こどもの気になる行動・・アスペルガー症候群

あなたはアスペルガー症候群という障害を知っていますか? おそらく、知らない方も多いのではないでしょうか。アスペルガー症候群は広汎性発達障害に含まれる疾患の一つなのです。

  • mix 更新日:2013/12/17

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  • アスペルガー症候群とは?


  • アスペルガー症候群とは自閉症の1種で、高機能自閉症と呼ぶこともあります。アスペルガー症候群が通常の自閉症と違う点は知的障害がないということです。一般的に、アスペルガー症候群の知能指数(IQ)の基準値は70以上、また場所によっては80~100以上と非常に高い数値が設定されています。

    アスペルガー症候群の方は相手の感情や雰囲気を察することができず、人や社会とのコミュニケーションに支障をきたしやすいという点が挙げられます。

    相手の言葉の意図している部分を瞬時に把握し、自分の言葉を調整するといったことが非常に困難なのです。そのため、時として自分の言った言葉が周りには自己中心的に聞こえてしまい、「自分のことばかり主張する勝手な人」と思われてしまう場合があるのです。こうしたことから、アスペルガー症候群は様々なコミュニケーション上の問題を抱えやすい障害といえるのです。



    出典 :アスペルガー症候群=高機能自閉症
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    アスペルガー症候群の発病頻度は1000人中数名程度で、男女比では男子に多いとされています。ただ、アスペルガーの特徴的な症状である「対人関係における問題」の評価基準をどう設定するかなど、判断基準によって統計のばらつきが大きいという問題もあります。

    アスペルガー症候群のはっきりした原因や、発症メカニズムはわかっていません。自閉症と似た症状が見られるため、自閉症と同じく、遺伝や生物学的な要因、免疫学的な要因などが複雑に作用した結果、胎内での中枢神経系 の発育時に何らかの問題が生じることが原因ではないかと考えられています。


  • 自閉症と似ているんですね・・。


  • 特徴その1


  • アスペルガー症候群の特徴[1]~社会性・コミュニケーションについて~


    <社会性について>

    アスペルガー症候群の特徴の1つとして、正直すぎる性格が挙げられます。私たち人間は生きていく上で暗黙のルールや常識といったものを共有しています。しかし、アスペルガー症候群では、こうした社会的ルールが理解しづらいのです。例えば、社会では時として「本当のこと」を言わない方が良い場面があります。ところが、アスペルガー症候群の場合、こうした認識が欠如しているため、つい本当のことを言ってしまい相手を傷つけてしまうことがあります。こうした「正直すぎる性格」は、周りから「人の気持ちを考えない自己中心的な人」とみなされ、結果として他人との交流がとりづらくなってしまうのです。



    <コミュニケーションについて>

    アスペルガー症候群は、様々な言葉を使い普通に話すことができます。しかし、実際その話を聞いていると違和感を覚えるのです。例えば、アスペルガー症候群の子供によく見られる傾向として、「いってきます・ただいま・おかえりなさい」などの立場に応じた使い分けが難しいということがあります。これは、社会的に共通する言葉の意味や概念がアスペルガー症候群には理解しづらいからなのです。そのため、時として表現の不適切さが奇異に思われたり、悪意があると捉えられしてしまい、コミュニケーションに影響を及ぼすこともあるのです。





    出典 :アスペルガー症候群.net
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    言葉の使い方や話し方が標準レベルでないことも多く、顔の表情やジェスチャーを交えて相手とコミュニケーションを取ることも苦手です。動作がぎこちなかったりすることもあるため、子どものグループ内でいじめの標的になりやすいといった問題もあります。


  • コミュニケーションをとることが難しいんですね。


  • 特徴その2


  • アスペルガー症候群の特徴[2] ~想像力と創造性・その他ついて~


    <想像力と創造性の問題>

    皆さんも子供の頃、憧れる正義のヒーローになりきって「ごっこ遊び」をしたのではないでしょうか?「ごっこ遊び」は、唯一子供たちが憧れのヒーローになり自分たちの想像を実現できる遊びなのです。しかし、アスペルガー症候群の子供は、こうした「ごっこ遊び」には興味を示しません。それは、アスペルガー症候群は想像力・創造性といった感性が欠如しているからです。

    しかし、その一方で、アスペルガー症候群はコレクション集めを楽しみます。ミニチュアやカード、レシートなどを自分の好むコレクションを集めるのです。このような自分の好きなことに対するこだわりもアスペルガー症候群の特徴と言えるのです。



    <その他>

    アスペルガー症候群は、視覚や聴覚、味覚などの感覚分野が敏感か鈍感のどちらかに偏っている傾向があります。例えば、敏感な方の場合、ちょっとした日差しや雑音を嫌い、サングラスや耳栓をつけなければ外出できないような方もいます。また、鈍感な方の場合、明らかに気持ち悪くなるのではないかというぐらい回転し続けても、本人はなんともなかったりすることがあります。また、その他の問題として決まった行動パターンを好むため、作業や予定の変更を嫌ったり、味覚が偏っているため、偏食になりやすいという特徴もあります。



    出典 :アスペルガー症候群.net
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    アスペルガー症候群の場合、知能や言語発達に問題がないので、上記の症状は親のしつけのせいだと誤解されやすいのも問題。もし、幼稚園や小学校などでお子さまに友達がおらず上記にあげた特徴が見られる場合は、アスペルガー症候群の可能性もあります。

  • 子どもの姿・・普段から気にして見ていきたいですね。


  • 対処法と治療法


  • <アスペルガー症候群の治療の必要性>

    アスペルガー症候群では知能や言語発達は正常です。そのため、「周りの暗黙のルールがわかりにくい」「興味の対象が限定されている」といった症状は病気ではなく、その子の個性とみられやすいので、治療の必要性が軽視されやすいのです。

    アスペルガー症候群であっても、自己の限定的な興味の対象が社会のニーズに合っているような場合もあります。例えば、特定の分野に興味を持ったアスペルガー症候群患者が芸術の道を究めた結果、著名な芸術家になるケース。一風変わってはいるが立派な人だと社会的にも認められ、社会生活上、特に困難がない場合もあるのです。しかし、他者との交流は社会生活を送る上での基本的要素なので、一般的には社会的に孤立して自己の能力が発揮できなくなることなどがないよう、治療を受けることが望ましいと考えられています。



    <アスペルガー症候群の対処法・治療法>

    現時点ではアスペルガー症候群の詳細なメカニズムがわかっていないため、根本的原因を取り除いて完治することはできません。そのためアスペルガー症候群の対処法としては、「自分の気持ちを他人に伝えにくい」「周りの暗黙のルールがわかりにくい」など、社会生活を送る上でハンディキャップになりやすい症状を心理療法などで改善させることが主な手段となります。

    心理療法と平行して行うのは、ストレスのケアとケースに応じた服薬。アスペルガー症候群では自分の気持ちを他人に伝えにくく、その場の空気が読むことが苦手なため、相手を誤解しやすくなったり、相手から誤解されやすくなったりします。訓練を進める期間も人間関係においてフラストレーションが生じやすいので、ストレス対策は大事。もし本人の気持ちの落ち込みが大きいようだったり、不安症状が顕著に出現している場合は、抗うつ薬や抗不安薬などによる服薬治療が必要になる場合もあります。


    出典 :アスペルガー症候群の対処法・治療法
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    ・アスペルガー症候群への理解が治療の第一歩

    アスペルガー症候群は知能や言語発達が正常なため、周囲のサポートの重要性も軽視されやすい傾向があります。しかし、症状が原因で起きている対人関係のハンディキャップを埋め、その子本来の能力が発揮される環境づくりには、家族を始めとする周囲の理解とサポートが欠かせません。

    アスペルガー症候群の子どもとコミュニケーションを取って適切なサポートを行なうために、まずはアスペルガー症候群がどのような病気か、なぜそのような言動や態度があるのかを理解する必要があります。決して子どものわがままや個性と思って、頭ごなしに叱ったりしないことが大切です。

    アスペルガー症候群は決して本人の個性の問題ではなく、サポートすべき疾患。家族を始めとする周囲との絆のもとで、一緒に乗り越えていく必要がある病気なのです。



  • 長所を見つけて褒めてあげるとよいそうです。記憶力が優れているので、褒められた記憶は後々まで残り、本人が成長するためのきっかけにもつながります。