COPDの重症度分類(病期)
     

    COPDの重症度が上がれば上がるほど死の危険性も高くなります。