現代医学をしても未だ謎のまま!ALSの原因とは…

ALS(筋委縮性側索硬化症)の原因は、未だに分かっていません。
今まで多くの研究がなされていますが、はっきりとした原因物質を特定できていないのです。
高度な技術を持ってしても解明できない病気…これから原因が特定されることはあるのでしょうか。

view90

お気に入り お気に入り0

お気に入りに追加

  • ALS(筋委縮性側索硬化症)の主な症状

  • 最近になって、ALS(筋委縮性側索硬化症)という病名を知った方も多いことと思います。
    ALSとは、簡単に言ってしまうと運動を司る神経が異常をきたしてしまう病気です。

    運動を司る神経が何らかの原因によって働かなくなってしまうと、脳や末梢神経からの筋肉を動かす命令が届きにくくなります。

  • ★次のような自覚症状が出てきます★

     

    ①手足の痺れ・麻痺
    ②手足を動かしにくい
    ③歩きにくくなる
    ④話しづらい(特にらりるれろ)
    ⑤飲み込みにくい

    これらはALSの初期症状です。
    ALSは進行性の病気であるので、放っておけば徐々に症状が酷く深刻になっていきます。

  • ALSの原因とは

  • 先にも述べたように、ALSの原因物質は未だ特定されていません。
    したがって、決定的な治療法も確立していないのが現状です。

    しかし様々な研究の結果、ALSの原因に対する仮説が見つかって来ているのも事実です。
    ここからはその仮説をご紹介しましょう。

  • ★ALSの治療薬は見つかるのか★

     

    <仮説①>グルタミン酸過剰説
    グルタミン酸とは神経伝達物質として我々の体内で働いています。
    このグルタミン酸は興奮性が高く、正常な体内の場合グルタミン酸の量を適量に調節して脳からの刺激を伝えます。

    しかしALSの患者さんの場合、このグルタミン酸を調節する機能に異常があるため過剰な量が分泌されてしまい、その結果神経細胞が死滅してしまうと考えられています。

    <仮説②>神経栄養因子欠乏説
    ALSの患者さんの場合、神経を回復させる栄養因子が不足・または持ち合わせていないために運動神経を司る神経が壊されてしまうのではないか…という考え方です。

    <仮説③>家族性・遺伝性説
    ALSは大半の場合は遺伝とは関係なく発症していますが、全体の約5%は遺伝性によるものとされています。
    家族性のALSの方の遺伝子から、活性酸素を解毒する酵素(SOD1)をつくる遺伝子の突然変異が発見され、これが運動ニューロンを死滅させる原因の一つではないかと考えられています。

  • 研究は日々進歩しています

  • 原因物質を特定できていないALSですが、少しずつ原因解明は進んでいます。
    ALSの患者さんからの遺伝子をiPS細胞にして正常な細胞との違いを考察していくことによって、近い将来もっと色々なことが解明されていくことでしょう。

  •  

    ★リルテック★
    グルタミン酸過剰説を踏まえて、体内のグルタミン酸の量を調節する薬。
    この薬は現時点においてALSの唯一の治療薬ですが、症状が進行している人や持病などを持っている人は使うことが出来ません。

    また、ALSの進行を遅らせることはできますが、根治させることは出来ません。


    ★アナカルジン酸★
    研究の結果、ALS患者の約90%にTDP43というたんぱく質に異常が見られることが分かりました。
    このたんぱく質が代謝されずに蓄積することによって、神経細胞が死滅してしまうのではないかと考えられています。

    このたんぱく質の代謝を促す効果が認められた物質が、アナカルジン酸です。
    アナカルジン酸を摂取すると、神経細胞が回復するという研究結果も出ています。

  • 徐々にではありますが、ALSの患者さんにとって明るいニュースが入って来るようになりました。
    一日でも早く効果的な治療薬が見つかりますように、これからの研究を見届けたいと思います。